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2013-05-12

PLAYISM2周年パーティーに行ってきました

Twitter経由でお越し頂く方が多いようなので、簡単に自己紹介を。僕は『開発室Pixel』の天谷君の友人で、専門学校1年生からの長い付き合いです。彼が最初にゲーム開発を始めた頃から遊ばせて貰った縁もあって、PC版『洞窟物語』などのテストプレーヤーをやらせて貰ってます。あと、『めがね』の音楽は僕が作ってます。HNは『くろいひと』。専門学校卒業後、ゲームからはずっと離れていたんですが、一昨年にお台場のカルチャーカルチャーで開催された『洞窟物語のウラガワ』というイベントで何故か僕まで登壇、こっちの世界に帰ってきてしまいました。その時のイベントレポートは、サイドメニューのボタンからどうぞ。

喫茶店を兄に任せて、やってきました大阪は北浜のイタリアンレストラン エズ。今日はここで、インディーズゲームのダウンロード販売を行っているPLAYISMさんの設立2周年パーチーがあるとの事。このお店に来るのは2回目だったりする

中へ入ると、先日のBitSummitでお会いしたPLYAISMのIさんが出迎えて下さった。ご無沙汰してます。今日は至ってノープランなパーティーと言う事で、飲んで食ってゲームやって騒いで下さいといった内容だそうだ。参加者もアマ・プロのゲームクリエイターからゲームファン、企業の人まで何でもあり。PLAYISMの運営元がゲーム専門のローカライズ会社と言う事もあって、お客さんの3割くらいは外国の方で、BitSummitで見かけた方も多数居られた。受付を済ませて中へ入るとNIGOROのPANDAさんが。どもども。抱えた荷物を控室に置かせて貰って、デジイチ抱えていざ参戦。

最初に目に飛び込んだのは、NIGOROさんのデモ機だった。ああ、女の戦いをマウス操作のビンタで描いた『薔薇と椿』…これ『La-Mulana』のネブルさんとムーブルクじゃないか!前にネタ画像で見た事あったけど、実際に遊べるなんて聞いてないぞ、どうなってんだ。オリジナルのストーリーまで付いてる徹底ぶり。何やってんですか、ならむらさん。通称『薔薇ムラ』だそうで。後程ご紹介するkawanakaさんがハマって、臨時インストラクターになったりも。

こちら、プレーイズムマン1号と呼ばれたジョシュさん(先日の日記参照)の私物。サターン、ドリキャス、スーファミ、プレステ3とメチャクチャなラインナップ。あとこれ何だ、アストロ筐体のコンパネ、セガサターン版!?バーチャスティックプロなんてものがあったとは。ちなみに当日稼働率が一番高かったのはサターンでした。

徐々に会場に人が集まりだし、乾杯の時間となった。プレーイズムマンJこと水谷さんが挨拶され、続いてクリエイター代表と言う事でNIGOROのならむらさんが挨拶。「PLAYISMの2周年、本当は昨日でした、今日はNIGOROの6周年記念日です」、流石ならむらさん、綺麗にパーティをジャック。それでは乾杯。

ここで本日のDJをご紹介。Justin Pfeifferさん( @xanadujin )、ゲームDJとの事なのだが、どんなのをやるのかな…と思ったら初手から『VIEWPOINT』が流れて来た。素晴らしいチョイス、何者だ。Mixcloudで詳しい日本語プロフィールとミックスを試聴出来たんだけども、凄い方でした。お見逸れしました。

2階へ上がると、A君こと天谷君はサインを描いていた。一般のファンだろうが何だろうが誰でも参加出来たこのパーティ、開発者さんに会いに来た人も居たようで、中にはこうやって色紙を持ってこられている方も。様々な形で『ゲーム』と関わっている人達が一堂に会しており、あちこちで面白いシーンが見られた。写真のカエルは、dekoさん( @de_ko_ )による『アマガエル(天谷+ゲロブラスター)』。この他、「僕、奈良出身だから…」と『奈良むら』というネタシールも作られていた。ならむらさんバカ受け。撮影し損ねて悔しい。と思ったら、dekoさんが送って下さいました。最高。

