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2013-08

君はディスク版クルクルランドを知っているか


これ存在自体、全く知らなかった。アーケード基準になっているんだろうか、キャラクタ紹介からネームレジストからボスキャラからエキスパートモード(出現した金塊の上を通るとひっくり返ってしまう)から、ROM版には無かった要素が満載のディスク版クルクルランド。BGMも全然違う。個人的にはROM版のほうがキャッチーかなと思うけど、いかがでしょうか。

それにしてもクルクルランドって良く出来たゲームだ。1レバー1ボタンなのに戦略性が高く、アクションとしてもパズルとしても非常に完成度が高い。ループものだけれど、単純に速度を上げるだけで見える世界が変わっちゃうんだから素晴らしい。こういうゲームゲームしてるゲーム、大好きだ。

急に涼しくなりまして

あれだけ暑かった先週。それが一気に秋っぽくなって、朝晩油断していると風邪を引きそうなくらいに涼しい。ランニングに出ても汗の量が思いっきり減って、何となく損をした気持ちになる。が、疲れは格段に減った。ひょっとしたら、ランニングを始めるには一番大変な時期にスタートしたんだろうか。今年はどうやらスポーツの秋になりそうだけども、それにしてもまだ8月終わってないんですけども。

帰ってきたファミコン瀕死隊


あのファミコン瀕死隊がアップデートされ、一般公開されていると聞いて飛んで行った。ファミコン瀕死隊とは何ぞやという方は、上記の動画を見て貰えれば解ると思う。簡単に説明すると、ファミコンのドット絵を使った、ネタまみれの対戦格闘(アクション?)ゲームだ。特に当時の文化やファミコンマンガ、CMなどを覚えている人なら、腹筋がもげるくらい笑えると思う。キャラのチョイスからネタ選びまで全て秀逸、ドット絵の改変レベルも極めて高い。格闘ゲーム中にミニゲームが入ったりとか前代未聞過ぎる。

僕がファミコン瀕死隊に出会ったのは2001年の事で、当時は使用キャラも8人しか居なかった。ごくたまに公開してはすぐ公開停止されるこのゲーム、ジワジワと更新を続け、今では30人以上のキャラがこれでもかとネタを繰り出している。僕が最後にダウンロードに立ち会えたのが2003年なので、実に10年振りに触るこのゲーム。2D格闘ゲームツクール95(!)で作られているこのゲーム、当然のようにWindows7では動かなかったので、わざわざVMware PlayerのXPmode上で動かした。感無量だ。XPならば普通に動くと思うので、是非一度この世界観を味わって頂きたい。

折角なので、一つ前のバージョンだけれどもチャーチル卿の技動画も掲載してみる。これだけでも作者である海神える氏が天才である事が解ると思う。


プロレスというリアル

中学・高校の頃、按摩師のNが録画したワールドプロレスリングを二人してしょっちゅう見ていた。蝶野・天山のエゴイスト集団(狼軍団)時代なんかは、もう毎週拳を握りしめて観ていた(しかし一番好きだったのはサブゥー)んだけども、学生時代になるとK-1やPRIDEなどの総合格闘技に目が移り、気付けばプロレスを目にする機会が無くなってしまった。「プロレスはリアルでは無い」、そういった声に流されたんだと思う。

しかし実際、プロレスも命を張っているのである。それこそ血のにじむ努力の中で産まれるスポーツなのだ。こと『耐える』という事に関しては、他の競技の追随を許さないだろう。伊達や酔狂で出来る事ではない。そんな当たり前のことを、小島選手のtweetで再認識させられた。プロレスという形の中に、リアルはある。

奈良から奇襲を受けた

朝方まで強い雨が降ったせいか、昼過ぎ位まで喫茶店は静か。カウンターの端を借りて、淡々と内職をしていたら入口から入ってきたPANDAさんと目が遭った。「ども、奇襲です」、驚きのあまり固まった。「関東から両親が来たもんで、ついでに京都まで足を運んで」とファミリー総出で7名様ご来店。我に返って慌てる僕。何か今月、PANDAさんと会ってばっかりな気がするんだけども。ご近所さんと勘違いしそうだけど、奈良と京都って結構距離有るのよ?何とか無事にオーダーを通して、楽しんで貰えました。PANDAさんの2人の子ども+親戚の子どもがやたら可愛かった。良いなあ、夏休み。

自然と読み書きが速くなる

オカンに「これどういう意味やろか?」と見せられた、ガラケーのショートメール画面。パッと見て、文章の意味を考えようと視線を元に戻したら「ちゃんと見てよ」とオカンが怒った。いやいや、ちゃんと読みましたがなと答えたら物凄くビックリされた。

どうやら僕、知らない間にテキストを読むのが速くなっていたようだ。常時ネットに接するということは、常時テキストを読んでいるということで、いつの間にか鍛え続けられていたんだろう。同じように、書くほうも人並み以上には速くなった。キータイプが鍛えられたのは、2000年前後のチャットのお陰なんだけども。でもそれを、特別意識したことは無い。

