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2014-03-03

進化する庵

スイスのお茶人Mさんの庵で撮影大会。薄暗い庵の中で、スピードライトがこれまでにないくらいに活躍した。あんまり良かったので余計に撮影してデータ量を増やす事に。選んでもらいやすくなったのは良い事やけれどね。

今日もまた、僕の知らない茶道の世界を教えて貰う。茶釜はというものは鉄で出来ており、素手で触ると錆びてしまう。なのでこのような『環(釜環)』という輪っかを使って持ち運びするのだそうだ。てっきり熱で熱いからこういうのを使うんやと思ってたら、まさか錆対策やったとは。また、写真を撮り損ねて大変悔しかったんだけども、使用していない炉を保護したり炭火を長持ちさせたりする為のテント『助炭(じょたん)』が非常にクールだった。画像を見て貰えればよく解る通り、秘密基地と言わんばかりの組み上がりだ。真ん中の穴は、吊窯などを使用する際のもの兼空気穴のようだ。なるほど。

上記のアイテムは茶道の定番なんだけれども、Mさんは元建築士という事もあって何でもセルフビルドする(そもそもこの庵自体がセルフビルドなんだけども)。このお正月の間に、茶器などを仕舞える三段スライド戸棚やミニ水屋を押入れや戸棚の中(!)に作り上げていた。家の大家さんでもある大工さんに木を譲って貰い作ったとの事。これもまた撮影を忘れていて大変悔しい。気になる方、是非一緒にお茶を頂きに行きませんか。良い庵ですよ。

撮影の合間に珈琲、紅茶、抹茶、緑茶と頂いてしまい、ちゃぽんちゃぽんになりながら撮影終了。気に入って頂ければ幸いです。

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