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ボードゲームで罵り合いを

  • 2013-05-02 (木) 0:30
  • 日常

先日ニュースで見かけた、ボードゲーム専門の『カフェ ミープル』さんにお邪魔してきた。前々から気になってたんだけども、PANDAさんがわざわざ遠方から遊びに来るとの事で、A君、デザイナーのKさん、僕が集まった。PANDAさんが京都へ早く来過ぎたので、ウチの店で珈琲をシバいてもらいながら雑談。Canonの単焦点レンズ(何と1万円以下!)の威力を見せて貰い、ヒーヒー言う。

カフェ ミープルさんは出町柳の出町桝形商店街を通り抜けた所、寺町通りにある。商店街を抜けてほんの少し下がった所でKさんが手を振っていた。A君は少し遅れるらしい。店内へ入ると、思ったより広く、大盛況だった。一番奥の、少し隠れた形のテーブル席へ案内してくれたのが、オーナーのネイトさん。元ゲーム業界の方だそうだ。面白い所で面白い人と繋がる。

10分ほど遅れてA君が到着。ホントは知らない人のテーブルへお邪魔して、国際交流をしながらみんなでボードゲームを楽しもうと思ってたんだけれども、満席過ぎてお邪魔しに行くのも難しそうだ。と言う訳で、僕ら4人で遊べるお勧めゲームはありますかとネイトさんに尋ねた所、「あるよー」と持って来てくれたのが『Blokus』だった。

ネイトさんからルールを説明して貰う。上記の手持ちブロックを、一人1個ずつ順番に20x20マスの盤上へ置いていくという陣取りゲームだ。置くときのルールはただ一つ。自分の色のブロックと、斜めに隣接する事。横に隣接する、全く隣接しないというのはダメ。全員が何処にもブロックを置けなくなった時点でゲーム終了。手持ちを全て消費できていれば15点ゲット、消費しきれなかったブロックは1マスにつき1点ロスト。1×1マスのブロックを最後まで残して全消費出来れば+5点のボーナスで20点ゲット。これを何度も繰り返してポイント制で順位を決める訳だ。Amazonの商品ページに超解りやすい説明が掲載されているので、そちらもご覧頂きたい。うーん、こんな単純なルールで熱くなれるか?と半信半疑でゲームスタート。

甘かった。これ熱いわ。斜めにだけくっつけられる、というルールが思いの外深い戦略を生み出している。常に頭を悩ませる、攻めと守りと在庫処分の三つ巴。思いもよらない抜け道や、底意地の悪いブロックなど、一手打つたびに戦況は目まぐるしく展開していく。お試しの1ゲーム目こそ和気あいあいと笑いながらプレイしていたんだけども、2ゲーム目からみんながマジになった。

  • PANDAさん「うわ、そこ打つか!?接待プレイとか、そういうの無いの!?」 A君「あ、これ接待やったんや」
  • A君「(PANDAさんの進路を断絶しながら)関西へようこそ☆」
  • A君「ヤバい…これ、他の人とブロックの交換出来んの?」 PANDAさん「ゲームに政治力を持ち込むな」
  • PANDAさん「一番タチ悪いのはAさんだろ」 Kさん「夜になると冴え渡る人だから…」
  • A君「誰を蹴落とすか考えないと…」 PANDAさん「タチ悪いな!」 A君「いや、これはね、ゲームですから…現実には絶対出来ないような事を進んですべきで…」
  • PANDAさん「むしろ囲碁に近いな」 僕「これ定石ありそうですね」
  • PANDAさん「K城に入り込めない…」
  • A君「(子犬のような目をしながら)僕の命運は、君の次の手にかかってるんよ」 僕「ここ置いたらA君2ターンで死ぬよね」
  • PANDAさん「何でこっちに来るんだよ!帰れよ!」 A君「大好き☆」 PANDAさん「死ねば良いのに…」
  • Kさん「うわー性格悪ぅー」 A君「性格悪ぅー」 PANDAさん「お前が言うな!」

手元を隠し、独り言が増え、私腹(自分の絶対的なテリトリー)を肥やし、あからさまな攻撃を行い、汚い言葉を浴びせかける。いい歳こいた大人がヒートアップ。プレイしている内に優先して処分・残すすべきブロックの存在に気付いたりもして、常時頭をフル回転させ続ける頭脳戦だ。滅茶苦茶面白い。あんまり真剣にやるもんだから、通常1プレイ20分程度の筈が40分も消費していた。3戦やって2勝したのは僕だった。ちなみにA君は2回ビリを引いて最下位。あんだけ攻め攻めやったのに。

22時、PANDAさんの終電が怪しくなった所で今日はお開き。横に居た外国人のグループ内に、何と、巨大ショートケーキのGranewtonピクニックへ参加していたスウェーデン人の留学生さんが。ここで会うか。今日はあまり長い時間話す機会が無かったんだけども、次は是非勝負をしてみたい。他のゲームも遊ばないとね。ネイトさん、今日はどうもお邪魔しました。

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