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2013-08-08

3回目のびわ湖花火大会にて大敗北

去年一昨年とカメラに三脚を担いで参戦したびわ湖花火大会。今年は三脚を新調、重量や剛性も増し、多少の花火音では震えもせんぞと胸を張る。実際のロケハンが出来なかった事だけが不安だが、GoogleMapを観た限りでは恐らく行ける。多分行ける。夕方にゲリラ豪雨が降ったけど行ける。正直、昨日は緊張して寝付きが悪かった。

店の片付けに時間がかかり、現場に到着したのが19時45分。既にスタートから15分が経過している。ここがダメだったら急いで皇子が丘へ移動しなければならない。祈りながら目的地の山中へ原チャを走らせると、ハッキリと花火が見えた。電線無し、人だかり無し。恐らく地元の人しか居ない。更に原チャを進めると、ちょっとした展望台のような場所へ出て来た。大当たりだった。

急ぎ三脚を立ててカメラをセットする。パッと見た限りは最高の条件だ。適当な場所に三脚を立てた時、ふと、他のカメラマンが展望台を離れていくのが見えた。今更場所を変えるんか?と怪訝な表情をする僕、しかしその理由はすぐに解った。

煙。圧倒的な量の、煙。逆風だ。広く視界に横たわる煙が、花火のど真ん中を遮っている。少ししたら動くかと思ったが、待てど暮らせど煙は無くならない。10枚ほど撮影して絶望的な気分になった。どうする、今からすぐに皇子が丘へ移動するか。でも恐らく、撤収→移動→セッティングで15分はかかる。距離的にそこまで離れていないから、煙を避けられているかどうか解らない。どうする。どうする。

意を決して撤収、原チャに跨る。元来た道を戻りながら、ふと山を下る道が2本ある事に気が付いた。どうせなら違う道から降りるかと移動した先に、先ほどより更に絵になる風景が。さっきよりは低い所へ移動した分、煙の隙間が広く見える。ええい、もうここで勝負する。煙がはれる事を祈る。

撮影しながら、どんどん自分の表情が歪んでいくのが分かった。もう時間的にももうどうしようも無い。最大の敗因は煙だったんだけども、それ以外にも細かい敗因はあった。一つはF値。ISO100、F14でバルブ撮影してたんだけども、単発の時はシャッター開放でも暗過ぎた。もっとF値をイジるべきだったのだ。それから三脚、フルに伸ばすと高さ1.8mになるんだけども、ここまで伸ばすとモードダイヤルや設定画面が見辛くなる。調整が億劫になるのだ。これは完全に経験不足だった。唇を思いっきり噛み締めながら撮影を続け、20時半の定刻に花火は終わりを告げた。

デジタル一眼を購入して以来、一番ダメージを受けた日と言えよう。家に帰ってRAW現像をしている間、ずっと頭がぐわんぐわん音を立てていた。そっとフォルダを閉じて俯く。今日はちょっと、立ち直れそうにない。

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