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2014-03-08

BitSummit MMXIV 特別編 ポリポリ☆クラブin京都

「しゅうさんとこの店、何人くらい入ります?」

随分前の話だ。ニコニコと良い笑顔で話すPANDAさん。もうこのセリフと表情自体がフラグみたいなモンだけど、今度は一体何やらかすつもりですか。「いや、ここ貸し切って生放送やろうかと」、はい来ました。無茶来ました。「ポリポリクラブのメンバーが来るそうなんで、折角だからみんなで集まってワイワイやろうって」、マジですか。「今の所、参加するメンバーは20ちょいで」、いやあのちょっと待って下さい、そんな危険な人らが集団でウチ来るんですか!「何人行けます?」、25…いや、30くらいは何とか。「生放送もやります」、はい!?「じゃ、それで」、それで!?

17時、木村さん・ZUNさん・ならむらさんのトークセッションを終えて急ぎ店へ戻る僕。今日に至るまで、最低30人は来るという計算で準備を行ってきた。オカン、兄、オカンの友人で臨時手伝いに来て下さったMさん、たまたまBitSummit会場に遊びに来ていた鉄の羊毛(居酒屋店員)、僕の5人で一気に店の形を変える。今日だけは、ここは宴会場である。

平行して、ポリポリの配信を担当されている杉山圭一さん( @fiberjelly )、ポリ☆アンナさん( @PORI_ANNA )も来訪、準備を開始。まさかここで、僕のミキサー(MACKIE 1402-VLZ PRO)やマイク(SHURE SM57)が役に立つとは思わなかった。本職である杉山さんに触って貰えるこの喜び。「安いケーブル買うならサウンドハウス一択ですよ、300円とかで売ってますから!」といった美味しい話も沢山聞かせて頂いた。ポリ☆アンナさんともメチャクチャ面白い話をしたんだけども、謎の女性という事なので秘密とする。

ここでポリポリクラブについて簡単にご説明を。ポリポリクラブとは、「30~40代のおっさんゲームクリエイターたちが、お菓子をポリポリ食べながら、真面目にゲームのことを語り合っちゃうUstream(時々ニコ生、時々リアル)番組(公式サイトよ転載)」だ。主催であるOnion Games( A-15-a/C-30)の木村祥朗さん( @yoshiro_kimura )は『moon』『チュウリップ』『NO MORE HEROES』『王様物語』などを手掛けた方で、NHKで放送されて大きな反響を読んだ『れんまん!』の考案者でもある。エリック・シャイー討論会に遊びに来られた時にたまたま声をかけて頂き、今では何故か普通に遊びに来て貰ったり。縁ってホント不思議です。今回木村さんは、独立して初めてのゲームとなるアクションパズル『Million Onion Hotel』を引っ提げてBitSummitに参加、その流れでウチへ来て頂く事になった。

開場。はい、あっさり30超えました。カメラに入りきりません。最終的には40を超え飽和点に達し、流石のPANDAさんも青い顔。更には主役の木村さんたちが放送5分前になっても到着せず、杉山さんもポリ☆アンナさんもヒヤヒヤだった。場内はアクシデントに飢えているダメな大人たちで一杯だ。開始2分前、ようやくタクシーが到着。場内の盛り上がりはマックスに。

それでは本放送をお楽しみ下さい。提供は『野犬のロデム』PSVita版『La-mulana』のピグミースタジオ・デジタルおもちゃ工場長さん( @PygmyStudio )です。

見ての通り、無茶苦茶である。大人しかったのは最初の内だけで、後は生放送そっちのけであちこち大騒ぎになっていた。デベロッパーが、パブリッシャーが、メディアが、BitSummitの運営さんが。飲んで食って、立って座って、闇鍋のような状態が延々と続く。カメラマンも無茶苦茶多くて、生放送を撮影するという訳の解らない状態に突入。遅れて『モンケン』の飯田和敏さん( @iidakazutoshi )たちが、とどめにUnityの大前広樹さん( @pigeon6 )が来店され、もう理解が追いつかない。恐らく今、日本で一番インディーな店になってます。石を投げたら開発者に当たる。