現代では、恐らく若い人のほうが多く文字に接しているんじゃないかと思う。読むことはもちろん、書くことも圧倒的に多くなった筈だ。ただ膨大な文章を浪費するのではなく、出来ればその機会を活かし、少しでも良い入出力が出来たら良いなとたまには真面目な事を書いてみる。

猛暑の22日はショートケーキの日

毎月22日はGranewton Picnicの日という事で、今日も参戦したんだけども仕事が忙しくて夕方からお邪魔した。少し通り雨があったので気温はマシだけども、それでも歩いたり自転車だったりでは汗だくになるのは目に見えている。今日は妥協してバスを利用した。

この所の暑さもあって、どうやら日中は人が全然こなかったらしい今回のピクニック。僕が顔を出した頃には少しずつ人も増えてきて、沢山話をする事が出来た。東京から、埼玉から、大阪から、奈良から…偶然見つけた人も居れば、事前にテレビやネットで知っていた人も。「どうしても観に来たかったんですよ!」という若者も居れば、「先月、Facebookにアップしたら思いの外反響があって」という初老の男性も。

それにしても、常連さんも一見さんも、みんなデジイチ持ってるのはどういう事だ。可愛い子供さんを連れた家族がやってきたら、恐ろしい勢いで撮影会になる。恐らく人生で一番沢山のカメラを向けられた子供さん、面喰って号泣。ごめんね、僕らが悪いんよ。そう言えば昨日、一昨日でケーキの補修も行ったそうで、痛んでいた表面が綺麗にコーティングし直されていた。1年半近く使ってるモンね、そろそろリニューアルも…という話も出ていたけど、どうなるんでしょうか。

48度くらいのシャワーが好きだったんですが

ホントに今さらだけど、熱いシャワーを浴びるから風呂上がりに汗が出る訳で、温いシャワーを浴びれば汗はそんなに出ない、という事実に直面した。

次の会場はみやこめっせですが

今年の3月に開催されたBitSummit、次はみやこめっせくらい広い所でやってくれたらなあと思ったらホントにみやこめっせ使うのか。あそこなら前回のFANJより交通の便も良いし、とにかく会場が広い。楽しみやなあと思ったら、「参加者は2倍、会場は2.5倍」との発言が。いやいや、それじゃまた同じ事の繰り返しじゃ?あの阿鼻叫喚図を繰り返さない為にも広い場所を借りるんじゃ?

一泊二日の弾丸撮影ツアー・超下見

「しゅうさん、今月ちょっと身体空いてます?」

8月初旬の事だった。電話の向こうで、NIGOROのPANDAさんの声が弾んでいる。僕は知っている。こういう誘いがある時は、大抵とんでもないイベントが待っているという事を。腹を括って、今度は何やるんですか、と尋ねる。

「La-Mulana2をKickStarterに出します」

おお、やるんですか!

「で、日本に見えない場所で、La-Mulana2のプロモビデオ撮りたいんですよ」

来た。とんでもないのが来た。言わんとする事は解りますけども、そんな所あるんですか。「あるんですよ和歌山に、一緒にロケハン行きましょう」と、予定地の写真が送られてきた。一体和歌山の何処に…うわこれ…行きます、いつ空けたら良いですか。

午前5時過ぎ起床。カメラ道具一式を抱えて京都を出発、PANDAさんの地元である奈良へ向かう。朝の奈良線はガラガラだ。7時に奈良駅着、レッドブルを飲みながら待っているとPANDAさんが車でやって来た。ここから阪和道を経由して、高速で一気に和歌山へと向かうのだ。そういやPANDAさん、和歌山って行った事あります?と尋ねたら「全く詳しくない!」と力強い返答が。僕も知りません。カーナビとGoogleMapだけが頼りです。「いや、撮影だけじゃなくてね、こういう時の為にしゅうさん居て欲しいのよ」、なるほど、運転中は検索も何も出来ないからコ・ドライバー(ナビゲーター)が必要だと。実際、僕は役に立った。検索が早い人間が2人いると、強い。

手より足より口がよく動く僕ら。道中仕事の話なんかでワーワー盛り上がりながら2時間半、迷うことなく和歌山県は加太(かだ)港に到着した。今年初めて海を見た事もあってテンションが高い。ここの港町、メチャクチャ雰囲気が良かった。静かで、美しくて、それでいて少しひなびていて。海水浴を楽しんでいる人達も居る。絶好の穴場といった感じだ。「NIGOROの保養地としては最高なんじゃないのここ!」とPANDAさん大興奮。車がなければ南海電車しか足がないんだけども。

そのまま車はフェリー乗り場へ。途中ノーヘルの原チャ(しかもオッチャンオバチャン)と何台もすれ違ったけど、ここ私有地なのか。駐車場に車を停めて、ロケハン用の装備を整える。そう、我々はフェリーで島に渡るのだ。本日最初のロケハンは『友ヶ島』、加太港と淡路島のちょうど中間に浮かぶ島である。揺られること20分、あっという間に島へ到着した。こんな所に、日本に見えない場所があるのか。


それが、あるのだ。この動画を見てピンと来た人が居るのではないだろうか。伝説のゲーム『デスクリムゾン』のOPに出てくる、あの遺跡。実はここで撮影されている。僕がロケハン同行を即決した理由が解って貰えただろう。こんな機会でも無ければ、聖地巡礼(?)なんて出来ない(しない)場所なんだから。

友ヶ島は無人島群なんだけれども、ある程度観光開発されていてロッジや食堂なども営業している。周りの客は釣りや海水浴、キャンプといったレジャーを楽しむ為に訪れているようだ。僕らみたいにロケハンに来ている人は居ない。こちとら遊びじゃねえんだ、仕事だぞ。仕事ですよね。仕事ですよね?

