陶作家のHさんがみやこめっせで出展しているとの事で、見に行ってきた。僕が先日手伝った地図も一緒に展示してあって、何となくこそばゆい。と言うより、最初、自分が作ったものと気付かなかった。Hさんの作品の可愛さにつられて、地図まで可愛く見えたからだ。相乗効果って凄い(Hさんの注文が完璧だったと言うべきか)。
Tさんのこの作品、写真では見えないのだが、9枚並んでいる皿の表面に、京都の碁盤の目が刻まれている。皿をまたいでいる部分の道もズレておらず、相当苦労されたのが解る出来だ。そこに陶器の京都タワーや五山のお箸置き、落雁なんかが飾ってある。可愛い。単純に皿の模様として見ても十分ユニークで、売ってたら欲しい位個人的には良いと思っている。オカンも大絶賛だった。
今日は伝統産業の日イベントという事で、この他にも色んな展示や実演をやっていた。その中で一つ興味を惹かれたのが、京の名匠(京都市伝統産業技術功労者表彰受賞者)、薗部正典氏の実演だった。墨流しと言われる、水面に墨を落として模様を作って紙や布などに写し取る技法なのだが、実際目の当たりにすると色んな事が解る。
- 楊枝や風を使って模様を動かす
- 水に糊を混ぜることで、模様の広がりをコントロール
- 布や紙は濡れた瞬間に色が入り込む、濡れた後は一切色が入らない
- マスキングは粘度の強いフィルムを張って行う
- 着物を作る際は一反(13m)が入る長い水槽で、一度に写し取る
作品も展示されていたのだが、これが本当に綺麗なのだ。ある程度はランダム要素が絡むとは思うのだが、それも含めた上で表現を行うというこの技法。恐るべし、伝統技法。
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