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2012-01

ポイントカードが邪魔

懐は寂しいのに財布が分厚い。この矛盾に随分長く気付かなかったのだが、中を全部ひっくり返してみたらポイントカードが山のように出てきた。ついでに溜息も出た。

元々、僕はポイントカードというものが大嫌いで、サラリーマン時代でもそこそこ通うジョーシンとドスパラのものしか所持していなかった。それが独立して、色々安い店を巡っている内に、コジマ、ビックカメラ、ヨドバシ、ダックス、スギ薬局、ドラッグユタカ。何だこれ。財布の厚みの半分以上は、ポイントカードじゃないか。月に1回も使わないようなカードも入りっぱなしで余計にイライラする。

『ポイントカードを持っていると得になりますよ』と言うより、『ポイントカードを持ってないと損をしますよ』という風潮になってる気がするのは僕だけか。お陰で常に財布に入れておかないといけないように感じてしまう。大体普通に買い物をしたいだけなのに、何でいちいちカードを探して提示せにゃならんのだ。ポイント以上にストレスばっかり溜まる。たまにしか買い物をしない僕にとって、ポイントカードは厄介者以外の何でもない。こんなんじゃますますネット通販を選ぶようになるぞ。

30分の1

P社のTさんから入電。久々に長話。「ニュースがあるんです」という事だったので、ひょっとして同社の自由人Kさんが何らかの公的機関にお世話にでもなったのか、と思ったらそんな事はなく、色々あって肩書が増えます、という話だった。それだけだったら別に普通の話なのだが、詳しい話を聞いて腰が引けた。何かもう、Tさんと普通に話せなくなるんじゃないかという。そんな肩書持ってる人、僕の周りには一人も居らん。と言うより、日本中探しても…「流石に結構プレッシャーがありまして…」と半笑いみたいになってるTさん。調べれば調べる程に、プレッシャーで気持ち悪くなっていくとの事。僕だったら逃げます。絶対逃げます。

出先でServicePack

夕方、A君より入電。また例のインド料理屋で仕事をしているとの事だったのだが、「そろそろ晩飯時やし、シャットダウンして帰ろうとしたらWindowsUpdate始まって、全然終わる気配が無い」との事。自分のアップデートを思い出してみて、ふと気が付いた。それひょっとしてServicePack1ちゃうかな。うわあ、エラいこっちゃ。強制終了なんか出来る筈もないし、スリープさせて元に戻る保障なんぞ何処にもない。蓋を開けたまま、持ち帰るしか…これ、大体がServicePackみたいなデカい更新の時は、予め告知してくれんとアカンよなあ。

その後、A君の取った行動は「店のテーブルに置いたまま帰る」というダイナミックなものだった。いや、ちょっと、えええええ。

オカン、カウンターに立つ

オカン、今年初めての帰還。しかも、カウンターに立った。今日、喫茶店ではカラオケ大会のようなイベントが開催されていたのだが、それに合わせて一時帰宅を申請して店にやって来たのだ。前回は車椅子だったが、今回は松葉づえ。実は無くても歩けるレベルまで回復しているのだが、段差の多い店内なので、念の為に杖をついている。それでもカウンターに入れば、事故前と全く変わらない機敏な動きを見せてビックリした。3か月も経てば色々忘れてるやろうと思ってたのに、もう既に僕らへのダメ出しが始まった。棚を指で拭って「こういう所の掃除が…」、小姑か。

オカンと入れ違いで退院してきた、91歳のお客様も4か月ぶりにオカンと再会。いやはや長かった。先月、「この店に、昔○○さん(オカンの名前)って人居たやろ」と尋ねられて、ゾッとしたのだがこれで安心だ。また、オカンの同級生である常連のOさんは、復帰祝いにと見た事も無いくらい大きなケーキを持って来て下さった。16等分しても、普通のケーキの2倍くらいのサイズだ。正式な復帰は来月になるのだが、オカンは「これやったら私やれそうやわ」と笑っていた。大した回復力だ。

カレーとチャイと開発と

電話で目が覚めた。11時過ぎだった。声の主はA君で、「昨日話してたインド料理屋行かん?」との事だった。寒くない?と尋ねたら、「今は晴れ間が見えてるよ」との事だったので、急いで身支度をして事務所を出たら雪降ってきたんですけど。図られた。

