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彼は立派な大人になっていました

  • 2014-11-23 (日) 0:40
  • 日常

SEのOから連絡があったのは9月末。名前を見てしばらく首を捻り、ハッと思い出した。高校時代の同級生である、Oだ。どうやって僕を見つけたのかと思ったら、同じく同級生だった検査のK君から教えて貰ったんだそうだ。「折角だから3人で同窓会でもやらんか?」との誘いがあり、西院の焼肉屋に集まる事になった。ちなみにこの日、河原町界隈で大渋滞が起こってバスが全く流れてこなかった事を御報告いたします。タクシー代痛い。

実に19年。あまりに久々過ぎて、自分たちでもあんまり理解が出来ていない。そもそも高校時代の記憶だってあやふやになりつつあるんだから。ちょっと遅れて現場についたのでOに連絡を取ろうと思ったんだけども、僕は携帯番号などを貰っていない。K君にお願いしたら、「いや、実は僕も解らんねん」、何ですって。二人ともPCのメアドしか知らないとは思わんかった。顔変わってたりしたら解らんのちゃうか、と店に急いだら、一発で解る顔があった。Oだ。

席に着き、再会を喜ぶ僕ら。早速お互いの近況報告に移った。Oは割と最近に結婚をしたらしい。そりゃめでたい、でお相手は?「一回り下の」、ちょっと待て。「会社の子」、貴様!再会してすぐに僕らの友情にヒビが入った。変な勧誘なんかよりよっぽどダメージがデカい。卑怯者、そんな男じゃなかった等とダメ人間コンビから罵声が飛ぶ。聞けば今はSEをやっていて、毎日遅くまで働く仕事人間になってしまったとの事。ちゃんと肩書きを持っていて、バリバリのやり手になっていたO。何だおい、どんどん惨めになってきたぞ。肉の味が解らんぞ。

ここから後は僕とK君のダメ人間トークが続く。といってもOも長くフリーター生活をしていたそうで、苦労はあったようだ。同じような道をたどりながら、どうしてこんなに差が付いたのかと頭を抱えるダメ人間コンビ。ひょっとして僕ら以外の同級生はみんなこんな立派な大人になってるんじゃないか、と疑心暗鬼に。せめてもの意地で、結婚祝いと称して焼肉をご馳走した。「次はクラスの皆に声かけようや」と言われたけど、既に今から変な動悸がしてるんですが。

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