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2010-03-29

これ本当に僕が作ったのか

驚愕の仕上がり。

バレエのAちゃんから郵便が届いた。中身は僕が作った、バレエのパンフとチケットだった。

今まで請けた仕事の中で、最も巨大で最も大変だった24Pカラーのパンフレット。納期は1ヶ月ちょっと、資料は半分以上が紙やアナログ写真、印刷代だけでも6桁になる。これを全部一人で仕上げる。何処を取っても僕の中では前代未聞の内容だった。当初、本当にこなせるのかどうか分からず断ろうかとも思ったが、出来上がりを見て思った。やって良かった、と。

有難い事に、AちゃんもAちゃんの師匠であるO先生も相当気に入ってくれたそうだ。限られた時間の中で、自分が今出来る事を全てやったつもりだったので、余計に嬉しい。実は3月中頃には完成していて皆の手に渡っていたのだが、僕は時間が会わず、受け取りに行く事が出来ていなかった。気を利かせて、Aちゃんが送ってくれたのだ。1日10時間以上練習を続けている合間を縫って、手紙まで書いてくれて。

改めて出来上がったパンフを見たのだが、想像以上に良く出来ていて、とても自分が作ったものとは思えない。印刷と製本が良いという事もあり、データや仮の印刷では到底味わうことの出来ない、本物感がある。ただ、細かい事を言えばレイアウトに関してこうしておけば良かった、という点も幾つか見つかった。精進精進。ハガキ一枚をビクビクしながら入稿していたあの頃から、ここまでやれるようになった事を、まずは喜びたい。

後は本番当日、Aちゃんの無事を祈りながら精一杯応援するだけだ。

雪と桜で地獄を見た

ギャー。

作業も終わって帰ろうかと思ったら、雪が降っていた。ちょっと待て、もうすぐ4月の筈じゃないのか。慌てて外に出たら、少しずつ雪の勢いが増してきた。軽装の僕に死ねと申すか。

よう分からん写真。

仕方なく雨合羽を引っ張り出して外に出たのだが、ひょっとしたら桜と雪の滅多に見られないコラボが見れるのではと思いテンションマックス。寒さも忘れて咲いている桜を探しに出た。幸い桜はすぐに見つかり、何度もシャッターを切る。出来上がった写真は、何だかよく分からないものになっていた。それでも良い物が見られたと満足し、帰路に着く僕。

異変が起こったのは、道中も終わりに近づいた頃だった。

皆さんはガソリン入れたての原チャや車を運転した際、なかなか減らないガソリンメーターを見てほくそえんだ事は無いだろうか?僕なんかは無敵モードに突入したと安い興奮に包まれたりするのだが、そのまた逆もしかりで、メーターが『E』になってもかなり走れる事に喜びを感じたりしないだろうか?それに慣れてしまい、メーターを信用しなくなったことは無いだろうか?

結論を言おう、ガソリンが尽きた。

19の時に原チャの免許を取って以来、一度として経験したことの無かったガス欠。目的地まで持つだろうかとヒヤヒヤした事もあったが、今までただの一度としてガソリンが尽きた事は無かった。ショックよりも、新鮮さを覚える僕。あ、ホンマに止まるんや、と。

不幸中の幸いか、自宅までは押して歩いても15分程度の距離。寒いが仕方が無い、ノンビリ帰るかと思ったが、明日はどうすれば良いのだ。朝っぱらから最寄のスタンドまで押して歩くのか。一番近くのスタンドは地域一高い有人スタンドだし、かと言って安い所は徒歩20分。何より、そこまで押して行くのが恥ずかしい。兄や母のバイクからガソリンを貰おうにも、醤油チュルチュルが無い。

腹をくくって、現場から最寄のガソリンスタンドに向かって歩き出した。恐らくここからでも20分程度で空いているスタンドがある筈。深夜の為、営業を終了しているスタンドがあちこちにあるのが恨めしい。寒いわ重いわ遠いわ、さっきまでのテンションは何処へ行ってしまったのか。

面白い事に、数分押している間にタンクに残ったガソリンが少しずつ集まり、10秒程度だけ走行する事が出来た。これは大きなアドバンテージだ。地図を頭に思い浮かべ、住宅街などを使って可能な限り最短距離を走行。が、普段通りなれない道、しかも夜とあってミスを連発。行き止まりにブチ当たって半泣きになる。結局3回走行する事が出来た。一滴一滴のパワーを思うと、ちょっとガソリンが愛しくなったりする。

かなり入る僕の原チャ。

何だかんだ言いながらスタンドへ到着。恐らく15分程度かかったが、生きて辿り着けた事に感謝したい。雪の桜に始まって、ガス欠、空のタンクに満タン給油というレア体験までさせてもらったので、今日は良い日と言うことにしておこう。山の中とかでガス欠にならなくてホントに良かった。

予算7万円弱で高度35000mから地球を撮影

条件がそろい、申請さえ出せば、個人でも地球を撮影出来る時代になったようだ。flickrのギャラリーに写真と映像があるのだが、こんなシンプルなシステムで、こんな綺麗に撮影出来るとは。コメント欄で、どうやったら日本でも出来るか、ネタを交えて話し合っているのが面白い。学校で出来たらウケるだろうなあ。

手帳を買いました

薄くて良い感じ。

手持ちの手帳が3月末で終わる為、新しい手帳を買ってきた。別段どうと言う事の無い、マンスリー手帳だ。

実は元々、僕は手帳が大嫌いだった。手帳にスケジュールを書き込む、という行為が嫌いだったのだ。そこに書いてしまう事で、一日の全ての内容が決まってしまいそうで。それ以外に何も出来なくなってしまいそうで。思い付きや偶然性を重視する生活を送っていた僕にとって、それは一番つまらなくてイヤな事だった。良く考えたら、これダメ人間か。

しかし、大勢の人と一緒に仕事をする機会が増えるに従い、手帳を持たざるを得なくなった。そうすると今度は、そのスケジュールの中で思い付きや偶然を探すようになったのだ。僕も少しは社会に順応したと言えよう。と言うより、今の仕事スタイルだと手帳が無いと怖過ぎる。今までどんな生活をしていたんだ僕は。

そう言えば昼休み時間か

買出しの途中、前職の上司と遭遇した。もっとも、僕は原チャでヘルメットを被っていたので、至近距離ながら気付かれていなかったのだが。去年までだったら、顔を合わせるのもイヤだと思っていたが、今日は別段何も感じなかった。今なら多少は胸を張って挨拶出来ると思う。

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