雪の中、半泣きになりながら原チャで西へ。30分ほど走り続けて、ようやく目的地へ。そこはインド人シェフが本格的なインドカレーを振る舞ってくれるレストランで、店内はランチを楽しむ主婦で一杯だった。A君が出迎えてくれてテーブルへ。ナンカレーのランチ(大盛り)を頼んでみた所、上記のような化け物染みたデカさのナンが付いてきた。A君は最初から「食べきれない」と、半分お持ち帰りをお願いしていた。味、量ともに大満足。が、今日の目的はランチではない。この後なのだ。

実はこのお店、ランチ後のティータイムはチャイやコーヒーが200円になり、無料でHotSpotを利用する事が出来る。だもんで、A君は昼になるとこの店で仕事をしているのだそうだ。ランチが終わると主婦の皆さんは店を後にし、残ったのは僕らだけ。さしずめ、出張版開発室Pixelといった所か。僕もノートPCを取り出し、仕事を開始。店内でかかっているインドポップスが微妙に心地良い。通い詰めてるA君、スキャットの部分を完全に覚えてしまっていて、突然一緒に歌いだした。知らない人が見たらヤバい感じだ。

A君の基本は、今も昔も手書きだ。今日はインターフェース周りについて、より深く作り込もうとアイディアを練っていた。iPhoneのタッチパネルでコントロールを実現しようと思うと、コントローラでは起こり得なかった様々な障害が発生する。二人してあーだこーだと議論、取り敢えずの方向性が決まった感じだった。合間にボツになった武器の話なんかも聞いたが、どれも発禁レベルで実現どうこう以前の問題だった。大変危険なネタ差し込んでくるあたり、今日もA君は絶好調だ。まあ、大体は僕が危ないネタを振ってA君がフルスイングで打ち返す感じなんだけども。ランチ中も、周りが主婦だらけなのを見て「僕ら不審人物かな」と喜んだり、「俺たち爆弾だぜ」という謎の標語を掲げたりと楽しそうだった。

それにしても居心地が良過ぎる。ほとんど事務所で作業をしているのと変わらない、いや、ソファが気持ち良いので場合によってはこっちのほうが…流石にモニタや資料を持ち込んだりする事は出来ないが、それでも事務的な仕事や勉強にはこれ以上ない快適な空間と言えよう。良い店見つけたなあ、A君。

カラーマッチングツールとの出会い

FlexScan SX2762Wとセットで買った『EIZO EasyPIX』を使って、モニタのカラーマッチングを行ってみた。何ぞこれ、という方に簡単に説明すると、印刷物と液晶モニタの色を合わせる為のツールだ。

自作で年賀状を作って、プリントアウトしてみたら画面とエラい色が違う、なんて事は結構あると思う。これ、液晶の性能部分にも大きな要因があるんだけども、それと同時に正しく色を調整出来ているかという部分にも要因がある。それらを自動測定して調整してくれるのが、こちらの商品。印刷したい紙を計測し、続いてモニタを計測。後は全自動でかなり良い所までマッチングさせてくれる。EIZOの公式サイト説明を見る方が解り易いと思うので、宜しければそちらをご覧頂ければ。

で、実際にやってみた訳ですが、取り敢えず以前に作ったフライヤーとかと見比べてみる。多分合ってる。近日中に喫茶店用イベントフライヤーを作るので、そこで綺麗に合ってるかをチェックしてみたい。正直、初めてのカラーマッチングツールなので、期待と不安が入り混じっている。

これお見舞いじゃない

「お見舞いに行きたい」と以前から何度も申し出ていたA君。オカンは「化粧してない所見られるん恥ずかしいわ」と逃げていたのだが、もうすぐ退院という事もあってついにOKが出た。病院近くの駅で待ち合わせして、巡回バスに乗って病院へ…と思ったら、物凄い長蛇の列が出来ていたので諦めて徒歩。寒空の下、健康的に20分ほど歩いて、やってきました総合病院。未だインフルちゃんで警戒体制が敷かれていたので携帯で呼び出すも応答せず。仕方なくリハビリ病棟へ足を運んだ。

病室に入ると、ちょうどリハビリから帰ってきたオカンが鎮座していた。A君とオカン、3か月ぶりの再会。そこからオカンの怒涛の喋りが始まった。昔っから、僕が友達を連れてくると、勝手にオカンが部屋に入って来て友達と喋り出し、挙句僕の恥ずかしい話を暴露しまくった挙句「あんた邪魔」とあしらう鬼のような親なのだが、この日も例外無く僕の暴露話をガンガンやりだす。事故や入院生活の話はどうした。

さんざんぱら喋り倒して、リハビリ病棟を案内して回ってオカンと解散。「元気そうで良かったよ」とA君は笑っていた。そのまま駅前の喫茶店に入り込んで、ノートPC片手に開発談義。結局今日、何が主題だったのかさっぱり解らなかったが、充実していたので良しとする。

