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笑いの進化

  • 2011-02-08 (火) 0:40
  • 知識

70年代 『カレー食ってるときにウンコの話するなよ!』
     王道。ウンコという下品なことばが公衆の場で笑いとして認められ始めた。
     お笑いが俗な文化として大衆に認識されてきた草創期。
 
80年代 『ウンコ食ってるときにカレーの話するなよ!』
     あまねく広まったギャグをあえて誤用することにより、
     聴衆に「違うだろ!」と”つっこませる”。
     一人一人がボケであったりツッコミであったりする、お笑い文化の一般への浸透。
 
90年代 『ウンコ食ってるときにウンコの話するなよ!』
     シュール・不条理による笑いの波及。ツッコミどころも見つからない、
     「意味が分からない」ことが笑いにつながってくる黎明期。
 
そして00年代 『カレー食ってるときにカレーの話するなよ!』
        行き過ぎたシュール。
        もはや意味不明を通りすぎ、「だから何?」が受ける時代。

「パンはパンでも食べられないパンは?」
これは最も有名ななぞなぞの一つだ
答えの設定はご存知の通り「フライパン」
この答えをどうボケたら面白くなるのだろうか
 
 
普通に食べられないパンを言う
解:腐ったパン
 
フライパンを間違えてみる
解:ナベ
 
別のパンと付くものにしてみる
解:パンツ
 
下ネタにしてみる
解:うんこパン
 
「食べられない」を間違える
解:フランスパン
 
「なぞなぞ」を「質問」と間違えてみる
解:コロネが苦手です
 
すべて間違える
解:乳輪大納言

近代的なお笑いが理解出来ない人にとって、上記のコピペは大きなヒントになると思う。こういう前提をすっ飛ばしてシュールなネタを見てしまうから、大抵笑い所が解らなく、ポカーンとするのだと思う。実に的確な説明文で素晴らしい。

こうやって考えると、現代のお笑いはある種の前提知識が必要なのかなあ、とも思う。勿論知らなくても笑う事が出来るが、前提知識があればより笑える訳で。この辺り、ジャズのアドリブに非常に良く似ている。

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