- 2010-11-29 (月) 0:40
- 日常
打ち合わせで京田辺市へ。京都に33年も住んでいながら、正直、一度も行った事が無い場所だ。地下鉄→近鉄→JR片町線と乗り継ぎ、やってきたのは藤阪駅。ここで先日枚方でお会いしたO社長(今はCEOになったそうだ)に迎えに来て貰う事になっていたのだが、電話をすると「申し訳無いけどタクシーで来て貰える?」との事だった。
全く知らない土地。方角すら解らず、手元にあるのは新会社の住所のみ。おまけにこの駅、どうやら利用客がかなり少ないらしく、タクシー乗り場はおろか、目の前の交差点は柵で囲まれており、タクシーを止める事すら難しい。というか、タクシーが見当たらない。そもそも需要が無いのか気付かれないのか、どの車も猛スピードで走っている。とにかく情報が欲しいので、携帯からGoogleMapで住所を打ち込み、周辺地図を引っ張り出した上で近くにいる人に聞き込みをしてみた。何かアドベンチャーゲームみたいじゃないか。
幸い話しかけた人は親切で、色んな事を教えてくれた。「この駅の一つ手前か向こうの駅なら、タクシー乗り場やバスがあるんですよー、ここ、ホントに何も無い駅なんです」と。うおおどうすりゃ良いのか。どうやら新会社は山のド真ん中にあるらしいのだが、そっち方面へ向かう車は絶望的に少ない。タクシーを拾える可能性があるのは、やはりこの交差点のみか。柵から身を乗り出しながら、10分以上待っただろうか、ようやく空車のタクシーを発見。救助船を見つけた遭難者の様な身振りで必死にアピールをし、柵の無い場所までダッシュしてようやくタクシーゲット。
さて、ここからが問題だ。GoogleMapと住所だけが頼り、果たしてこれでどこまで行けるのか…と思ったら、このタクシー、カーナビがついてるじゃないか。有難い、ここいらのタクシーはカーナビ付いてるんですねと聞いたら、「いやあ、もう一人のドライバーが個人で付けたもんなんです」と。これをラッキーと言わずして何をラッキーと言うのか。慣れない手つきでカーナビを操作して貰い、目的地が判明。当たり前だが、携帯のGoogleMapよりずっと解りやすい。
が、目的地に近づくにつれ目標とする建物などが無くなり、車内は不安に包まれる。岐路に差し掛かる度、多分こっちじゃないかなあ、みたいな感じで細い道を進む事数分。運転手さんが新会社の看板を発見。やった、辿り着いた。we can do it.
で、往復2時間半で肝心の打ち合わせは30分ほどで終了。だが、大きな収穫のあった30分だった。職場も大人の子供心をくすぐりまくる所で、見ているだけでも全然飽きない。何より、スケールが違い過ぎる。来年が楽しみだ。
帰り道、携帯でメールの返信に勤しんでいたら片町線で乗り過ごした。気付いた時には同志社前駅。降りて気がづいた。ここ、単線だったのか。
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