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あれから26年

  • 2010-01-27 (水) 0:40
  • 日常

ウ驚くほど変わっていないI先生。

僕と一番付き合いが長いのは『スーパーのK(小学1年~)』だが、実はもう一人、同じ長さの付き合いをしている人が居る。恩師I先生だ。

I先生は小学1年の時に出会った先生だった。だが、顔を合わせていたのは半年間。I先生は、産休を取った担任K先生の代わりにやってきた、臨時教師だったのだ。話を聞けば、当時先生は58歳。6歳だった僕から見れば、優しいおばあちゃんのようだったI先生に、僕は人一倍懐いていた。産休が終わってI先生が学校を去られる時、とても寂しがった事を今でも覚えている。

以降、僕は毎年I先生に年賀状を書くようになる。他の先生にも年賀状は出していたが、中学に進学すると共に年賀状の数自体が減っていき、何時の間にか送るのを止めていた。そんな中、僕はI先生にだけは年賀状を出し続けた。先生も毎年、僕に年賀状を送って下さった。年に一度だけ連絡を取り合う、そんな関係が20年以上続いた。

今年の年賀状、僕はとある決心を書いた。連絡先を付け、1月中にI先生に会いに行きます、と。毎年、近々顔を出しますと書きつつ、恥ずかしいやら踏ん切りがつかないやらで会いにいけない事ばかりだったのだが、自分の中で節目を迎えたし、今なら胸を張って会えそうな気がしたからだ。往復はがきを用意し、空いている日を調べて書こうとしたその時、携帯が鳴った。I先生からだった。

今日、僕は26年振りにI先生と対面した。若干背が縮んだそうだが、僕から見れば何も変わっていないI先生がそこに居た。ただただ嬉しかった。店で、事務所で、3時間も喋った。先生は、本当に有難いとおっしゃっていたが、有難う御座いますと言うのは僕のほうだ。

近々、今度は僕は先生の家にお邪魔する事になった。手土産には、この時一緒に撮った写真を持っていく予定だ。

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