2009-04

社内の会議で、とんでもない話を聞かされる。まさかこのご時世に、値札3万枚を手書きで作ろうなどという意見が出るとは。解決法をロクに考えようともせず、何でも『人海戦術』で解決しようとする体制。PCに弱い、というような生易しいレベルでは無い。

危うく全員居残り作業になる所で、僕がExcel＋Wordの差込印刷を使った方法を提示し、事は10分で解決した。皆には喜ばれたが、僕は頭を抱えた。

同僚のMさんがE-mobileのDual Diamondを持ってきていたので少し触らせて貰った。意外にキーボードが使い易く、回線もそこそこ速い。しょっちゅうダウンする会社の回線より信頼度は高そうだった。

Mさん曰く、これが生まれて初めて自分で持った携帯との事だった。何となくそのギャップが面白い。Mさんは同時にDELLのPCも買ったそうで、一気に戦闘態勢を整えつつある。デジタルの良い部分を十二分に発揮させて、アナログ活動に活かして欲しい。

昼休みから戻ってきたら、外務省から注文のメールが来ていた。生まれて初めての『go.jp』ドメインからのメールに大興奮。自分はつくづく安上がりだと感じた昼下がり。

プライベートが割と殺人的なスケジュールになってきた。まだ睡眠時間はキチンと確保出来ているので問題は無いが、頑張らねば。

• じょうずなワニのつかまえ方（株式会社モリサワ）
  http://www.morisawa.co.jp/font/techo/crocodile/index.html

小さい頃に図書館で愛読していた本が、何と無料で公開されていた。「じょうずなワニのつかまえ方」という本で、おおよそ必要は無いけど、いつかは役に立つかもしれないという知識ばかりを集めたネタ本。広く浅くを地で行く僕にはピッタリだった（この頃から既に器用貧乏の気がある）。

何故この本がフォント製造販売最大手のモリサワで公開されているのかと思ったら、『モリサワをはじめとする国内の主要なフォントベンダーのいろいろな書体を駆使し、項目ごとに書体・級数を変えて組んだ、文字の見本帳としての機能もありました』かららしい。そう言われてみれば、最初に見た時から賑やかな本だな、という印象があった。それにしてもこの歳になって、フォント探しを通じてこの本に再び出会うとは…

それはもう桜どころの話ではなく。

ストリートダンサーのYちゃんと仕事。大阪へ行ってきた。5月にスタジオの発表会があるという事で、チラシデザインとパンフ制作を任されている。今日は出演者の写真を撮りに来たのだが、何人くらいと事前にメールで聞いてみたら「99人」という力強い返事が返ってきて頭を抱えた。A4サイズではとても掲載しきれないので、他の方法を色々考える。

合同練習場となっていた体育館では、恐ろしい数の生徒さんが蠢いていた。これは苦戦するなと思ったが、みんな元気で礼儀正しく、Yちゃんのアシストもあり1時間かからずに撮影終了。子供の影響か、どんどんおかしなテンションになって楽しかった。出先でノートPCを2台並べて仕事が出来る幸せ。素晴らしい。

この日一番驚いたのはYちゃんの手際の良さ。特にExcelの扱い方が常人離れしている。普段事務系で仕事をしているとはいえ、これほど速いとはと唸らされた。その後ミスドで話をしていたが、「時間内に全力で仕事をして、定時になった瞬間に帰る」という考え方やその理由、会社での立場までもが同じで笑った。

そう言えば撮影中に子供達と何気なく会話していて、自分の年齢が高1（15～6歳）の倍だと気付いた。立ち直れなくなった。

公私共々、自分の置かれている立場がどんどん不思議な方向に転がっていくのを感じている。1ヶ月前までは想像もしなかったような毎日。僕が今出来る事と言えば、基盤を固める事くらいか。

ノーアポでスーパーのKが顔を出しに来た。折も悪くピアノの練習中で、凶悪な顔でスーパーのKのほうに顔を向けた。そのまま数秒無言でピアノを弾いて、そこではじめて抱きかかえた1歳半になる娘の存在に気が付いた。刹那、号泣。

基本的に子供と動物とオバチャンには好かれるのだが、流石にこの状況では僕の神通力も通用しない。必死に二人であやすも、全く受け入れられず。飴もダメ、おもちゃもダメ、ポニョですらダメ。結局10分もせずにスーパーのYは退散。嗚呼申し訳無い。