Home

hxblog | 909

やってくれそうな気がするんですよ

『世界一周の一人旅』と聞いたら、みんなどんな風な反応をするだろうか。それも、10代の子が、学校を休学して行くとしたら。

なかなか両立が出来ない

喫茶店がヒマだったのでガッツリとピアノ練習をする。毎度の事ながら、間が空くと新鮮な気持ちで練習出来るのだが、指が動かない。詰めて練習すると、指が動くのだが演奏がマンネリ化する。これ、どうしたらええんやろうね。やっぱどんどん新しい曲をやらにゃならんのやろうね。それも出来れば、慣れてないキーで。ボチボチやっていかんとね。

出町柳にデカいショートケーキが

抱えていた仕事が思いの外早く終わり、時間が空いたのでボーッとtwitterを眺めていたら、TL上をバカデカいケーキが流れて行った。何じゃこれ。すぐに調べてみたら、どうやらこのケーキ、今まさに出町柳の三角州に置いてあるらしい。すぐ側でピクニックをしているから、どなたでも遊びに来てねと。次の瞬間、カメラを抱えて事務所を飛び出した。

三角州に到着、学生を中心とした若者がゴザを敷いて座っていた。カメラ片手に近づいていくと、「こんにちは!」と挨拶が。何というフレンドリーさ。挨拶を返して、早速これは何ですかと尋ねてみた。このショートケーキ、以前自分たちの映像撮影で使用した舞台道具なんだそうだ。で、これを目印に、ピクニックを開催してノンビリしようという企画だそうで。以下公式説明より。

Granewtonとは?
巨大ショートケーキを目印にみなさんを楽しい気分にさせるちょっぴりおかなしなイベントを企画する団体です。
一緒に甘いひとときを過ごしませんか?

前回の様子をPV化したものがあったので掲載してみる。企画主は精華大学を卒業したばかりのフリー映像作家Sさん。なるほど精華か、道理でこんな面白い事を考える訳やと。PVの話やケーキの制作秘話など、面白い話を沢山聞かせて貰う。このケーキ、リヤカーでここまで持って来たそうだ。面白過ぎて嫉妬する。行動力あるなあ。

そこへやってくる、新しい若者たち。彼らも僕と同じようにtwitterを見てやって来たらしい。たまたま近くを歩いていた人も寄ってくる。今出川橋の上から、「それ何ですかー!?」と声が飛んできた。スタッフさんが「ショートケーキですー!」と返事をする。デカいショートケーキが置いてあるだけなのに、それだけでコミュニケーションのハードルが思いっきり下がってるのだ。恐ろしく新鮮で楽しい体験だった。それだけではなく、知らず自分もスタッフみたいになって、平気で近くに居る人に声を掛けに行ったりしているのだ。こんなん普段だったらなかなか出来ない。恐るべし、ショートケーキパワー。

このイベント、毎月22日の『ショートケーキの日』に開催されるそうだ。何で22日なのかというと、カレンダーを見たら、22日の上には必ず15日(いちご)があるからだそうで。なるほど面白い事を考えた人が居たもんだ。残念ながら来月は22日が日曜なので喫茶店営業があるのだが、あまりにも面白かったのでちょっとでも参加が出来ればと思う。手土産でも持ちながら。

『解決まではあと6人』を読みました

週明けからボチボチ読みだしていた『解決まではあと6人』読了。1994年に発売された本なので時代背景がちょっと古いけど、それでも十二分に面白かった。一人の女、5つの興信所、5つの依頼。あまりにも奇妙な依頼が、奇妙な場所で繋がって行く。第四章でオールドPC(といっても当時としては新しい)の話が飛び出して、一人ニヤニヤしていたりもしたが、このオチですよ。また変な声が出た。

