- 2009-11-02 (月) 0:30
- 日常
朝から両親を車に乗せ、西へ向かった。京都縦貫自動車道に乗るのは10年振りくらいだ。小1時間くらいで園部に到着。やってきたのは茅葺屋根の民家。ここで母の知り合いであるSさんと打ち合わせ兼昼食会が行われた。生まれてはじめての茅葺屋根に興奮を隠せない僕。
実は僕には田舎が無い。厳密に言うと、両親の実家がどちらとも京都市内の、それもごく近所にある為、田舎と呼べるような場所が無いのだ。幼い頃は『田舎に帰る』という行為に強い憧れを抱いていたものだ。
早速民家の中に入れてもらうと、そこには囲炉裏が。これも初体験だ。家の中で、しかも床と面イチで薪が燃えているのはとてもシュールに見える。ちなみに薪は橡(クヌギ)を使用しているそうだ。知らなかったのだが、囲炉裏の下は1m程砂で出来ているらしい。熱を地中に逃がす為で、これが浅いと床に熱が伝わり、即火災。なるほど。
折角なので屋根裏のほうにも上がらせてもらった。階段を2階登ると、そこは煙が充満した屋根裏。茅葺は去年変えたばかりのようで、雨漏りの心配なども無いそうだ。ただ、床(天井)がやたら柔らかく、歩くだけでも結構ドキドキする。そこかしこにクモの巣トラップもあり、オタオタしながら歩き回った。
その後、囲炉裏でお昼を頂いた。初めてSさんの料理を頂いたのだが、無茶苦茶美味い。が、それと同時に滅茶苦茶煙たい。囲炉裏の煙が目に染みる、と言うより包まれる、浴びると言った具合だ。家の中は微妙に風が流れている為、僕、父、母と満遍なく燻される格好になった。しかしこれが良いのだ。この煙こそが囲炉裏の醍醐味なのだ。多分。
余談だが、この日3人が3人ともボケた発言を繰り返し、車内が大混乱に陥った。
- Newer: 二重の虹
- Older: Webサイトは融通が利かない