- 2011-04-02 (土) 0:14
- 日常
Nikon D7000片手に鴨川へ行ったら野獣に襲われた。
動物園での反省を生かして再チャレンジと飛び出したのだが、橋のふもとでこやつに出会い、近くに座ったら「ニャー」と鳴いていきなり膝の上に登ってきた。ちょっと待て、初対面だぞ。幾らなんでも慣れ過ぎだろう。手を出してみたら、ザラザラの舌で何度も舐めてくれた。仕方ないのでしばらく膝を貸そうと思う。
この獣、以前散歩していた時にも何度か見かけたのだが、飼い主が見当たらない。首輪は付いてる、毛並みは綺麗、痩せてもいないので、多分誰かが世話をしていると思われるのだが。通りがかった見知らぬおばさんも、「毎日見かけるけど、これ誰が飼ってるんやろねえ」と話しかけてくれた。暖かい謎の獣。
折角なのでと、膝に乗せたまま撮影を敢行。距離が近過ぎるせいもあって苦労したが、何枚かグッと来る写真を撮る事に成功。片手で、しかも上体を後ろに倒しながらの撮影はほとんど筋トレだった。プルプル震える上半身を手振れセンサーが補正。こんな所で役に立つとは思わなんだわ。
その後も獣は動く気配が無いので、撫でたり撫でたり撫でたりした。これはしばらくゆっくりしていけとの啓示なのだろう。そういやここ最近、ボーッとする事なんて無かったなあと思い、対岸の子供たちを眺めたりしていた。何も考えない時間なんか、本当に久しぶりだ。
飛び乗られてから30分が経過。P社のTさんから電話がかかってきた。音に反応してか、落ち着いた足取りで獣がどいてくれた。話をし終わったら、獣は既にあさっての方向を向いていた。どうやら別れの時が来たようだ。有難う、重かったけど幸せだったよ謎の獣。
その後、出町柳まで歩きながらバシバシ写真を撮ってみた。前回に比べれば随分マシな写真が撮れたと思うが、それでも日光の量でオーバーしたりアンダーしたりで、まだ上手く調整が出来ていない。当分はPhotoshopに頑張ってもらうしかないだろう。今回掲載した写真は、どれもトリミング以外は調整していない。
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