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サンダルで山寺へ

  • 2012-10-11 (木) 0:30
  • 日常

台湾のTさん来訪。2週間に及ぶ日本滞在も明日が最後との事で、今日はTさんの観光に付き合う事になった。行先は高雄の新護寺。ええと、高雄ってどの辺やっけ…と地図を見ながら思い出す。よし、何となく思い出した。カツ丼食べてライドオン。

それにしても、何でまた高雄?他にもメジャーな観光スポットは沢山あるのに…と尋ねたら、愛用の観光ガイドを見せてくれた。そのほとんどのスポットに、丸が付けてある。まさか、これ全部回ったんですかと聞いたら、照れながら頷いたTさん。お見逸れいたしました。貴方は確実に僕より京都通です。

道中、交通案内版を見間違えて鷹峯に入りかけるも、何とか小一時間で高雄に到着。おおー懐かしい、昔は毎年夏にキャンプで通ってたのよね高雄。キャンプ地は京北の奥地だった。なかなかにカーブも厳しいが、運転してい楽しい。Tさんと喋りながらノリノリで運転してたら、目的地を大きく通り過ぎていた。おお、ここも懐かしい。

少し引き返して、注意深く看板を見ていると『新護寺』の字が急カーブの途中に。これは気付かんわ。看板の示すとおりに道を下っていくと、どんどん狭くなっていく。これ合ってるんか、とビビりながら走っていくと、少し開けた場所に出てきた。どうやらここが終点のようで。

傍にあった駐車場に車を停めると、横にある宿からお婆さんが出てきた。どうやらここの家主のようで、駐車料金を払いながら色々話をして貰った。「この先の階段を登っていくんやけど、休み休み歩いたほうがええよ、明日筋肉痛になるから」との事。さてさてどんなもんかいな、と思ったら、なかなかにハードな階段が見えてきた。しまった、僕、サンダルだ。

Tさんと息を切らしながら登って行く。Tさんのガイドブックによると、およそ400段の階段があるそうだ。この階段、規則正しく整備されたものでは無い自然のもの。余計にキツい。既に膝に違和感が。それでも登らない事にはどうにもならんので、二人で気合を入れて登り続けた。紅葉シーズンには微妙に早い事もあって、すれ違う観光客は少ない。

楼門に到着。疲れた。中に入ってしまえば平坦で助かった。しばらく休憩してから中を散策。

ちらほらと色づいている紅葉があって楽しい。こういう時期でも美しさは感じられるんやなあと感心。で、ここから素材になりそうなものばっかり探して撮影し続けて、肝心の本堂などを撮影し忘れるという失態を犯す。そう、見て楽しめそうな写真はこれ以上無いのだ。スイマセン阿呆です。主に苔ばっかり撮ってました。

ゆっくり境内を巡って、小休憩してから階段を下りていく。うん、キツい。途中、大学生と思わしき6人の女性とすれ違う。賑やかな声を上げながら登って来ていたのだが、平日のオフシーズンに山寺へ来るとはなかなかにシブいな。階段はまだ倍くらいあるから、頑張って登って頂戴と心の中で応援する。

ようやく下界まで降りてきた。折角なのでその辺りを散歩してみたら、ヘビの轢死体があってTさんが「アアァ!」と叫んだ。あれ、アイヤーじゃないの?と尋ねてみたら、「台湾人は驚いた時は『アアー!』ですよ、『アイヤー!』は中国の人ですね」と教えてくれた。こんな所にも違いがあるのか。面白いもんだ。

帰り際、駐車場のお婆ちゃんがまた話をしてくれ、僕らの車が見えなくなるまでずっと手を振ってくれていた。かなりグッと来た。有難う、また来ます。案外近い高雄、良い気分転換になった。

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