天谷君のプログラミングの師匠であるnao_uさん所有の立体視出来るHMDを使って、『La-Mulana』の超絶テストプレイヤーである暴満館さん@szsk )がLa-Mulanaをデモプレイ。解る人にしか解らない、ご飯三杯分のシチュエーション。実は今回初めてLa-Mulanaのスタッフが全員揃っているのだ。仙台(!)から来た暴満館さん、福島(!)から来たもう一人の超絶テストプレイヤー+攻略本担当の憤死確定さん、そして九州(!)から来たNIGOROの長老、プログラマduplexさん。やっぱりNIGORO祭りじゃないか。暴満館さんと憤死さんは震災直撃だった筈で、大丈夫でしたかと尋ねてみたら口を揃えて「ずっとテストプレイやってました」と。この人たちはホンモノです。

duplexさんは九州にお住まいとの事で、なかなかこちらへ出てくる機会が無く、NIGORO結成後にメイン3人が揃ったのも今回で2回目なんだそうだ。当然僕もお会いするのが初めてで、折角なので沢山話をさせて頂いた。「僕はいつも小さいゲームを作ろうと…例えばグーニーズの1面くらいの規模のを考えてたんだけど、あの二人がどんどん大きくしちゃって」と笑うduplexさん。物腰柔らかで、大人という感じがする。「いや、それはね、あの二人が濃いから!その対比ですよ」、あ、ちょっと納得しかけた。話している中で一番衝撃だったのは、「NIGOROではプログラマをやってるんですけど、本職はプログラマじゃないんですよ」という言葉。GR3 PROJECTの頃から、プログラミングは単なる趣味でやっていただけだと。えええ…それでLa-Mulanaみたいな恐ろしいモノを作れるようになるんですか。ならむらさんもサミエルさんもハンパ無いけど、duplexさんも尋常じゃない。ホントに奇跡的な出会いをしたんだなあ。それも『MSX』というキーワードに惹かれて。

何処行ってもゲーム。全部ゲーム。集まって話すのもゲームの話。プロも、アマも、学生も、ユーザも。何の垣根も無く、ゲームについて語り合う。面白い。全部面白い。PLAYISMさん、とんでもない場を作ったなあ。2年で良くぞここまで。以前からちょくちょくお話を伺ってたので、この風景を見ているだけでもグッと来る。ここから更に沢山の人を巻き込んで、より面白くなっていくんやろうなあ。何度でも言うけど、PLAYISMさんの頑張りは素晴らしいですよ。

今日も沢山の出会いがあった。まずはBitsummitでお会いして仲良くなった『ロッコちゃん』のkingさん( @king_75 )、わざわざ東京から夜行バスで駆けつけてくれた。やはりロッコちゃんの知名度は抜群で、沢山交流をされていた。お互い気になっていた『インコを口の中に入れている感じのアイス』、時間があったので阪神百貨店まで見に行ったら売り切れだったそうで残念。次回作、期待してますよ。

続いてパズルゲーム『カラフルマイン』のMaruchuさん( @Maruchu )。Bitsummitにも来場されていたんだけども、僕がカラフルマインを知ったのがつい最近でご挨拶が出来ていなかったのだ。嬉しい初(?)対面、アイコンからは想像出来ないくらい紳士で真摯な方だった。僕の周りのインディーズゲーム開発者が変人揃いなので、恐らくMaruchuさんも…と思い込んでいた自分を詰り倒してやりたい。Maruchuさんはとても気さくで、すすんで会話の輪に入られていた。

そう言えばカラフルマインはHSPプログラムコンテスト2012でPLAYISM賞を受賞されていたんだけれども、同じ回にHSP3Dish部門・優秀賞を受賞したのが、我らが悪い大人仲間のtaigooooさん謹製『部長の印』。不思議な縁を感じた。