まあホント、とにかく良く出来てる。何でこんなアイディア思いつくんやろうと。一章ずつ主要人物がゴロッと変わって、話自体は淡々と進んでいくんだけども、俯瞰で観られる読者だけがジワジワ興奮してくきて。同時進行している訳じゃないから『』のようなザッピングゲームとは違うんだけど、それに近い感覚がある。ザッと読み返してみて思った。『この物語の主人公は、一体誰なのか?』と。それを考えてみるのも面白い。平成初期の空気を知らない若い子には厳しいかもしれないが、僕ら30代くらいより上の人には自信を持って勧められる一冊だ。

また一人卒業生が

いつもお世話になっている、ドラマーのK君がジャズバーを卒業するらしい。と言っても、ホストミュージシャンを卒業するだけで、これからはちょくちょく普通のお客さんとして来るそうなのだが。ともあれ、皆で送迎会を開く事となった。実は僕、10日近くピアノに触れていない。取り敢えず練習をするも、やっぱり指が回らない。自宅に戻ってからも少し練習したけど、どうにもこうにも。

バイクでジャズバーへ向かう。店内は常連さんと一般のお客さんでごった返していた。既にセッションは始まっている。今日はちょっと長い夜になりそうだ。しばらくして僕も呼ばれ、『Alone Together』なんぞを弾いてみた。悲惨だった。最後の日くらいは多少マシな演奏を見せたかったんだけども、結局K君には迷惑をかけっぱなしになってしまった。情けない話だ。

K君にはかなり長い事(8年くらい?)、このお店でお世話になっていた。今でも十分に若いのだが、それ以前から非常にレベルの高いドラミングを披露してくれていて、何でも出来るしフォローも万全という素晴らしいドラマーなのだ。寡黙で真面目で、どんなリクエストにも答えてくれるその彼が、今月いっぱいで抜けてしまうというのは本当に寂しい。でも多分、またここですぐに会いそうな気がするけど。何はともあれ、ホントお世話になりました。有難う、また遊んでやって下さい。

この後、何故かミュージシャンにまみれた中でUNOをやった。いつ以来か思い出せないが、異様に白熱した。

京都護られ過ぎ

有難い話なんだけども、京都市はかなり長い間、災害などに見舞われていない。特に台風に関しては、直撃する直撃すると事前に騒がれても何故か逸れるという事が続いていた。で、今日もそんな報道が飛び交っているのだが。台風4号。かなりのパワーを保ちながら、夜には京都を直撃するらしい。またか…と思いつつも、「今度のはホンモノやから早く帰ってきなさい」とオカンにせかされ、仕方なく昼過ぎに事務所を出た。で、結局逸れた。何なんや、京都。

エディタの差、コードの差

先日までかかっていた仕事では、新しい開発環境であるところの『NetBeans IDE7.1』がハンパ無く活躍した。これが無ければ、恐らく僕の開発スピードは半分以下だったに違いない。で、今やっている作業。2年前に僕が手掛けたサイトの手直しをやっているのだが、これがもうブン殴ってやりたい位にイケてない。勿論サイトはちゃんと表示されているし、特にエラーやバグがある訳でも無いのだが、とにかくコーディングがなってない。何でインデントしてないんよ、何でこんないい加減なclass作ってるんよ、ああもう。目の前に2年前の僕が居たら、ブン殴ってる。あと、エディタの差ってモロにコードに出るな、と古いエディタを触りながら実感させられた。NetBeans、マジでお勧めです。

新しいプロジェクトが始まる

疲れ切っていたので9時間ほど寝させて頂いたら、寝起きにA君から入電。ちょうど話があったので、事務所に来て貰う事にした。暑かったので風呂へ入って汗を流し、部屋の掃除もして、さあかかってこんかい。

かくしてやって来たA君。まずは僕の話から小一時間。その後、彼のほうから小二時間。iPhoneをイジりながらあーだこーだ話をする。そこへまた突然、思い切った事を言いだした。先日チラッとは聞いていたけど、面白そうなので協力する事に。近々買い出しに行く事となる。

今日話していて気付いた事。僕は散々ぱらA君の事を変わってる、変わってると言うてるけど、僕の人生のほうがよっぽど変わってるんじゃないか。あと、仕事のスタイルや進め方があまりにも似過ぎている事に、お互い全く気付いていなかった。口に出した瞬間、「同じやん!」と叫んだA君が忘れられない。