観光イラストマップを見ながら島内を歩き始める我々。小さい島だが勾配はそこそこあり、当然地面は舗装されていない。僕らが目指しているのは、島内に残っている旧日本軍の砲台跡。レンガ造りの弾薬庫などが、そのままそっくり残っているという貴重な場所なのだ。どうやらそれらは、見晴らしの良い場所にあるらしい。そりゃそうよね、海が見渡せるところに設置してないと意味無いし。頑張って歩くしかない。

幸いにも最初の第2砲台跡はすぐ近く、港から10分ちょっとの所にあった。ちょっと小さ目かな、でも雰囲気は悪くない…と思って近づいてみた我々の目に、『危険・立ち入り禁止』と書かれた看板が飛び込んでくる。えええ、入れないの!読んでみたら、ここは長年の風化などによって崩落寸前の状態なんだそうだ。ひょっとして、他の砲台群も入れないなんて事は…

仕方なく他の砲台跡を目指す事に。島内には5つの砲台跡があるんだけども、東西に大きく点在していて全てを回るのは厳しそうだ。取り敢えず手近な第1砲台跡を目指すも、何処にあるのか解らない。イラストマップが適当で、道があってるのかどうかすら怪しい状態だ。道中トーチカのような跡地も見つけるが、体力消耗が激しく喜ぶ余力も無い。登りに登ったその先にあった第1砲台跡は、無情にも撮影に不向きな風景だった。だんだん不安になってくる我々。気晴らしにネットでもとiPhoneを取り出すが圏外。サバイバルである。

少し休憩してから、元来た道を戻っていく。島内で一番大きな第3砲台跡までは、地図を見る限りは近そうに見えた。「これならすぐ着くよな!」とカラ元気を出すPANDAさん。だが、第3砲台跡を示す矢印のその先に、この島一番と言える登り坂が待っていた。「マジかよ…マジかよ…」という悲壮なボヤきが聞こえる。そもそもこの地図、高低差ぜんぜん書いてないやん。滝のような汗をかくPANDAさん、「俺らゲーム作ってるんですよ!って今言っても、誰も信じてくれないよね」、そう思います。僕ら何しに来たんでしたっけ。

息も絶え絶えといった様子のPANDAさん。僕は運動しているから多少はマシだけれども、それでも膝がキツい事になってきた。1時間近く歩き続け、どうにか第3砲台跡へ到着。おお、確かにここは日本っぽくない。レンガ造りの弾薬庫跡は保存状態も良く、それでいて歴史を感じさせる。中に入る事も出来るし、ここなら良い画が撮れそうだ。

だが、ここまで来るのに体力を使い過ぎる。今日はロケハンだからデジタル一眼しか持って来てないけども、ロケをやるなら三脚もライトも資材も持ってこないといけない訳で。そんな重装備でここまで登ってきて、「さあ撮影」なんて出来るだろうか。普段イスから動くのすら面倒くさがる僕らである。正直無謀だ。

こうなったら、もう一つのロケ地に賭けるしかない。ヒーヒー言いながら下山して、フェリーに乗って加太港まで戻る。ここから車でちょっと行った山中に国民休暇村があるんだけども、すぐそばに『加太砲台跡地』というもう一つの有名な砲台跡があるのだ。道中で和歌山ラーメンに手を付け、祈るような気持ちでロケ地へ向かう。願わくば、もう山に登る事がありませんように。

『加太砲台跡遊歩道』という名前が付いた遊歩道を歩き始める我々。多少の勾配はあるが、こちらは道がしっかり舗装されている。これならまだ歩きやすいな…と思っていた矢先、いきなり砲台跡が現れた。ちょっと待て、まだ5分と歩いてないぞ!

しかもこっちのほうが規模がデカい。状態も良い。雰囲気も良い。友ヶ島で散々歩き回ったのは何だったのか。僕もPANDAさんも変な笑いしか出てこない。ちょっと状態が良過ぎる感もあるけど、画角さえ上手く取れば十分に良い画が撮れそうだ。「ロケ、ここで決定で」と苦笑するPANDAさん。いやいや、友ヶ島も景色は良かったし良い所でしたよ。重い機材運ぶには適してないだけで。

肩の荷が下りた僕ら、「汗まみれで帰るのイヤだ」とのPANDAさんの一声で、地元のスーパー銭湯へ浮かびに行った。平日の昼間から入る風呂は最高である。休憩所でゆっくり休憩し、また元気を取り戻して奈良へと戻っていった。本番の撮影はTGS直前の9月初旬、ならむらさんと3人で再びこの地を訪れる事になる。

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