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2011-09-10
僕の知らないステージ
- 2011-09-10 (土)
- 日常
その昔、『駄菓子屋ゲーセン』というものが存在していた頃。僕とスーパーのKは、毎日10円玉を握りしめては近所の駄菓子屋へ足を運んでいた。照りつける日差しにもめげず、1ゲーム20円という今では考えられない程の価格で、日が暮れるまで遊び続けたものだ。特に僕はファミコンを買って貰えなかった(家に籠って運動不足になるから)ので、自力でゲームをするにはここへ通うしかなかったのだ。
当時僕はゲームが下手で、大抵どんなゲームでも数分でゲームオーバーになっていた。他の友人達も、せいぜい10分程度続けばいい方だ。だがスーパーのKは違った。どんなゲームでも、一度プレイが始まると数十分は終わらないのだ。『戦場の狼』は平気で4ループするし、『エキサイティングアワー』は100ステージ越え、『マリオブラザーズ』に至っては残機が増え過ぎて表示されない(9機以上)というとんでもない事になっていた。今考えても、あの頃のスーパーのKはちょっと狂ってた。
上記に動画で掲載した『サーカスチャーリー』も大得意だったゲームの一つだ。大抵のプレーヤーが泣きを見る最終面『空中ブランコ』も易々とこなし、ホントにいつになったら終わるのかと呆れていたほどだ。最初のステージの1UPまで自力で発見していたのを、この動画を見ながら思い出した。良い時代だったなあ、と重いながらボーッと見ていたのだが、最後のほうで見た事が無い画面が出てきてゾクッとした。『イルカ』のステージだ。
僕はスーパーのKがゲームをしている時、ずっと横から覗いていたし、とんでもないプレイをしていたのを今でも鮮明に覚えている。でも、このステージには心当たりが無い。調べてみたら、トランポリンのステージを3回クリアすると出現する隠しステージだそうだ。また、2面と4面の1UPも知らなかった。30年近く経って、まさかこんな新鮮な気持ちになれるとは。スーパーのKは、知っていたんだろうか。
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