オッサン、乳をアピールする

仕事明け、二日酔い、そして記録的な来店数。カウンターの中でヘロヘロになる僕。ゆっくり出来るのは、どうやら月曜になるらしい。閉店後、畳の上で大の字になった。が、今日は演劇の会合がある。ボロボロの身体を起こして四条烏丸へ。いつも通り、講師のGちゃん、印刷のK君、法律のSちゃんが打ち合わせをしていた。19時スタートだったのだが、僕は店の片付けがあるので遅れて参加している。

で、僕を見た3人、開口一番「乳」と言った。そう、この1ヶ月ほどの乱れた生活で、僕は太りに太った。そして僕、どういう訳か『胸から太る』のだ。結果、Tシャツ一枚だと、胸が出る。「いや、ちょっと…男よね…?」とGちゃん。「Bはある…」とK君。「無い子が見たら無くわ…」とSちゃん。エラい言われ様だ。僕だって好きで胸をデカくしてる訳じゃないのに。悔しいので、会議中ことある毎に胸を強調してみた。手ブラ、とかボソッと呟く度、会議が止まって3人が悶絶する。Gちゃんに「視界に入らないで!」とまで言われた僕。どうすれば良いんだ。

会議の終了間際、乳アピールを繰り返して会議の妨害ばかりしていた僕に会則が配られた。今日、僕何もやってないや、ゴメンねエヘヘ、と思ったら物凄い誤字があって、何か負けた気分になった。

やってきた悪い大人たち

仕事明けの喫茶店。カウンターから一番近い席に、悪い大人たちが鎮座している。名を、神奈川の技術屋Tさん、NIGOROのサミエルさんという。

そもそもの始まりは、先日のtwitter。おもむろにTさんとサミエルさんが密談(という名の公開トーク)を始めた。「そういやまだ、しゅうさんとこの喫茶店行ってないんですよね」「じゃあもうすぐ出張あるから一緒に行きましょうか」「どうせならMSX的なもので武装して喫茶店を襲撃しましょう」と。ちょっと待って。本人を目の前にして、一体何を。


MSX。1980年台に国内外で活躍した、ホームコンピュータの統一規格だ。テレビに繋いで使える事と、当時としては非常にリーズナブルな価格帯で人気を博しており、僕ら3人もそれぞれMSXを所持していた。自分でプログラムを書いてゲームが作れる、という喜びに満ち溢れていたあの頃。ファミコンフィーバーを尻目に、日々プログラムを書いては遊んでいたものだ。ファミコンユーザーには(特に描画能力面で)散々バカにされたけども。そんなMSXを未だに愛してやまない大人達が、本気でMSXネタを持ちこんでくるという。怖い。一体何を持ちこんでくるんだろうか。一般のお客さんが引かない程度にお願い致します。

かくして夕方にやって来た2人。「MSX本体をショルダーバッグにして持ってくるのではないか」と噂されていたが、実に普通に来店され、店内では非常に大人しかった。それはそれで逆に怖い。お店が忙しかったこともあり、この時はあまり話が出来なかったのだが、どうやらお楽しみはこの後だそうだ。そうそう、先日のお礼に、とTさんからお酒を頂いてしまった。地元の水で作られた日本酒で、『はやぶさの故郷』というグッと来るサブタイトルまでついている。それを見たサミエルさんが、「しまった、ウチの地元で販売されてる水道水持って来れば受けたのに!」と悔しがっていた。ハイレベル。

閉店後、3人で河原町方面へ向かう。道中ずっとオリジナル版La-Mulanaの話で盛り上がり、原チャとベンツの接触事故を見た後に三条河原町に到着。適当に歩いて、適当なお店に入り、お好み焼きを食べながら、いよいよ悪い大人たちが全力全開に。

