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2011-11-02

新幹線地獄と晴美天国

新幹線に飛び乗ってから気付く。暑い。尋常じゃなく暑い。革のジャケットを着ていたのだが、思いっきり汗が噴き出してきた。ちょっと待て、今日11月よな。これ冷房の要る暑さだぞ。脱ぎたいのだが、隣の席が近過ぎてジャケットを脱ぐスペースが確保出来ない。とにかく時間を潰そうとしたが、ACアダプタを忘れた為にノートPCのバッテリーを惜しんで何も出来ない。せめて景色でも見て気を紛らわせようとしたが、窓の外は漆黒で何の楽しみも無い。折角の新幹線なのに、何でこんな地獄を味合わなければならない。誰だ夜の新幹線なんて新鮮で楽しそうなんて思った馬鹿は。

隣の女性は名古屋にて席を立った。ようやっとジャケットを脱ぐ。頂きもののサンドイッチを頬張り、とにかく早く東京についてくれと祈る。残された娯楽は携帯くらいのモンだ。不安定な電波の中で、必死にtweetを続ける。どんどん情けない気分になってくる。こんなテンションで明日を迎えて大丈夫か。

22時半、東京到着。いつもなら何らか感慨深くホームに佇んだりするのだが、今回は『一秒でも早く宿で休みたい』という気持ちで一杯だった。恐ろしく重たいカバンを抱えて、目指すは晴美グランドホテル。埋立地のど真ん中にある、古くからあるホテルらしい。携帯片手に移動を重ね、ようやくやってきた勝どき駅。少し歩いたそこは、海だった。

うおー、何じゃこれ。こんなん京都では絶対見られん光景だ。疲れも忘れて荷物をほっぽり出し、Nikon D7000を抜き出してバシャバシャ撮影。通行人に怪訝な顔をされても知るかそんなもん。嗚呼畜生、三脚持って来れば良かった、もっと良い写真が沢山取れたのに。いやチェックインの時間もそろそろヤバい。泣く泣く小走りでホテルへ向かう。

1泊4,000円、一人なのにツインの部屋。そういうプランなのだが、無駄に広くてもてあます。部屋自体はやや古めかしいが、快適さには問題無し。それより疲れた、とにかく疲れた。PCをバッテリー起動、ネットに繋いで最少時間でブログを書いてお休みなさい。明日は8時起床の予定だ。

「お忘れ物はございませんか?」

20時16分の新幹線で東京へ。その時間ギリギリまで、仕事をしていた。これが実にマズかった。ギリギリまでやり過ぎたのだ。気が付いたら、地下鉄ではもう間に合わない時間。急いで事務所を飛び出して、滅多に使わないタクシーを停めた。スイマセン、20分で京都駅まで行けますかね?

「ええっ、20分ですか!?うーん…信号のタイミングが良くて、ギリギリ20分…」と運転手さん。次の瞬間には、勢い良くスタートしてくれていた。「恐らく、20時10分くらいに着けるかな…」と、信号のタイミングを考えながらルートを決めていく。ツイてる、この人慣れてる。「でも、新幹線の切符って1回は時間変更出来る筈ですよ?」との言葉でかなり救われた。でも、どうせならちゃんと乗りたい。他の時間だと、座れるかどうかも微妙だし。

「そう言えばお客さん、忘れ物とかされてませんか?こういう時って、案外忘れものするんですよ…」と言われて、ポケットをまさぐる。真っ青になった。あるべきはずの場所に、携帯が無い。思わず呻く。が、腰を浮かしたら尻の下から携帯が出て来た。脂汗も出て来た。

結果、ホントに20時10分に到着した。うおお、プロ中のプロだ。少し前でメーターを停めて貰った上に100円以下をまけて貰いそうになったので、慌ててちゃんと払った。ホントはチップ的なものも出したかったのだが、予算が無い。お礼を言って、急ぎ新幹線のホームへ。まだ余裕があったので、少し写真を撮ってから到着した新幹線に乗り込んだ。カバンを空けてみる。ノートPCの電源ケーブルを忘れた事に気が付いた。

悲しい知らせ

東京旅行二日目に会う予定だった、テネシーのRからメールが来た。スケジュールでも送ってくれたんかな、と思って読み始めた瞬間、頭を抱えた。言葉が出て来ない。どう声をかければ良いのか解らない。とにかく今は、自分の身体が一番大事だから、ゆっくり休んでほしい。

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