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『異世界』

  • 2011-04-15 (金) 0:35
  • 日常

この1週間、まるで現実感の無い世界が眼前に広がっていた。それでも少しずつ理解して、馴染んできたつもりだった。でも、それは単なる勘違いだった。僕が底だと思っていた場所は、単なる入口でしかなかった。一つのテーブルを、6人が囲んでいる。正確に言うならば、5人と1人だろう。明らかに僕だけ異質なのに、普通に受け入れて貰えている。どういう世界なんだ、これは。

『驚き』を通り越すと、『恐怖』に変わる。僕の、全く知らない世界。漫画や小説、ドラマでしか見た事が無い世界。努めて平静を装ってはいたが、本当にどうにかなりそうだった。本当に一杯一杯まで頭をフル回転させる。会合が終わった後、とんでもなく疲弊している自分に気がついた。それでも、F社のOさんに「今回の旅行は100点満点です」と言って貰えて救われた。僕の仕事は完遂出来たのだ。

一つ心に誓った事がある。『自分のスタンスは崩さない』、これだけは絶対に守ろうと思う。

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