届いてしまったSX2762W

ついに来てしまった、EIZO FlexScan SX2762W。喫茶店の一日店長をやっている時に届いた。バカデカい。閉店後に、今まで使っていたFlexScan S1921と並べてみた。気持ち悪いくらいサイズに差が。そりゃそうよなあ、2560×1440の27インチと、1280x1024の19インチでは何もかもが違い過ぎる。喜び勇んでメインノートに繋いで起動。すると、画面には1920×1080のフルHDサイズで表示された。

実は購入前、最後の懸念になっていたのが、『ウチのノートPC(DELL vostro3700)から1440pの解像度で出力出来るのか』という部分だった。乗っかっているグラボ(NVIDIA GeForce GT 330M)はちゃんと対応しているし、HDMIも1.3から1440pに対応しているという記述を見かけたので、後は変換ケーブルを使ってHDMI(ノートPC側)→DVI(モニタ側)で万事OKだと思い、購入の決心がついた。

が、現実は厳しいものだった。フルHD以上の解像度を使おうと思うと、DVIはデュアルリンクケーブルで無いと表示が出来ない。が、HDMI→DVI変換ケーブルで、デュアルリンクに対応している製品が、未だ発売されていなかったのだ。ネット中を探し回り、諦めきれず閉店間際のヨドバシ京都に足を運ぶも、残酷な結果が待っているだけだった。つまり、現状僕のノートPCでは、この27インチのモニタをフルスペックで使用する事が出来ない…

ただ、出力部分さえ解決出来れば2560×1440の1440pワールドが待っている訳で、フルHDでも以前に比べれば相当画面は広く使えるし、何より27インチもあるから離れていても文字が読みやすい。取り敢えず、購入が失敗だったという事は無さそうだ。明日以降、モニタのセッティングをしていこうと思う。やれやれ。

奇跡のゲームミュージックライブ

ZUNTATAと[H.]が並んでライブをする。タイトーとセガが、お互いのメーカーの曲を演奏しあう。解る人にしか解らないだろうけども、例えるならばローソンがファミチキを売って、ファミマがからあげクンを売るような、そんな考えられないような、夢としか言いようの無いイベント。

正直、視聴する前までは不安の方が大きかった。僕は典型的な懐古ゲーマーで、2000年代以降のゲームはあまり遊んでいないし、新しめのものがバンバン出て来たら楽しめないなあ…と思った矢先に、TAITOの超名作『ニンジャウォーリアーズ(1987年)』の『DUDDY MULK』が。しかも、演奏してるの、SEGAのサウンドチーム[H.]じゃないか。発狂した。去年11月のイベントで知り合った千葉のデザイナーSさん、神奈川のゲーマー一家TさんもUST上で大興奮。直撃世代は涙モノのライブだ。

折角なので、ゲームプレイ動画も掲載してみる。最初の1面の曲が『DUDDY MULK』だ。上手過ぎて三味線まで入ってないんだけども。

一瞬で心を鷲掴みにされた僕、作業を放り投げてディスプレイに向かい合った。これ、とんでもないイベントだ。最初の3分で十分ヤバさが伝わった。もうそこからは出てくるタイトルに大騒ぎ。座談会形式で両者のビッグタイトルからバンバンBGMが流れてくる訳で。

個人的に一番グッと来たのが、『音源別対決』。両社ともにアーケードゲーム黎明期からの老舗なので、PSGから始まって、FM音源、FM音源+PCM、PCM、ストリームと全ての時代のゲームミュージックを順を追って語れる訳で。UST上のコメントでも驚きの声が上がっていたのだが、音質が良い。ネットストリームとは思えない位、しっかりした音が聴こえてくる。PSGの丸い音も、FM音源の金属音も大満足。解説のほうもノリノリで、当時の基盤やチップをバンバン持ち込みながら話をしてくれるのだが、これがまあ非常にマニアックで。「皆さんご存知この基盤」と言いながらSYSTEM16Bを取り出したり、EPROMが載っている事に不自然さを感じて言及したりとやりたい放題。どれだけの人が付いてこられるんかなと思ったら、かなりの数の視聴者が的確なコメントをしていて噴いた。演るほうもプロなら、観る方もプロだ。まさかエフェクター界の大御所ZOOMFXシステムの音源(ZOOM ZSG-2)作ってたとはなあ…

