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温泉で茹で上がる

  • 2012-04-02 (月) 0:35
  • 日常

宿に入り、部屋に通されたらそこは宴会になっていた。オトンオカン、そして兄がひたすら貪り食っている。3人は先に家から車で来ており、既に1回温泉にも入ったとの事。すっかり出来上がっている。昼は粗食で、その後何も口に入れていなかった僕。一気に飯を頂き始めた。

うめえ。うめえよ城崎の地元料理。刺身も、蟹も、豆腐もしゃぶしゃぶも焼肉も天ぷらも。元々我が家は飯の時間が早いのだが、美味いものとなると更に加速する。ご飯を運んできた中居さんが仲居さんが、目をひん剥いて「早っ」と声を上げて爆笑が起こった。スイマセン、ウチいっつもこんなんなんです。

しこたま食った一家4人、少しの休憩を挟んでようやく温泉街に飛び出した。と言っても、オカンは足を痛めているので、近場のお風呂屋さんだけにするらしい。この温泉街、宿泊客にバーコードチケットを持たせてくれて、それでピッとやるだけで、城崎温泉内の全ての温泉がフリーパスになる『外湯めぐり』システムとなっている。素晴らしい。

で、兄は一番遠い温泉から全部制覇すると意気込んで消えていった。僕とオトンは、取り敢えず手近な温泉『一の湯』に入る事にした。なんか久しぶりに温泉なんか入るモンで、人前で裸になるのが妙に恥ずかしかった。流石にカメラは持ち込めないので写真は無いが、ここは露天風呂である『洞窟風呂』が名物だそうだ。ホンモノの洞窟ではなかったけど、やはり露天は気持ちが良い。ついつい長湯する。

続いて、「せっかくやから一番遠い所に行かんか?」というリクエストで、端にある『鴻の湯』へ。が、思ったよりもかなり遠い。10分以上歩いただろうか、外はまだ寒く、浴衣に一枚羽織ったくらいでは結構キツい。送迎バスみたいなものも出ているようだが、乗り場が分らない。二人でヒーヒー言いながら辿り着いた頃には、すっかり身体は冷え切っていた。ここの露天は屋根も無く開放的。しっかり浸かって身体を温め直した。そうそう、ここでは外国人の観光客に出会った。裸の付き合いだ。

「流石にまた身体が冷え切るのはたまらん」という事で、帰り道にあった『御所の湯』へ。京都の御所を模したという立派な建物だったが、やる事は同じだ。再度身体を温め直して、これにて外湯巡りは終了とする。外へ出て、歩き出したのだが、妙に身体がフラフラする。ロッカーのキーを握りしめたままだ。恐ろしく頭がボーッとする。これ、ひょっとして湯あたりか(実際には湯疲れというらしい)。

ほうほうの体で部屋に戻る。身動きが取れなくなってしまった。写真を撮る気力も無い。そのまま眠る事にした。何しに来たんだ僕。

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