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2012-06-21

『解決まではあと6人』を読みました

週明けからボチボチ読みだしていた『解決まではあと6人』読了。1994年に発売された本なので時代背景がちょっと古いけど、それでも十二分に面白かった。一人の女、5つの興信所、5つの依頼。あまりにも奇妙な依頼が、奇妙な場所で繋がって行く。第四章でオールドPC(といっても当時としては新しい)の話が飛び出して、一人ニヤニヤしていたりもしたが、このオチですよ。また変な声が出た。

まあホント、とにかく良く出来てる。何でこんなアイディア思いつくんやろうと。一章ずつ主要人物がゴロッと変わって、話自体は淡々と進んでいくんだけども、俯瞰で観られる読者だけがジワジワ興奮してくきて。同時進行している訳じゃないから『』のようなザッピングゲームとは違うんだけど、それに近い感覚がある。ザッと読み返してみて思った。『この物語の主人公は、一体誰なのか?』と。それを考えてみるのも面白い。平成初期の空気を知らない若い子には厳しいかもしれないが、僕ら30代くらいより上の人には自信を持って勧められる一冊だ。

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