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2010-07

森毅氏の本

美品ではないけど。

僕が事務所へ持ち込んだ本の中に、森毅氏の本が2冊ある。『すうがく博物誌(上・下)』、初版、サイン入りだ。母の実家に宛てられたものだったのだが、僕が幼少の頃、算数が好きだったという理由で譲り受けた、宝物だ。

中身もかなり面白く、1ページ毎に数学用語をユニークかつシニカルに説明していくというものだった。このシニカルさがたまらないのだ。難しい言葉も多かったので幼少の頃には半分も読めなかったが、高校生に差し掛かる辺りで読み直して面白さを再発見。数学者としてだけではなく、物書きとしても一流だと気付かされたものだった。安野光雅氏の絵がまた良い味を出しているのだ。

僕は数学者が好きで、技術者が好きだ。父方の祖父(天文・物理学者)や学研の影響もあると思うのだが、数学を操る人に憧れを持ち、新たな発見を耳にする度心を躍らせた。僕の数学的知識量なんて大学生にも及ばないレベルなのだが、僕は数学の持つ世界が好きなのだ。

このニュースを聞いた時、しばらく呆然とした。人間なのだから寿命があるに決まってはいるが、何となくこの人は不死身だと思っていた。年を経てもユニークさは一向に衰えず、老いてますます盛んというイメージを持っていたからだ。

時間が作れれば、森毅氏の本をもっと読んでみたいと思う。心からご冥福をお祈りいたします。

YahooがGoogleの検索エンジンを

なんと。これは僕らwebデザイナーからしたら、楽になるのか。個人的な調べ物ではGoogleしか使っていないので影響は無いのだが、さてはて。

子供向けのチラシ

ここからですな。

以前お世話になった、児童演劇団体のチラシを作っている。今の所はレイアウトだけなのだが、子供を対象とするチラシというものを、今までに作った事が無い。一般的な店や企業のチラシを作るのとは全く違う感覚。かなり新鮮だ。難しい言葉は使えないし、見た目に柔らかさが無いと食いついて貰えない、という事も念頭におかねばならない。挿絵の威力が発揮されるチラシになりそうだ。

Eメジャースケールの世界へ

ピアノの練習法を少しだけ変えた。練習する曲数を減らし、空いた時間で理論に手を出す。今日は長年苦しめられてきた『Girl from Ipanema(イパネマの娘)』にチャレンジ。#側のスケール(B,E,A,G,D)にはほとんど馴染みが無かったのだが、何とか克服。取り敢えず演奏は出来る様になった。いやー、慣れんわEメジャースケール。Jobimの曲はどれも難しいコード進行ばかりだ。

キャンプ生活

冷房の修理が水曜に決まったので、それまでは他の部屋で凌ぐことにしている。今日は1階の喫茶スペースで仕事をした。今日、明日と都合良く定休だし、テーブルや椅子には困らない。部屋が広いのが難点だが、分厚い布で部屋を半分に仕切って省エネ。まるでどこぞのキャンプみたいだが、これで機能しているので良しとする。不便なのはプリンタとモニタの色確認くらいか。

作業道具が足りなくなる度に2階へ上がるのだが、もうここは地獄以外の何物でもない。特に僕の部屋はフローリングからして熱を放つ有様で、仮にここで作業をしていたら、重大な事態が発生してもおかしくないレベルの暑さだ。我慢どうこうのレベルではない。

それに比べて、1階は涼しいものだ。扇風機を弱にでもしておけば、それで十分事足りる温度。窓を開けておけば風も入るし、何ら問題は無い快適な空間だ。いっそここへプリンタとモニタを運んでくるか。営業妨害か。

事務所温暖化現象

夕方、久しぶりの通り雨。豪快な雷まで落ちてきて、本格的に夏を感じさせるなあと思わされた。暑さに負けて冷房を入れた事務所だが、これなら窓を開けても良いかな、なんて思っていた矢先の出来事。部屋の温度が急に上がってきた。

最初は気のせいかな、と思っていたのだが、じんわり汗をかきそうになってきて異変に気付いた。冷房から、温風が出ている。リモコンのボタンでも押し間違えたかなと確認したが、『冷房 27度』の表記で間違いない。あれ、と思った矢先に、エラーコードを吐いて冷房がストップ。暑さのせいではない汗が噴き出してきた。

幸いにして、SHARPのサポートセンターは日曜でもコールセンターを開いてくれていた。すぐに電話して待つこと10分、オペレーターさんに旗手と症状を告げ、更に1分ほど待機。丁寧な口調で、お亡くなりを告げられた。ただ、どの部分がお亡くなりになったのかは調べないと分らないとの事。新機種を買うか、修理を依頼するか。恐らく金銭的に微妙な所ではあるが、迷っていられる時間は少ない。文字通り、死活問題なのだ。

