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二人のカメラマン奮闘す

  • 2012-07-04 (水) 0:30
  • 日常

バイオリニストのYちゃんと、デザイナーのYさん改めKちゃんが来訪。前回の撮影会を見てハアハアしたKちゃんが「私がメイキャッパーもするから撮影参加させい」と名乗りを上げ、今日に至った。ちょうどYちゃんが演奏会用のドレスを借りていたという事で、それを持ってきてもらうことに。二人とも、旅行に行くんかという位の荷物になっていた。

昼飯を食いながら適当に打ち合わせ。適当に着替えて、適当に土間で撮影するという適当なプランに落ち着いた。その後、いよいよメイクのお時間。あんまり人様の化粧する所をマジマジ見つめた事が無かったので、ゆっくり拝ませてもらうことに。まあ出るわ出るわ、夥しい量の化粧グッズが。何じゃこら、僕なんかワックス一つで十分よ。

で、Kちゃんの手が動く度に、Yちゃんが変わっていくわけですよ。いやいや、元からYちゃんは美人なんやけど、これはエラい事。あくまでベースを殺さず、顔を整えていく技術。Kちゃんはメイクに関しては素人よと言うけれども、見たこともないような道具やら化粧品やらを器用に使い分けていく所を見る限り、結構な技術力ですよ。何でそんな上手く出来るん?と尋ねたら、「基本的には、絵を描くのと一緒よ?」と。ほう。待ち時間の間に、持ち込んでいたウィッグを被らせてもらったが、完全に失敗したサッカー選手みたいになってる。アカン。

メイクも着替えも済んで、いざ撮影。結局ウチの土間で撮影をする事になった。白ドレスに白背景で、しかも自然照明のみって大丈夫かなあ…と思ったけど、割と何とかなった。ここではKちゃんもカメラマンに。何でも出来るなこの娘。二人のカメラマンを前に、Yちゃんもポーズに必死。と、ここで面白いことに気がついた。僕とKちゃん、撮影しようとしている画角が全く違うのだ。僕は後から素材で使うことを考えて、余白を意識して落ち着いた構図に。Kちゃんは背景を無視して、とにかくYちゃんが一番綺麗に写る構図を探し続けていた。下から煽ったり、真横に回りこんだり、僕が考えもしなかったアングルから撮った写真は、どれも面白い。なるほど、ここにも個性が出るのか。

二人でアホみたいに写真を撮り、再び着替えてもらう。今度はKちゃんが持ち込んだ黒のドレス。先ほどのドレスより軽いということもあって、急にYちゃんの動きが良くなってきた。美人やのに、何かと面白い方向に突き進みたがるのは何故。それでも絵になっちゃうんやから良いよなあ。個人的には、やはり白より黒のほうが似合っていると思う。バッシャバッシャ撮影して、今日はここまで。5時間の長丁場、お疲れ様でした。

レッスンがあるという事で、先にYちゃんは帰っていった。ウチのデカいモニタでKちゃんと二人、成果を確かめる。お互いかなり良い感じのショットがあり、まずは一安心。うーん、やっぱりKちゃんのほうが構図が面白い。まだまだ僕は経験が浅いな。ところで、撮影中にグフグフ言いながらヨダレすすってたんは何すか。そんな良かったっすか。あとセクハラするのやめて下さい、僕の胸をどうする気ですか。

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