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卒業生として帰ってきた

  • 2011-10-01 (土) 0:30
  • 日常

店の手伝いをほったらかして、久々に土曜外出。行先は京都商工会議所だ。2年前、ここで僕は創業セミナーに参加し、講師陣に説教されながら必死で勉強した。沢山の創業仲間に出会った最高のセミナーだったのだが、今日は何と、卒業生として今年度の創業セミナーの塾生さんに体験談を話しに行くらしい。僕が。

あまり事前に準備が出来ず、簡単な資料と簡単な構成だけを考えて会場入り。教室の場所こそ違うが、そこには熱心に話を聞いている塾生さんが居た。その数、およそ40名。懐かしい講師陣のF先生とU先生も一緒だ。一気に緊張してきた。まだ少し時間があるので、頑張って準備する。

で、程無く前へ出て話をさせて頂いたのだが、概ねグダグダ。塾生さんの目がみんなハンパ無く真剣で、それに飲まれてしまった。質疑応答で補足ばっかり出てきて恥ずかしいやらノド乾くやら、もう何が何やらさっぱりだ。次に話をした串焼きのNさんのほうが、よっぽど立派だった。嗚呼皆さん申し訳ない。

そんな僕にも、名刺交換をしたいという塾生さんの列が出来た。こういうのは初めての体験で、とにかく恐縮する。僕が受講した時と同じで色んな職種の方が居られて楽しい。名刺交換も終わり、修了式が済んで、恒例となっている懇親会だ。実は今日が創業セミナーの最終日で、言わば打ち上げとなっている。本当はセミナー初日に話をしにいく予定だったのだが、台風のせいで休講となってしまったのだ。場の盛り上がりを見て、2年前の打ち上げと完璧にシンクロした。世代を越え、職種を越えた塾生さん達の前向きなエネルギーが、文字通り渦巻いている。商工会議所の職員NさんとMさんに話を伺うと、「面白い事に、毎年こういう盛り上がり方になるんですよ」と嬉しそうに教えてくれた。これを見れば、やりがいもあると言うものだろう。

休憩時間と懇親会を通じて、ほぼ全ての塾生さんと話す事が出来た。不動産屋さん、様々なカフェ経営の方、Webデザイナーさん、オーナーシェフさん、介護ヘルパーさん、移動ドーナツ屋さん…驚いた事に、外国の方もお二人、そして震災で福島県から来られた方も居た。関西へ向けて20年以上商売をされていたそうだが、震災で京都へ引っ越して、ここから再スタートをするとの事。その底抜けに力強いパワーに、心底脱帽した。「男はダメよ、みんなションボリしててね」と屈託なく笑っていた。

また、『京都は狭い』という事を改めて思い知らされる出来事も。頂いた名刺を見て、一瞬固まった。僕の前職と同じ業界の人、しかも所在地が同じ地域。恐る恐る尋ねてみた。

「あ、いつもお世話になってる取引先ですね、実は営業のK君とバンド組んでるんです」

本日最大級の衝撃。営業のK君。僕と年が近くて、何かと二人で愚痴をこぼしていた、ラッパーのK君じゃないか。そんなピンポイントな繋がり方するのか。何だこの奇跡は。僕が辞める時に、先に抜けてゴメンねと言ったのだが、聞けば彼も先日退職したらしい。そうか…これで僕に近い年齢の社員はほぼ全員…

他にも、ウチの喫茶店のショップカードを見て、「移転されました?」と聞いてきた方が。何と、移転前の店にご来店頂いた事があるそうだ。また、今の喫茶店のすぐ近くで働いていて、工事中の時から見ていたという人も。他にも、自転車で数分くらいの距離の方が数人。恐るべし、下鴨エリア…

有難い事に、二次会にまで参加させて頂いた。もうホントにずっと喋りっぱなしで、皆さんのテンションに乗せられて振り切れそうになった。「事務所と喫茶店、是非お邪魔させて下さい!」と言って下さった塾生さんもかなり居て、今から毎日の事務所掃除をどうするかちょっと悩んでいる。でも、ホントに今日呼んで貰えて良かった。色んな事が再確認出来たし、新しい仲間が無茶苦茶増えた。幸せだ。年度を越えたセミナー塾生を繋ごうというプロジェクトまで立ち上がり、当分テンションは高いままになりそうだ。

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