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2010-08-16

大きな送り火

大文字。

去年はビルの屋上からだったが、今年は事務所からでも見られるのではと期待。結果は、一つも見えなかった。悔しくなったので原チャで辺りを徘徊すると、すぐに大文字が目の前に。ちょっと行けば舟形、妙法、左大文字が、今までに見た事のない大きさで迫ってきた。という事は、事務所の屋根に登れば、ほとんど全部の送り火がビッグサイズで拝めるのではないか。

五山の送り火と共に、京都の夏は終わると言われているが、今年もまだまだ夏は終わりそうにない。というか、終わるだなんて言うと寂しくなるではないか。

最初で最後の夏休み

もう今日は絶対仕事せんと決めた。按摩師のNと一緒に、甲子園へ高校野球を観に行くこととする。誰が何と言おうと、今日だけは仕事させないで下さいお願いします。2リットルのペットボトルに氷水を入れ、タオルと着替えを用意して、さらば京都。

久々です。

改修工事が済んでからは初めてとなる聖地来訪。最後に甲子園へ来たのっていつだっけか。2005年悪夢の日本シリーズ、阪神vsロッテ4回戦かなあ。ありゃあ色んな意味で貴重なシリーズだった。

ここはまだ涼しい。

そう言えば外野席に入るのも初めてだった。今まではオヤジさんが職場で貰ってきたバックネット裏ばっかりだったので(今思えば凄い贅沢だった)、外野がどんな風になっているのか全く知らない。スタンドへのゲートはいつ来ても興奮する。ゲートを抜けた瞬間の、あの視界がワッと広がる感覚がたまらない。

そこには、かつてない大きさで迫るスコアボードがあった。ド迫力ではないか。天気も良く、青空に良く映える。グラウンドも何となく広く感じるのは気のせいか。あのバッターボックスからここまで球が飛んで、ようやくホームラン。普段テレビやバックネット裏では感じられなかった、気の遠くなるような距離を感じる。売店やトイレにも立ち寄ったが、どれもやったら綺麗になっていて驚いた。改修されたのはスタンドと屋根だけじゃなかったのか。

ちょうど第2試合が終わった所のようで、タイミングとしてはかなり良かったみたいだ。そういや帰る人が多かったなあと思ったが、第2試合は大阪の履正社が出場していたようだ。負けたらしい。ちなみに次の試合に出てくる新潟明訓は、我らが京都代表の京都外大西を打ち破ったチームだ。関西勢ボコボコ。

なるほどね。

それにしても暑い。日傘的なものを用意せず、建物の陰にもならないレフト前列の席。たまたま空いていたという理由と、ひょっとしたら球が飛んでくるのではという期待があってここにしたのだが、座っているだけで汗が滝のように出てくる。周りでは上半身裸の人も多く、野球を見に来たのか身体を焼きに来たのかよく解らない。Nが発見したのだが、外野最前列の席には『私設応援団』の文字が。外野にも年間予約席があるらしい。

20分ほど前倒しで試合が始まる。西日本短大付属(福岡)vs新潟明訓(新潟)。事前の情報ではどちらのチームも結構打つという話だったので期待したのだが、それ以上に守備が上手い。特に内野は両チームともに高校生らしからぬキャッチングやスローイングを見せ、全く予想していなかった投手戦に。渋い試合だが嫌いではない。ただ、外野に打球が飛んでこないのだけが不満だ。

日本一雨に強い阪神園芸の皆さん。

試合は6回にようやく動く。新潟明訓の5番・漆原が放ったサード強襲の2ベースを足掛かりに、ようやく1点先制。ただ、続けて本塁に突入して憤死したのが残念。あれは明らかな暴走だった。だがこれで、淡々としていた応援団に火が付いた。声の量がハッキリ違うのが面白い。他の回も、両校三塁までは到達するのにホームが遠い。無死一・三塁から三振、二ゴロ、三振とか何処の阪神だ。

結構部員数が多いか。

応援団と言えば、両校とも好対照の演奏をしていたのが印象に残る。一塁側の西短大付はキーが高くてリズム隊も軽快、聞いていて小気味の良さが目立ったが、音が高い分歌えない男子が続出、無理やり音を出そうとして吼えまくっていたのが面白かった。対する三塁側の新潟明訓は正統派の演奏で、リズム隊もズドンズドンかまして勇ましい事この上無い。声も低音にはまって迫力があるが、とてもとても男くさい。実に高校野球だ。

それでもフェンスには届かない。

このまんま0対1で終わるんかなあと思っていた9回裏。西短大付の4番・金子が長打を放った。ようやく外野手の頭を超える打球が生まれてスタンド大興奮。続く代打の1年生・永利が連打、無死1・3塁。甲子園のボルテージは一気に頂点へ。これは余程の事が無ければ同点まで行くか、と思った次の瞬間、6番・奥井のバットが火を噴いた。僕もNも絶叫、打球はショート正面のライナー、そのままファーストに送球でダブルプレイ。一転悲鳴に包まれるスタンド。続く7番・鹿野がファーストゴロを放ってしまいゲームセット。いやあ、熱い試合だった。

ここで僕らの体力が尽き、スタンドを後にする事になった。普段屋内作業ばかりの身に、太陽光線は予想以上に厳しかった。ダメージジーンズの穴の部分だけ日焼けするという恥ずかしいオマケまでついてしまった高校野球観戦、十分に堪能出来た。休みを作って良かったと思う。後で知ったのだが、急に汗が引いたのと寒気がしたのは熱中症の初期症状らしい。ひ弱になったなあ、僕。

新潟明訓は可愛い娘も多かったです。

帰り際、わざと三塁側の外周を通ったのだが、新潟明訓の選手が普通に立っていて驚いた。知らないオッチャンとハイタッチして(させられて)いたのを見て、何となく東北時代のダルビッシュを思い出したのだが、良く見たらユニフォームが汚れていない。スタンド応援の選手たちか。ビックリしたではないか。新潟交通のバスなんかも止まっていて、何時間かけて来たんやろうなあとNと話した。これ、一塁側の外周を通って帰ってたら、みんな泣いてたのかもなあ。

そのまま汗まみれで京都帰還。気力を振り絞り、ビックカメラにエアコンを見に行ったが、高くて諦めた。文字通りフラフラで帰宅、水風呂で落ち着きを取り戻して夏休みは終了。

オタの聖典・最終日

コミケ78 3日目 2ちゃんねる 実況 まとめ(ニュー速VIPブログ)
http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52357013.html

ファミマの写真がヤバい。ホントにどういう世界なんだここは。ありとあらゆる非日常が詰まりまくったビッグサイトの三日間。ライターのK君はこの地獄を走り回って取材してきたそうだ。今度じっくり話を聞かせて貰おうと思う。と、今しがたエラい懐かしい人を見つけた。『最前線君』だ。

あまりの形相で人気を博し、戦場の写真と合成されまくって『伝説のカメラマン』と評された、最前線君。初出は2003年だったか、懐かしい。

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