ファタモルガーナの館


PANDAさんに「撮影撮影!」と引っ張られていった先に居られたのは、京都で様々なインディーズゲーム関連の企画を立てられていて僕の日記にもちょくちょく出演される、デザイナーのKさんことkawanakaさん( @kawanakakiyoko )と、ノベルゲームを作られているNovectaceの縹 けいかさん( @hanadakeika )。常々「ゲーム系イベントに女子が少ないのが許せん」とキレているkawanakaさん、今日は素敵な女性を見つけて大喜びの様子。「写真撮ってください!」との事だったので撮影したら、後ろに背後霊(という名の笑顔のPANDAさん)が写り込んだ。kawanakaさんブチギレ。この二人、いつも酷い殴り合いをしてるな。その横に『BLACK ART』というシューティングを作られている、ゆまんくさん( @yumeneko )が立たされていた。男子禁制恐るべし。その後ちゃんと、皆で撮影しました。

そのkawanakaさんが主催するもくもく会の常連、天谷君オススメのビジュアルノベル三部作を公開している樹ひかりさん@ARTIFACTS777 )や、Unityとjsを振り回して活躍中のmatsudasuさん( @matsudasu )、同じくUnityでゲームを作っているひもさん@himojii )も来られていた。最近何度も会ってるのでナチュラルに紹介を忘れてました、申し訳ないです…

更には、無料でRPGが作れるという事で大きな話題を呼んだ『WOLF RPGエディター』と、そのエディタで作られた『片道勇者』の作者でもあるSmokingWOLFさん( @WO_LF )が。まさか大阪在住だったとは。本も書かれてます、スゲー方です。会場でも引っ張りダコだったなあ。二次会でも沢山面白い話をされていた。

最近加速しまくっている、Unityのユーザも多数来場。なんもさん@nanimosa )もその一人で、手持ちのタブレットで『TorqueL』というゲームを公開されていた。ユニークな操作感でPANDAさん大苦戦。また、大学院生でUnityを使いこなしている、くるくるさん( @mkd214 )が『ワンナイト人狼をスマフォで遊べるアプリ』で実際にテーブルを囲んで遊んでいた。面白い事を考える人が居るもんだなあ。そしてOUYAの開封の儀まで執り行っていたCRI Middlewareの一條 貴彰さん( @Takaaki_Ichijo )さん、残念ながら僕はタイミング悪く遊ぶ事が出来なかった。OUYA気になる。


写真を整理していて後から気付いたんだけど、『メゾン・ド・魔王』のプチ・デポットより、しごとさんも参加されておりました。本当に申し訳ないです、名札に『しごと』とだけ書かれていて、何の仕事やろう…と勘違いしておりました。訛り実況のキリンさんと共に大人気のタイトルですので是非是非。

久野裕介さん( @YusukeHisano )が持っていたのは、NIGOROショップで販売されているiPhoneケース。PANDAさん曰く「シャレで作った」そうなんだけれども、メンバー以外で所持している人を見たのは初めてだそうで、ならむらさんと一緒に大笑いしていた。こういう交流も面白いなあ。ちなみにスタッフが来ているNIGOROTシャツもこちらのショップで購入可能です。La-Mulana文字で書かれた時計も売ってるよ。

あと、作者さんと会場でお会い出来なかったんだけども、エジプト人が作ったビジュアルノベルを紹介された。メチャクチャ気になる。『イブン・アンナフィース ビジュアルノベル』、是非チェックを。先日のニコ生でお世話になったGame*SparkのGokubutoさんとも再会出来て嬉しかった。また色々、お話伺いますよ。

忘れてはならないメインのプロジェクタ。足でパッドを操り洞窟物語をクリアしたcoppeliaさん( @doll_coppelia )による、魅惑の生足生プレイ。ラスボスと足で殴り合っている。変態だ。誉め言葉としての変態だ。どうしてこう、La-Mulanaには変態ばかり集まってくるのか。実際coppeliaさんのプレイは大人気だった。NIGOROスタッフ陣も笑いながらプレイを見ていたんだけど、ならむらさんが小学生みたいなちょっかいばっかかけようとしてる。

そんな傍若無人なならむらさんに、coppeliaさんはアイコンを模したクッキーを焼いてきたのだ。何という報われない愛。その後、ちゃんとならむらさんからサインを貰ってました。遠く石川から参戦して場を盛り上げてくれたcoppeliaさんに盛大な拍手を。


