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2011-09-12

1プレイ20円の喜び

夜半にスーパーのKからメールが来た。今から行くとの事。どうやら先日のサーカスチャーリーの件で、昔のゲーム熱が蘇ってきたらしい。待つ事30分、Kがやってきた。

久々に古いゲームで遊んだり、懐かしいアーケードのゲームが沢山掲載された『ザ・ベストゲームス2』を読みながら色々話す。昔は友人を震撼させたこの男も、今ではすっかり普通のプレーヤーに成り下がってしまった。しょうもないミスで残機を減らす度に、あの頃のお前が笑ってるぞとプレッシャーをかける。そしてまたミス。何かスポ根漫画みたいだ。本人曰く、「思い切りが悪くなった」との事。

そう言えばKはファミコンのゲームも上手かった、という話になった。『ディグダグII』『マイティボンジャック』『沙羅曼蛇(これは特に異常だった)』『ファンタジーゾーン』『くにおくん』シリーズ。いずれも面白いゲームばかりだ。

『ディグダグII』をプレイしながら、ふと気付いた事があった。このゲーム、操作は小学生でも一瞬で理解出来るくらい簡単なのに、恐ろしく奥が深い。いや、『ディグダグII』だけじゃない。『スカイキッド』だって『マリオブラザーズ』だって『戦場の狼』だって『アルカノイド』だって、どれも一瞬で理解出来るくらい簡単なのに、面白い。飽きない。この頃のゲームは、アイディアの宝庫だったと思う。常識に捕らわれない、自由な発想があった。

そりゃ、今のゲームだって十二分に面白い。より複雑に、よりリアルに、より幻想的に。際限なく広がり続ける大きな大きな箱庭で、とんでもないクオリティのゲームが動き続けている。でも、80年代のアーケードゲームには、最近のゲームには無い、素朴でシンプルで強烈な面白さがある。僕もKも、未だにそれが忘れられないでいる。

待ちわびた名月

「仲秋の名月が出た」というアクセサリのOさんからのメールを受け、事務所を飛び出した。が、何処にも見当たらない。山が近いからか、それとも雲が厚いせいか。取り敢えず見晴らしの良いところへ行こうと、狐坂へ移動。が、やっぱり月が見えない。じっと空を見つめていたら、ぼんやりと光る雲が見えた。うわあ、あそこか。あんな分厚い雲の中か。Oさんが連絡をくれた時には、まだ普通に顔を出していたみたいなのに、ものの10分ほどで…

仕方なく事務所に戻り、仕事と用事を済ませて再度外へ出てみると、今度は何とか雲を抜けた状態になっていた。どれくらい顔を出していてくれるのか解らないので、急いで三脚とカメラを抱えて飛び出した。まずは事務所前でバッシャバッシャ撮影。撮ったものを確認してみたが、何とかいけそうだ。と、そこへ見知らぬおばさんが声をかけて来た。「写ってる?」と尋ねられたので、写ってますよとプレビューを見せたらエラい感激してくれた。「私こんな綺麗なお月さん見るの初めてやわ」と褒めて下さったが、いやいや、僕素人なので。

そのまま北大路橋へ移動。ちょっと空いたスペースを探して、三脚を立てて撮影しようと思ったら、すぐ側にお巡りさんが居た。どうやら自転車の防犯登録確認か何かをやっているみたいだ。夜の20時に。何となく微妙な距離で三脚を立ててしまったため、何となくお互いやりづらい。さっさと撮って南側に移動する事にしたが、横断歩道を渡ったそこにもお巡りさんが居た。別に何も悪い事してないんですけどね。

ちなみに上記の写真は、Nikon D7000+AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR IIで、ISO400、F10、1/1250秒で撮影したものをPhotoshopでちょこっとイジっている(アンシャープマスク)。原寸では月の直径は360pxだった。

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