- 2010-10-03 (日) 0:40
- 日常
放出の仕事でお世話になりまくった技術屋のI君が、大阪から車でやってくる…筈だったが、時間になっても現れない。夜勤明けという事もあって少し心配していたら電話が掛かってきた。「この辺やんな?」と言われた住所は、僕の実家だった。
急いでGoogleMapで地図を送って30分後、I君が到着。聞けばiPhone上でGoogleMapを見るとGPSも付くらしく、それをカーナビ代わりに来たとの事。予想外の活用法だった。
学生時代からガジェット(デジタル家電)とスキンヘッドで有名だったI君。PC、ノートPC、携帯、PDA、あらゆるデバイスに造詣が深く、果てはBeOSなんてものにまで手を出し、当時の知識では太刀打ち出来ない、僕にとっては師匠のような友人だった。そのI君と、久しぶりにPCの話をする。おお、何とかついていけるじゃないか。技術力では足元にも及ばないけど、ようやくキャッチボールが成立した。成長したんだなあ、僕。
そんなI君、今日はWebの事で相談に来たらしい。僕がI君に教えるなんてシーン、今までに想像した事も無かったが、聞けば躓いているのは『IE6での表示ズレ』だった。またIE6か。Microsoftさえも『葬儀』に賛同した、あの憎きIE6か。幸いズレは微々たるもので、レイアウト崩れを引き起こすものでは無かったので、無視する事に決定。頑張れば取れるバグだろうが、コストと効果を考えると無視するのが正しい。positionとline-height辺りが怪しいなあと話し合ったが。
と、このデバッグの話、実はPCで確認しながら作業していたのでは無い。iPad上でエディタを動かして、Safariでチェックしていたのだ。うおお、初めてホンモノを見た。デカい。速い。液晶も綺麗じゃないか。今の今まで全然興味無かったのに、一気に食指が動いた。知らなかったのだが、対面に座っている相手の方向へ画面を傾けると、相手向きに画面が表示され直すのだ。田舎者のように声を上げる僕。当然横へ傾けると、画面も横に向き直る。ギャー。ちょっとしたプレゼンには最強のツールじゃないか、これ。
以降、ほぼノンストップで話した内容。僕の周りには変人が多く、面白いエピソードを持つ人もかなり居るのだが、彼ほど質・量ともに極上のネタを持つ男は居ない。
- サーバルームの話
- 真夏でもコートが必要な理由
- 「空調が凄過ぎて会話が聞こえへん」
- サーバは案外簡単に壊れる
- オヤジさんの前代未聞の経歴話
- 調律師
- 塾経営
- 家主
- ラジオパーソナリティ
- ○○○の話
- ○○○から来た手紙(大事に取ってある)
- ○○○と○○○の違いは○○
- ○○○の中でハリーポッターの最新刊
- 『しち』
- ○○○はルイーダの酒場
- ○○までの道のりがウィーザードリィとシンクロ
- ファッションの話(彼は本気でオシャレです)
- 新宿のブランドショップで「ゆるゆるパンツ下さい」
- 「最初からヨレてるシャツのほうが楽」
- 昔は年中アロハだったのに
帰り際、彼はとんでもない話をしだした。「いやー、自分ちの実家辺りで迷った時に、車でバックしたら電柱が飛び出してきたんよ」と。一瞬意味が解らなかったが、すぐに理解して脂汗が。聞けば、住宅街の中で迷ったらしく、行き止まりに当たってバックしたら右後方をバキッと。慌てふためく僕を見て、「大丈夫大丈夫、自走出来るから」と笑っていた。ぶつかった音で飛び出してきた近所の人にも微笑んだらしい。この人、本当に何があっても動じない。実際に車を見てみたら、結構な凹みと擦り具合だった。僕が凹む。
久々に長時間話したが、やはりI君には敵わない。顔が痛くなるくらい笑わせて貰った。多分、デイリーポータルZでもすぐに雇って貰えるレベルの、技術力と文章校正力とネタを兼ね備えた逸材だと思う。
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