今、事務所にご来訪の方には、漏れなく灼熱地獄をプレゼント。取り敢えずの緊急措置として、ノートPCを抱えて隣の部屋へ避難した。これ1台でも十分に仕事が出来る新PC。買って本当に良かった。

2,000枚くらい写真を捨てた

ここ2年で撮り貯めたデジカメ画像が、かなりHDDを圧迫している事に気づいた。保険として、同じ景色でも2~3枚撮ったりしているのが主な原因。ピンボケでも一応残しておくという基本精神も地味に響いている。取り敢えず、要らなさそうな画像をピックアップして捨て始めた。

こうやって整理していると、ここ2年で何があったのかを振り返る事が出来る。意外と色んな事を忘れているものだ。自分の人生の中でも、この2年は激動の年だった(今も激動真っ只中なのだが)。危うく作業の手が止まりそうなくらい見入ったりするものもあったのだが、取り敢えず全体の半分をチェック。ごみ箱を空にしてみたら、4.5Gも空きスペースが増えた。そんなバカな。

衰えた上腕

朝起きたら、右腕が尋常ならざる筋肉痛になっていた。内側に曲げる(力こぶを作る)動作が出来ない。声が出そうなくらいの痛みだ。昨日半年振りにやった、腕立て伏せの影響らしい。

ランニングのほうではもう筋肉痛が発生する事は無くなったが、腕のブランクは深刻だったようだ。気合で連続30回、腕を縦に曲げる負荷増大バージョンでやったのだが、まさかこんな事になるとは。部活動をやっていた頃でも、ここまで酷い筋肉痛になった事は無かった。時間が経つと、恐ろしい事に左腕まで痛み出した。今、重い物を差し上げる動作をしたら、多分腕がもげる。

20年越しのリベンジ



先日の日記を書いていて、もう一度『バグ』に挑戦してみようと思い立ち、MSXの初代パロディウスを引っ張り出してきた。夜半に時間が出来たので、20年振りくらいのリベンジを開始。小さい頃に躓いたものは、大人になればあっさり乗り越えられる。人生そんなもんだと思っていた。甘かった。上記の動画は最後までノーミスでクリアしている動画なので、ネタバレが嫌ならば再生しないようお願いしたい。

1面はどうという事は無い。順当にプレイしていればそこまで酷い目に合う事も無いだろう。ただ、当たり判定の大きさにビビって砲台を撃ちに行けない。お陰で回避行動が増えてヒヤヒヤする場面が多かった。幼少の頃、こんなに苦労した記憶は無いのだが。怒首領蜂の影響だろうか。

2面。中ボスのレーザー連射で全滅。どういう訳か、ここで何度もコンティニューをするハメになった。後ろから来るレーザーと縦座標が合った瞬間、ゾクッとして動けなくなるのだ。また、逆に避けてレーザーに吸い込まれる事数回。僕、こんなに下手だったか。じゃんけんは一発勝利。

3面、ここも中ボスまでは順当。落石地帯で1ミス。ここもこんな鬼畜だったか。幼少の頃は滅多にここで死ぬ事は無かったのだが。ボスは弱い。

4面。道中で1ミスした以外は苦労無くクリア。昔は中ボスの唇が最大の山場で、ここで死にまくっていたのだが、開幕で左側のを1~2個潰しておけば一気に楽になる。ミサイルは必須。ボスはスピードが無いと本当に苦労する。

5面、ここから難易度が更に凶悪になる。ノーモーションで飛んでくる卒塔婆と骸骨の白玉が本当に鬱陶しい。加えて後半の卒塔婆+地蔵の『必殺』の組み合わせに何十回と行く手を阻まれた。昔は白ベル(横ワープ)に頼らずクリアしていたので、負けじと白ベル無しで突破を試みる。結果、スピード×3、レーザー×1、オプション×1、フォースフィールドで何とかクリア。昔はフォースフィールド無しでクリアしていたのだが、今となってはどうやっていたのか見当すらつかない。ボスはスピードとオプションさえあれば余裕。

6面(最終面)。ここまでは順当なほうだと思う。が、しょっぱなの隕石で即死。この隕石、カプセルが発生する直線上に突っ込んでくるよう配置されており、プログラマの悪意が手に取るように伝わってくる。そこから順当に復活して後半へ進むも、最後のプレス地帯で死亡。終わった、と思った。ここを一発で抜けられれば、まだ『バグ』に勝ち目はある。しかし、ここからの復活は本当にキツいのだ。地獄の扉が開いた瞬間だった。

