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2013-02-09

検索力と尋ねる力

このtweetの気持ちが、痛いほど解る。近年、人に尋ねて答えを知る機会より、検索をかけて自分で答えを見つける機会の方が圧倒的に増えた。正確な情報が素早く手に入るからだ。以前ならば、何か困った事があれば人に尋ねたり相談したりするのが普通だったけれども、今ではその機会は数えらるほどに少なくなってしまった。検索力が高まれば高まるほどに、人に尋ねなくてもよくなっていく。その事が、たまに怖くなる。

人にものを尋ねる力、これはとても重要な能力だ。一歩間違えば失礼になったり、無知を振りまいたりと印象を悪くしがちな『尋ねる』という行為。しかし、コミュニケーションの中において、この『尋ねる』という行為の持つ意味合いは大きい。話題を繋いだり、相手を立てたり、窮状を訴えたり、多くの知識を共有したり。会話を様々な形に発展させ、人の心を動かす事が出来る、コミュニケーションを取るに当たって無くてはならない行為だ。これが、最近弱ってきている気がする。喫茶店でお客さんと会話をする時、以前ならスラスラと出てきたキャッチボールの言葉が出てこない。ほんの一瞬のラグなんだけれども、以前はこんな事は無かった。

現代社会において、検索力という能力はかなり重要な地位を占めている。これがある人と無い人では、情報量に桁違いの差が生じるだろう。だが、それと同じくらいに尋ねる力も重要な筈だ。どちらも疎かにする事は出来ない。沢山話して、沢山尋ねて、コミュニケーション能力を回復させていきたい。

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