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BitSummit MMXIV Public Dayの出会い(2)

  • 2014-03-09 (日) 0:30
  • 日常

4時間半ほど寝て三度みやこめっせを目指す。泣いても笑っても、BitSummitは今日が最終日だ。1日7時間という長丁場を立ちっぱなしで、皆一様に疲労の色が濃い。だが、ひとたび会場に明かりが灯ると楽しさが優先され、疲れを忘れてしまうのだ。それくらいに今回のBitSummitには魅力がある。

たまたま会場内で見て驚いたのがこちらのニュース。写ってるのはピグミースタジオの小清水さんとPSvita版『La-Mulana』やん。いやはや、地元新聞にLa-Mulanaが掲載されるとはなあ。

開場前と後の写真。昨日ほどではないが、それでも列が出来ていた。10時からの開場だったんだけども、恐らく昼から来るお客さんが多いのではないかと予想した。辺りにあまり飲食店が無いからだ。実際お客さんは徐々に増え、昼を過ぎれば会場は大賑わいになっていた。それでは今日、僕が出会ったゲームをご紹介する。

Disco Pixelさん(C-09)の『Jungle Runble』。ドラムのリズムに合わせて移動や攻撃を行うゲーム。だが、音ゲーとはちょっと違う。普通の音ゲーはノートを待ってタイミングよくタップするのがほとんどだけれども、このJungle Runbleは常に四つ打ちに合わせてタップし続けないといけない。その代わりに、タップする場所を自分で選ぶのだ。行きたい場所と自分の場所を交互にタップx2すると移動、自分の居場所を3回タップして違う場所を1回タップすると攻撃、といった具合になる。慣れるまではちょっと難しいが、理解出来ればずっとリズムを刻んでいられる気持ち良さがある。

代表であるTrevorさん( @TrevorStricker )にお話を伺った。いきなり流暢な日本語で話しかけられたので、日本語お上手ですねと話したら「お世辞がお上手ですね!」と返ってきた。出来る!Trevorさんはボストンからやって来たそうで、経歴については僕が書くよりLinkedInの情報を見て頂いたほうが早いだろう。「子供たちに、もっと気軽にゲームを遊んでほしいんですよ」と笑顔のTrevorさん。ブースには常に沢山のお客さんが詰めかけていた。

勝手に『もっと評価されるべき』とタグを付けたくなる、ARTIFACTSさん(D-11)のマジック・ボーション・ストーリーズ。つい先日発売されたばかりのウディタ製ビジュアルノベルなんだけども、見せ方・演出が実にユニーク。初めてお会いした時、天谷君が「彼のゲーム面白いよ、やったほうが良い」と勧めてくれたんだけども、その言葉に間違いは無かった。軽妙なテンポで進むストーリーは2年かけて組み上げたそうだ。公式サイトには世界観を共有する前作(フリーソフト)も用意されているので、まずはそちらからお楽しみを。

作者の樹ひかりさん( @ARTIFACTS777 )とは、各自作業を持ち寄ってひたすらもくもく何か作る『もくもく会』で天谷君と会ったのがキッカケで仲良くなったゲーム制作仲間だ。今日は同じもくもく会で知り合った漫画描きのすぎむらさん( @tokiwa777 )も応援に駆け付けている。すぎむらさんは大阪から洞窟物語のウラガワにも来てくれたナイスガイで、以来ウチにもちょくちょく遊びに来てくれている。

当初、「僕みたいなペーペーが参加して大丈夫でしょうか?」なんて言ってたけども、沢山のお客さんに見て貰えて、また沢山の開発者さんに会えて、更にはストーリーテラー賞(Narrative Design)で次点入賞になって。ね、参加して良かったでしょう?