まず、装備が揃わない。前半3個のルーレットカプセルの引きで全てが決まると言っても過言ではなく、2~3個目でダブルを引いた時の絶望感は凄まじい。ダブルは道中とても楽だが、『バグ』との勝負にはあまりにも火力不足なのだ。当然『スカ』は捨てゲー。理想の最終形態は、スピード×3、ミサイル×1、レーザー×1、オプション×1、フォースフィールド。これだけ揃って、ようやく五分といった所。だが、ルーレットでレーザーかオプション、フォースフィールドのうち1つは引かなければ、カプセルが足りないのだ。

次に、弾をかわすスペースが無い。近年のシューティングは砲台に近寄れば弾を撃たないというシステムを導入しているものが多いが、この時代のシューティングは全く遠慮無くゼロ距離射撃してくる。この面最大の敵は、おそらくペンギンダッカーとペンギン砲台だろう。狭い場所で弾を撃たれて、追いつめられて死亡。無理やりスペースに飛び込んでプレスされて死亡。針天井を避けた先に撃ち込まれて死亡と、撃ち漏らした砲台が鬼のピンポイントアタックを仕掛けてくる。パターンを作ろうとするが、毎回微妙にタイミングが変わってまとめきれない。鬼か。

そして、横ワープの白ベルが取れない。ステージの最後、必ず白ベルを取らなければならないのだが、取れる場所はたった2か所。プレスラッシュ地帯と、一番最後の行き止まり直前。個人的には、行き止まり直前のほうがスペースが無く(一個だけある針天井が鬼畜過ぎる)、調整も難しいのでプレスラッシュ地帯で取るよう心掛けているのだが、同時に4つのキャラクタ(ベル、後ろからくるペンギンダッカー、弾、プレス)を見ながら戦うのは、もう曲芸だ。何故このゲームを『クリア不可』と封印したのか、今になって思い出した。

気が付けば、日付が変わっていた。上記3つの条件を突破して強敵『バグ』と対峙したのは、たった5回。コンティニュー回数は100回を軽く超えている。当時ほどの緊張感は無いが、あの弾とレーザーのコンビネーションが強烈で、あと一歩の所でくぐり損ねる。基本は真正面に立って、レーザーが来たら大きく逃げ(ワインダーが怖い)、花の弾が来たら正面より少し上で縦に少しかわす(斜めレーザーが怖い)のが正解だと思う。追いつめられたら前に出て鼻の下へ潜り込む。これで後は持久戦、の筈だ。

フラグが立ったのは26時前。最初のルーレットはダブルで捨てゲーしようか迷ったが、そのまま続けて次がオプション。普通のカプセルでレーザーを装備、3つ目のルーレットはスルーした。残りのカプセルで、2つ目のオプション。スピード×3、ミサイル×1、レーザー×1、オプション×2。本当はオプション×1+フォースフィールドだったら文句の付け様が無いが、この装備でも集中力さえ切れなければ何とかなる。大体ここまで揃う事自体が珍しいのだ。プレス地帯で慎重にベルを調整し、何とか突破。6度目になる、『バグ』とのご対面だ。

どちらかというと、レーザーより花の弾のほうが厄介だ。オプションを縦に伸ばしながら攻撃し、基本に忠実に弾を避け続ける。タイミングが良かったのか、攻撃が止む瞬間が多かったので一気に撃ち込み、すぐ回避。深追いしたらレーザーが来る。3ループほどそれが続く。もう随分撃ち込んだ筈、そろそろ終わってくれても良いんじゃないか。そろそろ緊張感が持たなくなる。頼むからリベンジさせてくれ、と思った瞬間、『バグ』轟沈。両手を挙げた。

夢にまで見たエンディング。20年越しで、ようやく自分の手で見る事が出来た。タイトルデモで出てくる「このゲーム あんまし マジメに せんほうがええで」というセリフに何度疑いを持った事か。見た目はギャグでも、中身は超絶ハードな硬派シューティング。やっと、やっとクリアした。やっと最後のセリフを見る事が出来た。出来れば当時、このセリフを見たかったが、これ以上贅沢は言うまい。当時のコナミスタッフに、心から感謝したい。

故障連発

寝違えた。強力に首から右肩にかけて痛い。ぐりんぐりんする。ストレッチをするのだが、どうにも良くなる気配はない。おまけにどういう事か、今日は一日中眠気が酷い。ずっと身体がだるく、気が付いたら机に突っ伏して寝て、また首が痛い。1日に3回も昼寝をしたのは人生初だ。

夕方、久々の通り雨。とんでもなく大きな雷も連れてきてくれた。お陰でかなり涼しくなったのだが、同時に何故か冷房が壊れた。温風しか出てこず、5分ほどでエラー表示をして停止。南向き+真夏という条件下において、このトラブルは文字通り『死』を意味する。仕方なく、隣の和室へ移動して冷房を借りる事にしたが、このままでは僕の事務所が砂漠化してしまう。明日にでもSHARPへ電話しなければ。

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