大体ね、ウチの椅子に上海アリス幻樂団のZUNさん( @korindo )が座ってる時点で異次元なんですよ。場のテンションに煽られてか、あの真面目なPLAYISMの水谷さん( @playismJP )が出演と同時に壊れ、あのボコスカウォーズを作ったイタチョコシステムのラショウさん( @itachocosystems )が舞い(しかも全員でボコスカウォーズの歌を歌う)、Maruchuさんが( @Maruchu )ニコニコで自分が提供した番組の宣伝(!?)を行い、ええいもう誰がまとめるんだこの場を。

一方その頃二階の荷物置き場では、天谷君の師匠であるnao_uさん( @nao_u )さんが「ホントはBitSummitに間に合わせたかったんだけど…」というオリジナルゲームを公開、サミエルさんやduplexさんによる品評会が行われていた。自由過ぎる。下の写真は我らが悪い大人の長であるtaigooooさん( @taigoooo )による写真。特等席羨ましい。

しっちゃかめっちゃかの内に生放送は終了、そこからまだ飲み会は続く。流石に僕らスタッフも体力が持たずにグッタリ、元から衰弱していた僕は干からびそうになっていた。24時を過ぎて少しずつ解散し始め、全ての片付けが終わったのは26時過ぎ。手伝って下さったtaigooooさん、Maruchuさん、QのIさん、鉄の羊毛に深い感謝を。

しかしまあ、とんでもない盛り上がりを目の当たりにしちゃったな。2年前のあの頃は『インディーゲーム』なんて単語、ほとんど見かけなかったのにね。気付いたら色んなジャンルの色んなの人たちが立ち上がって、スクラム組んで、突き動かして。勿論今日来られなかった人たちも一緒になって、今まさに、僕らは黎明期の真っ只中に居る。こんな面白い事、そうそう無いよ。幸せです。

BitSummit MMXIV TPM.COさんとの出会い

リストの中にその名前を見つけた瞬間、声を上げそうになった。『TPM.CO SOFT WORKS』さん(C-10-a / E-14)が居る。知る人ぞ知る伝説の投稿者さんが、BitSummitにやってくる。

小学2年生の頃。発売から1年経っても大人気のファミコンを尻目に、我が家にやって来たのはテレビに繋げるホームパソコン・MSX2(Panasonic FS-A1mk2)だった。「ゲームソフト買ったらそればっかやってアホになるから買わん」という親の方針の元、図書館でゲームプログラミングの本を漁る毎日。じき、とある雑誌と運命的な出会いを果たす事になる。徳間書店の『MSX・FAN』だ。

ファミマガの兄弟誌でもあるこの雑誌、MSXのゲーム情報なども満載なんだけども、何といっても一番人気は読者投稿プログラムコーナー『ファンダム』だった。毎月10本前後のアマチュア投稿プログラムが採用・掲載され、採用者には自分のゲームが入ったROMカセットが送られてくるという夢のようなコーナー。採用されたプログラムはどれも輝いて見え、僕ら兄弟はこぞって入力したものだ。遊ぶために入力をする、それは僕らにとって当たり前の行為だった。後期になったらオマケディスクがついて、打ち込む必要も無くなっちゃったけどね。MSX・FANを買ったら、まずはここをチェックした人も多かっただろう。

投稿コーナーと言えば、当然常連投稿者がいる。小粋なミニゲームを連発したり、投稿プログラムとは思えないほどハイクオリティなゲームをリリースしたり。常連投稿者さんはみなユニークで憧れの的だった。Beta.Kさん、Nu~さん、木内ヤスシさん、TEIJIROさん、GENさん、EMGVT-HALT9918さん、Romiさん、HIDEYUKIさん、NAGI-P SOFTさん、YAX-Zipさん、SILVER SNAILさん、OZOさん、川本健二さん、米屋のチャチャチャさん…彼らの名前を見るだけで興奮したものだ。そして。