今日一番の新鮮さだったWinning Blimpさん(D-01)の『STRATOLITH』。攻撃手段を持たない都市を、敵機をハッキングする事で護るリアルタイムシミュレーション。そのハッキング方法がユニークで、敵機をタップして3つの波形を確認、それを打ち消す波形(位相反転)を1つずつ打ち出してハッキングするというもの。昔ながらのラジオで波長を合わせるような、独特のUIが面白い。リアルタイム進行するので焦る焦る。

作者の一人であるAlex Mayさん( @atype808 )は関西在住で日本語ペラペラ。『日本語OKやで』のカードが眩しい。実は去年のPLAYISM2周年パーティにも参加されていたんだけれども会いそびれて、1年越しにようやくお会いする事が出来た。前作の『Mozaique』、買いましたよ。じっくり考えるタイプの良質パズルゲームです。Winning Blimpさんはデザインが非常にスマートで、ゲームも味がある。


こちらは御馴染みプチデポットさん(A-02-b)の『メゾン・ド・魔王』。訛り実況のキリンさんもお気に入り、生活感溢れるタワーディフェンスだ。このゲームに関しては実況を見て貰うのが一番良いだろう。夏には何と3DSでもリリースされるとの事、世界征服は順調に進んでいるようだ。

代表であるめづかれさんとは今日初めてお会いした。初めまして、NIGOROさんから色々お話伺っております。「おお、有難うございます!MSXユーザだそうですね、イーアルカンフーっつたらイーガー皇帝の逆襲の事ですよね!」、ぬお、その通りです。けっきょくなんきょく大冒険じゃなく、夢大陸アドベンチャーです。「ですよね!」、そこから非常にディープかつレアなお話を沢山聞かせて頂き(西と東の話など)、腰が引ける。BitSummit、右も左もスゲー人一杯ですよ。

ハイドレンジャーさん(D-10)の『Perilous Dimension』。ついに初体験、Oculus Rift対応のシューティングだ。更にはLEAP Motionにも対応しており、僕みたいなオールドゲーマーにとっては未知の世界そのものである。実際にOculus Riftを装着してもらわないと説明出来ないのがもどかしい。仮想世界の遊園地というか。「正面から大きく外れると、急加速して酔いますよ」と言われたのに、気持ち良くなって真上に頭を振って、酔った。

代表である野生の男さん( @yasei_no_otoko )は、僕を見つけてわざわざ声をかけて下さった。有難うございました、お陰で未知の領域に踏み入れる事が出来ました。Oculus Riftのフレームレートの話をしたり、うぉううぉう唸りながら遊ばせて貰っていたら、いつの間にか傍にならむらさんが。これスゲーですよ、とOculus Riftを渡して遊んで貰う。成程、傍から見るとこう見えるのか…

3日間通してずっと興味持ってたんだけれども、いつ行っても人が居て遊びそこねてしまったPlatineDispositifさん(C-22)の『Fallendom』。幸い公式サイトから体験版がダウンロード出来たので遊ばせて貰った。ローグライク+ゼルダ的なアクションRPG。あらゆる行動でダイスが振られ、その目によって攻撃力などが変動するユニークなシステムだ。ドット絵が秀逸でアクションも爽快、メチャクチャ良く出来てます。

他の方がプレイしている間に作者さんにお話を伺ったんだけれども、「ウチは一人サークルで、全部一人でやってます」との事。ええっ、一人!?「はい、10年近く活動してます」、お見逸れしました。Fallendomは昨年のコミケC85で頒布されたそうで、既にご存知の方も多いかもしれない。スイマセン、僕コミケ詳しくないのです…やっぱり一度は体験せんといかんね。

最後は僕らの後輩(と言っても10年以上離れている)である、Team Poyhaymenさん(C-10)の『ラクガキ忍者』。HAL×PLAYISMゲーム制作・販売プロジェクトで校内選抜を勝ち抜き、実際に販売されたゲームの1つだ。オールドスクールなアクションゲームを目指したという本作、僕もリリース直後に遊ばせて貰い、そしてサミエルさんと2人でかなり厳しい意見を連投してしまった。ちなみに彼らとは当時から相互フォローで繋がっている。

実は彼らともPLAYISM2周年の時に会っていた事が判明、改めて顔を合わせて、キツい事を言ってゴメンねと謝った。実際僕らが作った卒業制作のゲームよりずっと良く出来てるし、喜んで遊んでくれている人も居る。でも、だからこそ、ここまで作って何故基本のここが抜けてしまったと歯痒かったんよね。あの時発した辛辣な意見は、偽りなく本心です。

あれから4か月。彼らはめげずにBitSummitにやって来た。多くの耳目に晒される場に、腹を括って出てきたのだ。結果はご覧の通り。おめでとう、Team Poyhaymenさん!

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