- 2010-08-18 (水) 0:50
- 鍛錬
やる前から解っていた事だが、今日の出来は散々だった。『In a mellow tone』、キーは人生初のA♭。完全に練習不足で、今までの発表会の中では間違い無く最悪の出来。まあ、これに関しては始めから解っていたことだし仕方が無い。
発表会後、マスターと兄弟子のKさんの3人で練習法について話をした。曰く、今の僕に一番足りていないのは『耳コピ』と『採譜』。「幾ら指が動くようになっても、今のままではジャズにならなんよ」と言われた。そもそも、どうやって左手のコードを積めばいいのか解らないと僕が質問した事から始まったのだが、マスターもKさんも「耳コピして採譜すれば全部解るし、理論書はあんまり役に立たん」という結論を出した。「Cm7やったら左手はこう、という発想は最悪」とも。
この話、何もジャズだけに当て嵌まるものではない。例えば僕が毎日触っているPCだって、本の知識だけでは表面の浅い所しか理解出来ない。色々試して、痛い目に遭って、人のテクニックを盗んで、必死に調べて、初めて身に付く。経験に勝る知識は無いのだ。
意外だったのは、Kさんが「僕、あんまスケールとか詳しくないんよね」と言った事。事実上のプロとして活躍するピアニストも、「まずは両手で弾いて気持ち良いトライアドを探して、気になったら後から理論書で確認する」と感覚を重視しているそうだ。理論書は『辞書』として使っているとの事。なるほど。
と言う訳で、今までの練習法を全部捨てて、耳コピからやり直そうと思う。
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