最初に飛び出したのは、サミエルさん所蔵のMSXPLAYer(1chip MSXの前に出た公式エミュレータ)に、何とMIDIサウルス。「しかもMIDIサウルスはVer1.0です」という、解る人にしか解らない激レア具合。僕とTさん悶絶。更に飛び出したのがソフトコレクション。「MSXユーザーなら是非遊んでおきたいラインナップです」との事だが、何故テープ版レリクスが。しかもMSX2用レリクス(ROM)もある。「レリクスに関してはX1やX68kのも持ってます」と。おかしい。やっぱりサミエルさんおかしい。しかもソフトケース、良く見たらポニーキャニオン純正のMSX用ソフトケースですよ。こんなん一体何処で。ソフトの状態も恐ろしく良くて、テープなんか新品に見える。「ホンマはね、最初MSX用テープレコーダー持ってこようと思ったんですけど、何処に仕舞ったのか見当たらなくて…」、恐るべし、サミエルさん。

折角なので、サミエルさんイチオシの隠れた名作『アラモ』の動画を。MSX1でクォータービューのスクロール有とは無茶な事を…

続いてTさん、懐からとあるROMを取り出した。これは…先日コッソリ見せて貰ったアレじゃないですか。ダメっすよ、これヤバ過ぎて載せられないっすよ。「これは…」とサミエルさんも驚愕。機会があれば是非ご紹介したいけども、出来る日は来るんだろうか。取り敢えずモザイクかけておこう。

適当に酒と焼き物を頼みつつ、悪い大人達のトークが加速する。恐らく周りのお客さんは誰一人として解らないであろう、レトロハードの話やゲームの話が中心。まずはTさん、自身が所持されていたPC-8001の仕様を挙げて、「解像度たったの160×100で、メモリ16k、画面内で使える色に変更回数制限がある(Enri’s Home PAGE参照)んですよ!音もBeep音だけなんですよ!それに比べたらMSXって、凄い高性能やったんですって!」と力説。激しく噴き出すサミエルさんと僕。先日伺った工業高校時代のエピソードもバンバン出てくる。「BASIC触るくらいならアセンブラのほうが解りやすいす」とサミエルさん、「工業高校時代はハンドアセンブルが常識でした」とTさん。ダメだ僕では太刀打ち出来ない。

続いてサミエルさんの当たり判定話。「昔のアクションゲームのキャラ、ニュートラルポーズって足を開いてるでしょ?あれ、プレーヤーに地面との当たり判定を認識させやすくしてるんですよ。ガケとか階段の前に立った時に解りやすくする為です」と。おお、この話、A君もしていた。「最近のゲームで、それが直立になってるのがあるんですよ…当たり判定が解りづらくて、許せなくて」、なるほど解ります。と、ここでTさんから質問が。「La-Mulanaの地形当たり判定って、どうなってるんですか?プレイしてて思ったんですけど、あれ特殊地形だらけじゃないですか?」、あ、ホンマや。

ここから、La-Mulanaの技術的な話がバンバン飛び出してきた。Tさんと僕、のけ反りっぱなし。特にテクスチャの話を聞いて、引いた。狂ってる。良くぞこんな事を、たった3人で。普通の人だったら絶対やらんような事を、NIGOROの3人は血反吐を吐きながら実行してる。ここで書いても良いんだけど、どうせならまた何らかの形で、皆さんに聞いて貰えるような何がしが出来れば良いなあと思う。La-Mulanaのウラガワ、恐ろしい深さだ。

話はこれだけで収まらず、実は半分くらいは真面目な話をしていた。悪い大人達は、意外に真面目な大人達でもある。で、気が付いたら終電間近。ノンストップで5時間(サミエルさんとTさんはウチの喫茶店と帰りの電車でも喋ってたから7時間)も喋っていた。それでもあっという間と感じたんだからよっぽどだ。近くの駅まで二人を見送り、僕は終バスを逃し、結局地下鉄で帰路についた。お二人とも遠路はるばる、本当に有難うございました。最高の仕事明けになりました。また、近々。

Home

Search
Feeds
Meta

Return to page top