Home > Archives > 2009-02-21

2009-02-21

ジャズって何ですか?

鍵盤の魔術師と言われた、Oscar Peterson。僕が崇めるピアニストの一人。取り敢えず手始めにBluesのソロプレイを紹介してみる。

大体ジャズを習うと最初にやるのがBluesで、結局いつまでもお世話になる基本中の基本曲。Bluesはたった12小節のループで成り立っている。この動画だと、0:12からがテーマ(楽譜・形式通りに弾く部分)で2周して、0:34からは延々アドリブ(コードだけ楽譜通り)の12小節ループに突入する(この動画では例外的に2:33からテンポアップした上にFへ転調している)。

基本的な流れは、他の曲でも変わらない。ジャズは最初の1~2週目と最後の1~2週目だけ決められたテーマ(慣れるとそれすらも崩して弾く)を弾いて、後は全部アドリブで作り上げるのだ。メロディもサビも起承転結も、全部自分や共演者たちで即興。ここにジャズの醍醐味がある。

これが極まってくると、ソロでもこういったとんでもないプレイになっていく。ただ聴いているだけでも凄みは解ると思うが、ちょっとジャズをカジってから聴くと、色んな意味で泣きそうになる。

そんなこんなで、ジャズプレーヤーは日々戦っている。プロもアマも、みんな戦っている。

己に気付く

難波でアクターMさんとメシを食う。モノづくりや今後の活動について話し合って盛り上がった。その席の中で、最近自分の中で気付いた事を話してみた。自分の軸は何か、自分の武器は何か、自分の立ち位置は何処か、これから何をすべきか。どうやら間違っていなかったようで、アクターMさんに滅茶苦茶誉められた。Mさんは歳こそ5つも下だが、表現者としてはずっと先輩。素直に嬉しい。

僕はずっと、自分の持っている技術は大したことが無い、誰もが簡単に習得出来る技術だと思っていた。別に今日に至るまで強烈な努力をした訳でも無いし、元々引っ込み思案だという事もあって、常々自分は『普通』だと思っていた。

でも実際はそうじゃなかった。一般的な社会と関わりを持って分かったのだが、いつの間にか僕の技術は普通のレベルを越えていたらしい。僕にしか出来ない事は、意外に沢山あったのだ。いつの間にか僕は、『技術屋』と呼ばれるポジションに居た。それが解ったのが昨年末。

以来、僕は意味も無く自信喪失する事が無くなった。

周りの友人からPC関係の相談を受ける際、「お前は凄いよな」とか「俺には無理やわ」なんて言われる事がある。僕は自分自身が凄いなんて一度も思った事が無い(偶然凄い結果が出て舞い上がった時を除く)。ただ単に毎日、ちょっとずつ勉強をしただけで、毎日箸を使ってたら慣れたみたいなモンだと思っている。こういった話もよくするのだが、分かって貰えない事が多い。正直、物凄く寂しくなる。

僕の次の仕事は、これを何とかする事だと思う。

作家さんと去年の事

とにかくリアル、でも軽い。湯船に浮かぶそうで。

以前の職場で関わりがあった、キャンドル作家nuriさんの個展へ行って来た。作品は以前から色んな所で目にしていたが、直接ご本人にお会いするのはこれが初めて。nuriさんは同年代の若い方で、作品やキャンドル作りについてとても丁寧に説明して頂いた。作品作りに至る経緯に似た所があって盛り上がったが、やはりプロは違うなあと感じさせられた。

作品のほうは、特に鉱石をイメージしたキャンドルにグッと来た。元々は製作過程で偶然出来上がったものだそうで、他のキャンドルと同じく蝋と染料だけで作られているという事だった。とてもリアルでカッコ良い。あんまり良かったので幾つか購入させて頂いた。

モノづくりをやっている人と話すのは楽しい。前の職場での日常を思い出した。あれから1年、色んな事があった。

Home > Archives > 2009-02-21

Search
Feeds
Meta

Return to page top