TPM.CO SOFT WORKS、東郷 生志さん。MSX・FANを購読していてこの名前を知らない人は居ないだろう。一貫してMSX1向けのゲームを作り続け、『まものクエスト』以降とんでもない超大作をリリースし続けた伝説の投稿者さんだ。上記の『GREY COLLEAGUE』を見た時は顎が外れるかと思った。これ、MSX1のRAM32kで動いてんですよ。TurboRでも2+でもなく、MSX1ですよ。何で全方位に1ドットスクロールしてんですかね。しかもこのゲーム、物凄く面白くて。ハンパ無い技術力+ハンパ無い面白さ。TPM.COさんは僕らにとって、神様のような存在だった。

その伝説の人が、どういう訳か目の前に居る。1988年7月号に掲載された『DULVERS』でその存在を知ってから、実に26年。僕らがMSXから離れていった後も、東郷さんはMSX1でゲームを作り続けていた。ブースに置かれた3台のノートPCではエミュレータが動き、右端にはあろうことか実機の、それも2台のFDDが搭載されているという激レアMSX2『SONY HB-F900』が設置されている(上のMacはモニタ替わり)。それらの中で動き回るはTPM.CO最新作の『SRC-RPG(サラチRPG)』。MSX1の32kで、普通に拡大縮小表現が行われている。全くもって意味が解らない。

「今の所、これが最速、これが限界ですね」と話す東郷さん。「PCGをリアルタイムに書き換えて拡大縮小表現してるんですが、奇数倍だとどうしても端数が出ちゃうじゃないですか?そこの処理がキモでして…」、目の前で動いているものがあまりに現実離れしていてボケた質問をする僕。これ、turboRの高速モードじゃないですよね?「勿論ですよ、MSX1で動かないと意味無いじゃないですか」、ですよね、失礼しました。すると東郷さん、笑いながら拡大処理中にctrl+stop。文字化けした『Break in xxx』が表示された。SCREEN1だ、BASIC上で動いてる。僕は声にならない声を上げ、うずくまった。勿論中身はほぼマシン語で作られてるんだけども、この衝撃を、一体僕はどう表現すれば良いのか。

ブース内には『GRAY GROFA』と『タロティカ・ブードゥー』も展示されていた。技術詳細書(タロティカ・ブードゥーは2DDフロッピーのゲーム本体付き!)も販売されていたので即購入。「まさかBitSummitで売れると思わなかったんで、ちょっとしか持って来てないんですよ、さっきも買って下さった方が」と東郷さんは驚かれていた。後でサミエルさんに聞いたところ、「俺らも技術書買ったよ!」と良い笑顔。「そういやさ、これ2DDでしょ?2HDじゃなくて2DD…何処で調達したんですかって尋ねたら、無くなりそうになった数年前に段ボール5ケース仕入れた、って」、何ですって。ならむらさんは「NIGOROさんのこと尊敬してますって言われたけど、逆だよ逆、大先輩だよ」と苦笑していた。

「MSX1で出来る事って、まだまだあると思うんですよね」、真剣な顔で話す東郷さん。Z80の可能性ですか、と尋ねたら、「いや、VDPですね」と。なるほど、そこまでやりますか。東郷さんは心の底からMSXが好きなんだ。もうホントに嬉しくて嬉しくて、ミーハーで申し訳ないのですが当時の雑誌にサインを頂いた。僕ら兄弟(まものクエストIIは兄が入力したっけ)が入力した痕跡を見せると、東郷さんはとても喜んで下さった。いやいや、お礼を言うのは僕らのほうです。MSX・FANのお陰で、ファンダムのお陰で、僕らはここに居るんです。お会い出来て良かった。MSXが好きで本当に良かった。この後、兄も東郷さんに会う事が出来たようで、大層喜んでいた。

その後場内を歩き回り、何度もTPM.COさんのブースを訪れたんだけども、そのたび必ず遊んでいる人が居たのが嬉しかった。それも一人二人ではなく、人だかりが出来ている事も。「サインして貰えますか、って結構言われましたね!」と嬉しい悲鳴の東郷さん、どうやら僕らみたいなファンダム野郎は少なくなかったようだ。BitSummit中、一番反応があったのが上記のtweetだ。MSX still alive!

