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25時、敷布団無し

  • 2012-03-13 (火) 0:35
  • 阿呆

今日の作業も目処が付いたので、そろそろ寝ますかいなと振り返ったら敷布団が無かった。今日は実家に帰っているのだが、普段ちゃんと置いてある筈の敷布団がない。半笑いになった。恐らく、僕の布団は押し入れの中に違いない。それも、両親の部屋の。みんなの布団を干した後に、ついでに片付けてしまったと見た。

手元にあるものを確かめると、掛布団が1枚と毛布が2枚。部屋に暖房は無い。両親を叩き起して布団を取るというのも不可能ではないのだが、正直気が引ける。かと言って、マトモに暖を取ることすらままならないこの部屋で、どうやって一夜を過ごせば良いのか。

僕の衣類は両親の部屋のタンスに収まっている。取り敢えず、手持ちで何とかやりくりするしかない。コート、ジャケット、どてら、パーカーがあるので、上半身は何とか行けるだろう。問題は下半身だ。どうにかならないか、と押入れを探すと、夏物のパジャマが出てきた。無いよりはずっとマシだ、と重ね着。これで上4枚、下2枚の人間寝袋が完成。毛布を1枚、敷布団代わりに敷いて、残りは掛布団に。コートは掛布団の上からさらにかけてみた。おお、意外と暖かい。いけるか。おやすみなさい。

夏の間はタオルケット1枚で寝ている僕だが、冬の畳の威力を思い知った。背中に薄っすらと冷気を感じる。それでも頑張って寝てみたら、今度は腰が痛くなってきた。下手に動くと掛布団の上のコートが落ちて、より過酷な状況に追い込まれる。結局朝が来るまでに、寒さと痛みで3回目が覚めた。

腰を押さえながら居間へ行くと、呑気に朝食を食っているオカンが「あんた、何そのカッコ?」と笑っていた。こっちは命懸けやったんやぞと。二度と朝日が拝めんところやったんやぞと。

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