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2009-11-20
遠出と詐欺紛いの仕事
- 2009-11-20 (金)
- 日常
以前に依頼を受けていた方からご指名があり、久しぶりに遠出した。結構前にWebサイトを作って提供していたのだが、自分たちで更新出来るようになったとの事で、僕はデータを渡して後を任せたのだ。が、どうも色々あったらしい。
お店についてすぐ、問題のマシンを発見。MacNoteだ。驚いた事に、WinXPとDreamweaverの箱まで転がっていた。余り詳しくは書けないのだが、結構ショッキングな話を聞かされた。加えて、今はこれを扱える人間が居ないらしい。ツッコんだ金額を考え、しばらくうずくまる。
僕らが扱うPCやネットというものは、解る人にはとことん解るし、解らない人にはとことん解らないものだ。この差というのは絶望的に大きなもので、解らない人は一方的な弱者となり得る。一時期流行ったリフォーム詐欺のような仕事が、この業界では未だ蔓延し続けているのだ。いや、見た目で解り辛い分、リフォーム詐欺よりずっとタチが悪い。少なくとも、僕にはそういう仕事は出来ない。
MacNoteに罪は無いが、この日はこの画面が本当に憎たらしく思えた。
世紀の大発明『テトリス』
テトリスと言えば、恐らく世界で一番遊ばれているゲームであり、誰もが一度は見た事があると思う。が、この動画のテトリスは、大多数の人間が見た事の無いものだと思う。再生10秒後に目を疑い、3分の辺りで顔が引きつり、5分10秒の辺りで気が遠くなってくる。
一見ただのクレイジーに見えなくも無いのだが、実はこのプレイ、極めて合理的に事を運んでいる。そもそもテトリスと言うものは、学習を繰り返す事によって上達していくゲームなのだ。以下、Wikipediaの『テトリス』より引用。
パジトノフは、これらのルールからプレイヤーが以下のような段階を経て次第に高得点を得る方法を学習すると考えた。
- ルール・操作法を理解する段階
- テトリミノを隙間無く並べるようになる段階(回転させない)
- テトリミノを回転させるとどのような形状になるかを予想し、狙って回転させる段階
- 次に落ちてくるテトリミノも見て考える段階
- 高得点を狙い、複数段をまとめて消すことを狙うようになる段階
- 4段消しを狙い、端の1列のみを残して積む段階
実際、多くのプレイヤーはこのように学習しているものと思われる。また、チンパンジーなどの類人猿に『テトリス』を学習させる実験でも、同様の過程でルール学習を行っていることが確認されている。
上級者は更にここへ、『ブロックの右回転、左回転を有効的に使う』『隙間が出来る場合、出来る限りフォローの利く積み方をする』『真ん中を高く積み、転がすようにして左右に振り分ける事で設置までの時間を稼ぐ』『ブロックを形では無く色で判断する(主にNextの確認)』といったテクニックを駆使し、超絶的な速さで降ってくるブロックを処理していくのだ。勿論反射神経も必要なのだが、ここまで来ると、モノを言うのは合理性なのだ。
こんなシンプルなゲームなのに、ここまで奥が深い。アレクセイ・パジトノフが創り出した『テトリス』は、世紀の大発明といっても過言ではないと、今改めて思う。
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