ところで、coppeliaさんか暴満館さんがLa-Mulanaをクリアした時、DJのJustinさんが『ガリウスの迷宮』のテーマ流したんですけど、これ偶然ですか?知っててですか?どっちにしても鳥肌立ったんですけどね。ここから更にファルシオン ステージ3(ファミコン)→TMNT ステージ1(ファミコン)→X-MENステージ1(アーケード)と、僕の知り得る最強のコナミ繋ぎを披露するJustinさん。興奮し過ぎて居ても立っても居られなくなり、サミエルさんと一緒にブース前へ突撃して腕を突き上げた。海外にもこんなに『解ってる』人が居るのか。

そんなこんなで4時間くらい経過して、流れるようにパーティは終了。続いて同じ会場で2次会がスタートした。ゲーム台が空いていたので、立体視La-Mulanaをプレイさせて貰っていたら電話が。天谷君やん、何で電話…と思ったら、「1次会で帰っちゃった、挨拶せずにゴメン、今から仕事場に戻ります」っておおい。みんなビックリしてたぞ。僕は良いけど、せめて開発者の皆さんには挨拶していきんさい、ホンマにこの子は。そんな天谷君の本日の名言、「ゲロブラスターってタイトルどう思う?って娘に聞いたら、ご飯食べてる時にそんな事言っちゃダメでしょ!って怒られた」だそうで。

ここで東京から参加されていた、またの名をsuiheilibeさん( @Antouchable )にとあるブツが贈呈されていた。洞窟のウラガワにも参加されてましたよね、遠路はるばる有難うございました。

場は一気にマジメモードへ。HALの学生さんも交えて、ゲームの未来に関する座談会が開かれた。コンシューマ開発者・インディーズ開発者・アマチュア開発者・パブリッシャー・学生・ゲームファンという、今までに無かった何でもありの座談会。オフレコの話も多く、流石にここで書く事は出来ないのだが、題材だけ箇条書きでご報告を。物凄く貴重で面白い場だった事も付け加えておく。PLAYISMのIさん、アツかったなあ。

  • ゲームのチュートリアルに命を懸ける話
  • インディーズブームの話
  • インディーズとコンシューマの立場の話
  • ローカライズにまつわる面白話
  • 社会には色んな大人が居るよ話
  • 5年後のゲーム業界はどうなっているか話

ジョシュさんの濃い話も炸裂。「最近ファイブ・スター物語にハマってるんですよ」「ガンダムの放送開始は1979年でしょ?」等、PANDAさん曰く「もう日本人だろ、外国人とは認めねー」といった評価を得ていた。

22時、2次会もお開きに。合計8時間近く動いて喋っていたのか、道理で喉が枯れる筈だ。まだ数人残るようだが、僕らは終電もあるのでこの辺りで。帰り道、『洞窟物語のウラガワ』や『エリック・シャイー討論会』に参加してくれていたはしもとさん( @HashimotoRST )と一緒になったのでゆっくり話をさせて貰った。彼は洞窟物語のウラガワに参加した事で急激にモチベーションが上がり、La-Mulanaに大きな影響を受けて自作ゲーム『怪奇瘴忌譚』を作り上げたんだそうだ。この事でNIGOROさんと縁が出来、きょう沢山話が出来た事をとても喜んでいた。天谷君やNIGOROさんのような最前線で戦っているクリエイターを見て、俺も俺もと立ち上がってくれる。これぞウラガワのイベント時に願っていた形だった。心底嬉しい、と同時に、僕も頑張らなアカンなと思わされた。やっぱ僕も、ゲーム作らんと。

帰宅したのは0時過ぎ。聞けばサミエルさん達は25時くらいまで飲んでいたそうだ。今日来場されていた皆さん、沢山話をさせて頂き有難うございました。あらゆる方角からゲームの話が出来るという貴重な場で、心底楽しく、良い勉強になりました。また、これだけの規模のイベントを企画運営して下さったPLAYISMスタッフの皆さん、心より感謝いたします。大変だとは思いますが、また是非こういった場を作って頂ければ幸いです。それでは最後に、拍手が巻き起こったこちらの画像と首謀者の寝姿で失礼いたします。

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