余談だけれども、TPM.COさんの真後ろにOculus Riftを使った株式会社Viteiさん(C-10-b / E-13)のブースがあったのも面白かった。恐らく、会場内における最新技術と最古技術が背中合わせだったんだから。ちょっと離れた所にはファミコン実機を持ち込んでるRIKIさん(C-06 / E-05)も居られて、僕の中ではBitSummitで一番アツい場所だった。

BitSummit MMXIV Public Dayの出会い(1)

ピコリンネソフトさん(D-4)の『INFINOS2』。画面を見た瞬間に足が止まり、吸い込まれるように台へ座ってしまった。誰がどう見てもモロ80年代の横シューである。1レバー1ボタンの超シンプル仕様、撃って避けてちょっとだけパワーアップして。蛇足は一切無い。

開発者さんにお話を伺ってみる。あのう、お二人とも若そうに見えますけど…「はい、僕ら学生卒業して数年の20代です」、答えてくれたのはRYOさん( @picorinne_soft )。何でまた80年代の、僕らみたいなオッサンホイホイなシューティングを?「いやあ、好きなんですこういうのが」、渋いなあ!これ、1ボタンなのもやっぱり?「はい、ボムとかは邪道だと思って」、その若さでエラい世界に足を踏み入れちゃったね、歓迎します。プレイ中、幾つか気になる点があったので報告したんだけれども、それ以外はかなり出来が良くて、特にステージ構成が解り過ぎていて怖い。ちなみに彼ら、BitSummitがチームとして初参加のイベントで、関東から車を飛ばしてここまで来たとの事。素晴らしい根性だ。

こちら、本日の僕的ナンバーワンであるKIDD GAMESさん(B-04-a)の『Sheeeeep』。走り続ける羊をタッチで左右に動かし、障害物を避けたり花を食べさせたりする単純な内容なんだけども、レベルが上がると羊が増えてパニックになる。10点マルチタッチ対応で、手の形をせわしなく変えながら羊を動かしていくスタイルが斬新かつ面白い。障害物に引っかかって画面下まで流された羊は狼に食べられてしまい、連続で何匹か食べられてしまうとゲームオーバーとなる。見た目はポップだけれども細かい所までキチッと作られていて、実に完成度が高い。特にアニメーションがお見事。

「複数人で遊んでも楽しいんですよ」と話すのは、開発者であり中国から留学中の姚(ヨウ)さんと謝(シャ)さん。現在も開発中との事で、リリースが待ち遠しい一作だ。どうせやるなら大きなタブレットの方が良いだろうなあ、これ老若男女問わず絶対にウケますよ。

新しい出会いもあれば、懐かしい再会もあるのがBitSummit。Metanet Software Inc.さん(C-20)の『n++』。まさかここで、あのFLASH忍者ゲー『n』の続編に出会おうとは。動いてる線画の忍者を見た瞬間、十数年前の記憶が一瞬にして蘇った。遊んだよ、メチャクチャ遊んだよこのゲーム!どうやらこれは、nシリーズの三作目にして最終作になるらしい。プラットフォームはPS4。今でも初代のnは公式サイトで遊べるので是非。壁ジャンプが出来る忍者を操り、ドアスイッチを押してから脱出するシンプル&スタイリッシュなアクションゲームだ。

日本語が話せないとの事だったので、必死に英単語を並べて話をさせて貰ったんだけども、開発のMare SheppardさんとRaigan Burnsさん( @metanetsoftware )はカナダはトロントからやって来たそうだ。当時メチャクチャ遊んだ事、デザインもゲームバランスも素晴らしい事、続編が出て興奮している事をジェスチャー交じりに話す36歳。英語力の無さを痛感したけども、それでも伝わるんだからガンガン行くべきよね。ポストカードにサインを頂き、バッジとシール、更には握手もして頂いた。嬉しい限りだ。

Japanese Flash Game Developers & mogera.jp(C-13~15)には王の巣窟の『RokkoChan3D』が置かれていた。またとんでもない隠し玉を持って来たなキングさん( @king_75 )。「ほぼ3週間、寝ずに頑張った突貫工事なんですけど…」と謙遜するが、しっかり遊べるようになってるじゃないですか。「Unityだとかなり早く作れますね、アセットストアにも随分助けられました」、なるほど。当たり判定などに怪しい場所が沢山あったけど、時間をかければかなり良い形になるんじゃないだろうか。ゲームは現在公式サイトからダウンロードが可能だ。

