近年、Webサイトで出来る事が飛躍的に増えた。少し前はサイトへ動画を掲載しただけでも大騒ぎだったのに、今では買い物、ネットゲーム、画像編集、果ては作曲まで出来るようになってしまった。今や多くの無料サービスが氾濫し、手軽で便利なコンテンツが増え続けている。
本来Webサイトは、ユーザーにリクエストされた情報を表示する事だけを目的に設計されたものだ。ブログやショッピングカート、ネットゲームといった双方向性サービス(閲覧者からも情報を発信出来るもの)は全て近年に登場したもので、特殊な技術を用いて運用されている。JAVAScript、CGI、PHP、FLASHなどがそうだ。
ただ、Webサイトの内部を触る機会の無い一般の人々は、何処にどういった技術が使われているのか解らないだろうし、知る機会もほとんど無いだろう。実は画像のフェードアウトやランダム表示を行うだけでも、ちょっと特殊な技術が必要になる。掲示板やショッピングカートとなれば尚更だ。こういったものを全部一から作って組み込むとなると、正直かなり時間がかかる。
そこで、一般公開されている様々なライブラリやサービスを利用する。大掛かりなものになれば、お金を払ってサービスに加入する事もある(別途ソフトを購入しなければならない場合もある)。こういったサービスは手軽な上に大変便利なのだが、それぞれ独自の仕様やルールが存在し、場合によってはサービス同士がケンカをして機能しなくなったりする場合がある。中には特定のブラウザ(InternetExplorer等)でしか動かないというマズいサービスも多々存在する。
Webサイトと言うものは、思った以上に融通が利かないものなのだ。自分でWebサイトを作った事がある人ならお分かり頂けると思うのだが、好きな場所に文字や画像を配置するだけでも(CSSを知らなければ)難しいのだ。
次々と新しい技術が発表される中で、我々は日々もがき続けている。
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