Home > 日常 > コンチキチンの無い7月

コンチキチンの無い7月

  • 2010-07-15 (木) 0:40
  • 日常

月鉾。

20代の半ばまで、僕はあまり祇園祭に興味を持っていなかった。ただ単に人が沢山集まって暑いだけのイベント、という冷めた見方しかしていなかったものだ。転機になったのは27の時。前々職の職場が、祇園のど真ん中にあった事から興味を持ちだした。宵々々山から山鉾巡行までが祇園祭と思っていた僕は、7月1日から連日行われる多種多様なイベントに心底驚いた。面白いのだ、祭りが。通勤も、仕事中も、ずっと祭りの真っただ中に居られたのは本当に貴重な体験だったと思う。

前職も四条烏丸にほど近く、歩いて10分ほどで長刀鉾に辿り着くという立地の良さだった。何より会社の目の前に山が立ち、夜店が並び、事実上仕事は休みになっているようなものだった。これも相当貴重な体験だった。その分他でしっかり働かされたが。

北大路に事務所を構える様になり、僕はまた祇園祭から離れてしまった。7月にコンチキチンが聴こえない毎日というのは、思った以上に寂しいものだ。ここ数年で、僕もすっかり祇園祭にやられてしまったようだ。用事もあるし、我慢も出来なくなったので四条烏丸へ向かう事にした。

Home > 日常 > コンチキチンの無い7月

Search
Feeds
Meta

Return to page top