TGSで震えていたキングさんはもう何処にも居ない。正しい自信は人を強くする。ちなみに稲船さんからは「愛が足りない(作り込みが足らない)」と言われたそうで。そんなキングさんの次回作はオリジナルとの噂ですが、そこんとこいかがなんでしょうか。

何度も前を通っている内に、気になって近づいたPixelCrusadersさん(B-17-b)の『Wizards The Magical Concert』。タイミングを見計らって花火をタップし炸裂させていく、リズムゲームに近いアクション。レベルが上がると一気に上がる花火の数が増え、軌道も複雑になる。これもまたマルチタッチを上手く使った面白い操作方法だ。花火の形によってはスワイプで一気に連爆という事も出来る。どうやら先月、iOS向けに発売されているようだ。

代表でありデザイナーのIo Moutafoglouさん( @wizards_io 「苗字がやたら難しいから、Io(イオ)と呼んでくれ!」と言われた)に話を伺う。そもそもなぜこのブースが気になったのかというと、Ioさんから「日本語が出来なくてコミュニケーションが取れない」という雰囲気が出ていたからだ。ブース上には日本語の説明ポップなども無く、これは苦戦するやろうな、と心配になって片言の英語で話し掛けたら沢山話をして下さった。折角ゲームは面白いのに、勿体ないな…と思うんだけど、それをどう英語で伝えれば良いのか解らず頭を抱える。が、この件に関して、次の日に驚きの展開が待っていた。

企業ブースにも恐ろしいものが用意されていた。こちら株式会社ウェブテクノロジさんに置いてあった『GAIA(妄想版)』。これを見てすぐ理解出来た人はMSXクラスタの、それも相当濃い人だと思う。GAIAは本当に存在しているのかどうかも怪しまれ、一部で熱狂的なファンが存在する幻のMSXソフトなのだ。今回、愛に溢れるウェブテクノロジさんの総力を持って、GAIAが具現化してしまった。ここ、企業ブースですよね?

「これ、起動するとちゃんとMSXのタイトルから始まるんですよ」と嬉しそうに話すは同社の営業マンである烏丸さん( @Karasuma_usb )。「ちゃんと作り込めてなくて、右端まで歩くと壁ブチ抜いて画面外に落ちます」、そのバグすらMSXらしく見えるのは何故。「当時の説明書に、移植出来た人連絡して下さいって書いてあったから連絡しないと…」、なるほど、これUnityで動いてますもんね。えーと、えーと。

念の為フォローしておくと、大きいモニターのほうではちゃんと企業のPRも行われていまして。La-Mulana2でも使用しているという超汎用2Dスプライトアニメーションデータ作成ツール『OPTPiX SpriteStudio』のデモが流れていました。インディー向けに無料ライセンスも用意されているので、膨大なスプライトパターンでお悩みの方は是非ご検討を。メチャクチャ優れたツールです。

何処で紹介しようか迷っている間に入れ忘れるという失態を犯してしまいました、申し訳ないですPLAYISMさん(A-04)。今や国内インディー界で知らぬ者は居ないレベルに成長したダウンロード配信サービスだ。愉快なジョシュさん( @BudokaiMR2 )、ナイヤンさん( @thetrin )のコンビも勿論健在だ。今日は名作『Papers, Please』などの最新作を持ち込んでいた。NIGOROさんとクアッドアローさんに挟まれているとあって、両方からスタッフが行き来する状態に。余談ですが、ジョシュさんはイベントが終わって帰宅してから、またゲームやってたらしいです。ツワモノ過ぎる。

そしてもう一人、ITmedia ねとらぼの記者イケヤさん( @tekken8810 )。洞窟物語のウラガワで司会をして頂いた事から知り合い、以来インディー系のイベントでは必ずといって良いほど顔を合わせ、お世話になっている方だ。前日まで強烈なカゼを患っていたという事もあり参加が危ぶまれたけども、何とか無事に京都までやって来られたようで。病人同士、久々の再会。

