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冷や汗モンの結婚式撮影

  • 2013-10-19 (土) 0:30
  • 日常

面白エピソードに事欠かない渡米のMさんが突如結婚を宣言、「神社でやるから写真撮りに来てー」と無茶振りをされたのが先月の事。この時間に来てー、くらいのノリだったので私服で行ったら両家御親族が平服で全員集合ですよ。ちょっと待て話が違う。僕ぁもっと気楽な席やと思ってたのに、これガチやないか。「あ、でも親族じゃないと式場には入れへんから、式場に入るまでを撮影して欲しいねん」、さよかさよか。てか段取り何も知らんのですけど大丈夫か。もーいっつもこんなノリなんやから。

御親族に無礼を謝罪し続けながら(幸い皆さん笑って許して下さった)、いきなり撮影スタート。待合所から本殿らしき場所まで、付き人つきで歩いて行くらしい。事前に通る場所とか知ってれば構図も考えられたけど、何もかもがぶっつけ本番である。しかも撮りなおしは効かない。過去最大級のプレッシャーで嫌な汗が止まらない。よおもまあこんな恐ろしい撮影を気軽に頼んでくれたな。設定を変え、構図を変え、撮って撮って撮りまくる。数撃ちゃ当たる戦法である。途中、睡眠不足と慣れん格好でMさんがダウン寸前になったりするも、何とか式は終わったようだ。

式が終わってすぐ事務所へ戻り、スーツに着替える。こんな事なら最初からスーツにしときゃ良かったか。でも膝ついたり無茶したり出来んからなあ。次は披露宴、バスに飛び乗ってハイアットリージェンシー京都へ。こんな機会でも無ければ入る事も無いわな。庭で撮影をやっていたので遠目から撮影したら、何か怪しくなってしまった。

披露宴会場へ入る。MさんとMさんのお母さん以外、誰も知り合いがいないという超アウェー会場だ。アクセサリのOさんも出席するのだが、よりによって午前中にもう一件披露宴がバッティングした為、1時間近く遅れてやってくるそうだ。早く、早く来てOさん。本気で心細いです僕。カメラマンに徹する他無いです。てか僕んとこのテーブル、若いファミリーが2組で色んな意味で泣きそうなんですって。絶対浮いてるぞ僕。

あちこち撮影しながら、合間合間にボーッと披露宴の様子を見守る。何かこういう『普通』の光景、久し振りに見た気がする。それと同時に、自分の生活がいかに異質かという事を思い知らされたような。遠い遠い世界の事のように感じ、少し寂しさを覚えた。誤解の無いように書いておくけど、式はとても良かったです。意図せぬ笑いが何度も起こる楽しい式でね。

そうそう、ようやくスピードライトの使い方が解ってきた。設定次第では照射距離が極端に短くなったりするのね(拡散光)。この辺がイマイチ解っていなくて、有効射程距離が掴めず相当苦労したのよ先日は。あと、動きの先を読んで撮影するという事も出来るようになってきた。この場面、次はこうなるんじゃないかという兆し。ヒントはあちこちにあるもんだ。今日の収穫は大きい。

1時間ほどしてアクセサリのOさんが席に辿り着いた。言い様の無い孤独から開放され大喜びの僕。矢継ぎ早に出される料理を必死で食べるOさん。「さっきオークラで食べたばっかなんやけど…」、オークラ→ハイアットってなかなか無いゴージャスなハシゴやと思う。二人でワイワイやりながら披露宴を楽しまさせて貰った。式が終わった後、「Sちゃん(Mさん)がちゃんとお嫁に行ったー」と号泣したOさん。ずっとMさんの事を気にかけていたようだ。良い友人を持ったなあMさん、今後は落ち着いた家庭を持って…って旦那さんインド勤務ってどういう事なの。これからもMさんの伝説は続くみたいで。身体に気を付けて、世界を股にかけて下さい。

18時、式は無事に終了。お疲れさーん、と手を振ってMさんと別れた。撮影した写真の枚数は650枚を超え、16GのSDカード1枚に収まりきらなかった。過去最高の撮影枚数、RAW現像が怖い。

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