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けもののむれに おそわれた

  • 2012-11-08 (木) 0:30
  • 日常

そういやしばらく猫に会いに行ってないな、と思い散歩に出掛ける。ちょくちょく前を通った時には見かけているので元気にしているとは思うが、さてはて…お、居た居た。いつもは橋の南北に分かれて一匹ずつ佇んでるんやけど、珍しいな二匹並んでるのは。

ちょっと待て。誰だ貴様。この橋の下、いつも二匹しか居らん筈やのに。我が物顔で、もう一匹増えとる。

取り敢えずいつもの様に、橋のすぐ側にある石段に座る。すぐさま猫たちが立ち上がり、こっちに向かってやって来る。意外な事に、最初に来たのは新参者だった。まあ何ちゅう目つきの悪さ。舌なめずりまでして、これは完全に僕狙われてますわ。

続いてやって来たのは、いつもの猫。相変わらず鋭い眼光だ。新参者がチンピラなら、こちらは若頭と言った所か。僕はこいつの眼光が大好きだ。躊躇なく人の膝上に載ってくる所も大好きだ。

両手に猫。撮影するのメチャクチャ大変。片方撮っては片方撫でて。カメラを持ちかえては撮影して。ホントは両方同時に撫でてやりたいんだけど、なかなかに難しい。撮影を諦めて両手で撫でていたら、若頭のほうがスクッと立ち上がって鴨川の方へ歩いていった。しまった、新参者との二股に愛想を尽かしたか。仕方なかったんや。そら両手に毛玉があったら、触るやろう?我慢出来るほどワシは強うない。仕方なかったんや。

しかしまあこの新参者、全く動じない。慣れ撫でている。恐らく今までもそうやって無防備なふりをして、数々の人間をたぶらかしてきたんやろうこいつめこいつめ。くそー若頭も触りたいが、二兎を追うものとも言うし。しばらくはこの状態で我慢するか。

しばらくして。鴨川で遊び飽きたのか、若頭がこちらに向けてガンを飛ばしてきた。チャンスだ。軽く手招きをすると、一直線にこっちへ向かってくるではないか。その眼光、足取りたるや、「可愛がったるけえのお」と言わんばかりである。この後一体、僕はどうなってしまうのか。

どうしてこうなった。若頭が膝の上に載ってきた直後、新参者まで一緒に膝の上へ上がってきたのだ。あまりの出来事に、ちょっと声が出た。重いって。散歩してる人、みんな見てるって。仕方なく晒し者状態で猫を撫で続ける。幸い両手は空いてるから撮影は出来るけど、これいつも以上に腹筋を使うぞ。

そして僕の苦闘ぶりを全く気に留めない最後の一匹。親分、とでも呼んでおこうか。この猫たちと出会って3年近くになるが、一度たりとも近寄ってきたことが無い孤高の存在である。まあこの状況で上に載られたら、流石に悲鳴を上げざるを得ないわけだけども。ここの河原、下手な猫カフェより断然接客が上手いぞ。撫でてても全く嫌がらないし。それでは最後に、Nikon D7000の原寸大パワーをお見せして猫天国からお別れです。有難う御座いました。

事務所に帰ってtwitterで報告したら、色んな人から「うらやま死刑」って言われた。僕、被害者ッスよ。ぐへへ。

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