上記の記事にもあるように、今回イケヤさんは自費で京都まで取材に来られたそうだ。色々話を伺っている中で、ああ、やっぱりプロは違うなと痛感させられる事が幾つもあった。そして仕上がったのが上記の記事。身体を張ったり、三枚目なキャラを押し出しているいつものイケヤさんは何処にも見当たらない。ホンマにゲームを愛してるんやなあ、こんな熱い人やったとは。イケヤさん、また今度ゆっくりゲーム談義しましょう。

BitSummit MMXIV Public Dayの驚き

BitSummit2日目。いよいよ今日から一般日となる。9時間睡眠でかなり回復した僕、開場1時間前にみやこめっせへ到着した。前日と比べて2倍の広さとなった会場に圧倒される。いやはや、ホンマに1F全部使っちゃうのね。このデカいみやこめっせを、ワンフロアまるまるインディーゲームが占拠している光景。ゾクゾクする。

NIGOROブースに顔を出すと、既に全員集まって準備が行われていた。さとうさんが缶バッジ用くじびき箱を作り、サミエルさんとduplexさんがギリギリまでゲームの調整を行っている。今回のバージョンから新動作である『伏せ』が出来るようになったのだ。この状態で鞭も振れる。「この2014年に、新たなアクションとして『伏せ』を実装しました!って、ウチらしいよね」、サミエルさん談。

開場時間が近づいてきた。地下鉄の吊り広告やNHK京都放送でのミニ特集、様々な形で宣伝が行われてきたBitSummit。twitterで検索する限り、そこそこ話題にはなっているようだが、果たしてどれだけのお客さんが来てくれるのか。ドキドキしながら、ロビーへ足を運んだ。

うおっ、

マジですか。

開場5分前、待機するお客さんの列は東側入口の前にまで伸びていた。あまりに嬉しくて場内にとんぼ返りし、辺りの人らにお客さんメッチャ並んでる!と伝える。「マジで!」「来たか!」一気に高まるテンション。これはエラい事になるぞ。さあ、開場だ!

が、受付が一つしかなく、配布物などの手渡しもあって、実に緩やかな入場シーンに。もっとこう、ドーッと来てですね、はい走らないで下さい落ち着いて下さいみたいなですね。いや良いんですけど。

何だこれ、何だこれ。何処へいっても人、人、人。どのブースにもお客さんが居る。ある程度は入ってくれると思ってたけど、こんなフィーバーするとは思わなかった。参加したチームの皆さんもメチャクチャ笑顔になっている。やっぱ不安やったやろうね、地方開催の未知のイベントやし。でも皆さんの頑張りもあって、これだけお客さんが集まったんやと思います。いざ、祭りじゃ祭りじゃ。

場内を歩き回って気が付いたのが、お客さんの層の広さ。カップルや女性同士で遊びに来ているお客さんも居る。インディーゲーム、いつのまにそんな広い層に…いや単に、ゲームの面白そうなイベントやってるから来たという可能性もあるけども。「このイベントを何で知りましたか?」とかの来場者アンケートを取ったりしてたんだろうか。余談だけれども、特にクアッドアローさん(A-02-a)の『EF-12』にはひっきりなしに女性の方が来られ、寿司を堪能されていた。寿司モテモテ。

場内で目立ったのがまゆまろ( @kyotomayumaro )の存在。まゆまろの往く所、人だかりが出来る。この体型でゲーム出来んかいなと思ったら、案外頑張れるんだから大したもんだ。NIGOROブースでも面白い事が沢山あったんだけど、これは後ほどに。

そしてもう一つ目立ったのが、ソニーのスタッフさんの存在。『PS Love Indies』と書かれた真っ青なTシャツを着て、様々なブースのゲームをプレイし、開発者さんと真剣に話し合っているシーンに何度も出くわした。遠目に見ていても彼らの本気度が伝わってくる。だからこそ、なおの事、このページもうちょっとどうにかですね…

さて、次のレポートはこの日に出会ったチームとゲームのご紹介をば。

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