なんでZUNTATAの人がシステム16B音源の説明してるのw
@bigburn

[音源別対決(PSG)]という表記だけで今が2012年だと忘れられる勢い。
@ikapani

ニコ動に「SN76489」タグがあるので気になる人は(ry
@baddy

番組で紹介されたものの中より、PSGから『忍者プリンセス』、FM音源から『バブルボブル』、FM音源+PCMから『アフターバーナーII』のプレイ動画をご紹介。

2時間ほど経った頃だろうか、「そろそろ前半戦が終わりそうなんですが」というとんでもない話が飛び込んできた。そういやこの番組、終了時間とか書いてなかったけど、一体いつ終わるんだ。明日喫茶店に立たにゃならんのにと思ってたら、「次は中盤戦です」と。良し解った、今日はとことん付き合うぞ。

0時を過ぎた辺りからタイトー陣営セガ陣営、共に壊れ始めてくる。HIROさん「タイトーさんは社歌とか無いんですか?」光吉さん「無い?じゃあウチ(セガ)で勝手に作りますか?」とか、小塩さん「(タイトーステーションのテーマは一部の店でしか流れていない件について)流れてる店は良い店です!」石川さん「ブン殴るぞ!何言ってんだ!」土屋さん「左脳忘れてんな!取ってこいよ!」とか。USTで深夜だからこそ許される壊れ方。その他にも秘話が盛りだくさん過ぎて、拾いきれなかった。DVD化しませんかマジで。

【速報】土屋「超SEGAりたいもん」【TAITOに反旗】
@teide_kei

TLがアウアーアーアーで埋め尽くされる一体感。
@romanovh

それにしても、コメント欄を見ていると、心からゲームミュージックを愛してる人がこれだけ居るのか、とジワッと来る。会場間もなく急速な勢いで増え続けた視聴者数は4,000と5,000を行ったり来たり。どんなに遅い時間になっても、ガクンと減る兆しは一切無い。番組途中で『ジャパネットタイム』とユーザーに呼ばれている販促タイムが設けられており、そこでSEGAのサウンドチーム[H.]のアルバムが紹介されたら、Amazon瞬殺。素晴らしい。この様に一瞬たりとも目が離せない状況が延々と続き、トイレを我慢し続けていたのだが、限界が来たのでダッシュでトイレへ。こんな事ならノートPCを抱えたまま…

結局僕はどうやっても80年代後半の人なんだなぁ…だって曲聞いて自然と泣けるもんなぁ…。(;∀;)
@mizo_p

ゲームミュージックでこんな大勢の人と一緒に騒げる日が来るなんて、想像だにしなかった。CD屋の隅にあった、ひと気のないゲームミュージックコーナーに足繁く通ってた人、こんなに居たんか。嬉しい。言葉にならんくらい嬉しい。
@room_909

結局27時前まで、5時間弱というとんでもない放送を完走。最後のアレンジ対決は全身に鳥肌が立ったし、オチの『電車でGO!』コラボライブも最高だった。良くぞこんな凄い企画でこれだけ長時間放送してくれた、と。完全燃焼。こんな時間なのに興奮し過ぎて眠気が来ない。途中のアンケートでも視聴者は30代がメインで、みんなアーケード全盛期の直撃世代だ。この番組、公開録画とかになりませんかスタッフの皆さん。いい歳こいたオッサンばっかり集まって叫びたい。

その昔、学生時代に師匠と仰いでいたサウンド学科のI先生に、一度だけ刃向った事がある。「ゲーム音楽なんてジャンルは無いよ」と授業で話した事に対して、抗議しに行ったのだ。音色や同時発音数が極端に制限された中で、いかに楽曲を組み立てるかという職人的な美しさ。他のジャンルには無い『縛り』が生んだ、素晴らしい楽曲達を丸ごと否定されたように感じたからだ。結局次の週には「ゲーム音楽というジャンルは存在している」と訂正、結局それが縁で僕はI先生と仲良くなってテクノ道をひた走る事になるのだが、それはまた別の話。僕にとってゲームミュージックは最初に触れた音楽文化であり、全ての起源でもある。

どうやらこの放送、更に他社を巻き込んで第2弾を予定しているとの事。日程が決まり次第、その日は仕事を休む。何を置いてもこの放送を最優先すると誓った。最高に幸せな正月特番だった。

tweetに反応するゲーム

Twitterで「交通事故が起きた」とか「隕石を見た」とか誰かがつぶやくとゲーム内でそれが起こるTwitter連携レースゲーム http://IndieGames.com – The Weblog Trailer: Tweet Land
@abagames

色々凄いけど色々ヤバい気もするゲーム。どれくらいのtweetに反応するのか見てみたい。

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