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バレエのAちゃん舞う

  • 2010-04-03 (土) 0:40
  • 日常

デカいっすね。

ついにバレエのAちゃんの発表会を迎えた。店が忙しくて少し遅刻して会場入りしたが、Aちゃんの出番はまだ先で安心。席はほとんど埋まっていたので、1階の一番後ろから舞台を見させてもらった。Aちゃんについては、こちらの日記こちらの日記をご参照頂きたい。

第1部のトリ、そこでAちゃんが登場する。演目は『バヤデルカ』という有名なものらしい。この他にも出演演目は多数あるのだが、バヤデルカは正統派のクラシックバレエで誤魔化しが一切効かない上、今日一番難度の高い演目らしい。生徒や生徒のご両親、師匠、プロの目が集まる舞台、ミスは一切許されない舞台。プレッシャーはいかばかりか。遠くから無事を祈る。

かなりの長丁場だったこの演目、Aちゃんは見事に踊りきった。

2部はAちゃんの出番は無い。休憩時間に辺りを見回すと、パンフレットを読んでいる人が一杯いた。毎回思うのだが、自分が作ったものを大勢の人が見ている、という状況が不思議で仕方ない。嬉しかったり、恥ずかしかったり、誇らしかったり、申し訳なかったり。色んな複雑な気持ちで、パンフレットを読む人を見つめていた。

一頻り観客の確認をした後、トイレに立とうとしてダンサーのAちゃんと遭遇した。実に1年半振りの再会。長く音信普通だった事もあり、来場している事は知りつつも突然の再会に驚いた。嬉しくて話し込むも休憩時間が無くなり、1階席の前のほうへ移動。話をしながら、相変わらず相変わらずな具合のダンサーのAちゃんを見て、ちょっと安心した。

良い笑顔だった。

3部は演劇仕立ての3幕構成。演目はドンキホーテで、Aちゃんはほぼ出ずっぱりという恐ろしい内容だ。役は変わりつつも、これでもかと踊り続けるAちゃん。バレエだけではなく、噂に聞いていたジャズダンスや寸劇(ミニコント?)まで演りきった。とても腰が『壊れている』とは思えないダンスばかり。あの小さな身体の、何処にそんな力が残っているのか。

そんなAちゃんのダンスを、拳を握りながら食い入るように見つめていたダンサーのAちゃん。ジャンルは違えど長く一緒に活動してきた仲間なので、やはり特別な思いで見ているのだろう。僕も長い付き合いだが、あんな姿を見たのは初めてだった。ダンサーのAちゃんは感極まり、エンディングで名前を何度も絶叫していたが。こうして3時間強(ゲネプロを入れれば8時間弱)の発表会は、無事幕を閉じた。

その後、すぐに楽屋裏へ。そこでダンサーのNさんとも久々の再開。そのまま3人でAちゃんに会いに行った。僕らに気付いてダッシュで近寄ってきたAちゃん、そのまま全員で抱き合った。前回の発表会から1年半、椎間板ヘルニアを患ったまま、良くぞここまで。間違いなく、貴女は超人だ。

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