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阿呆 Archive
先日のオチから未だ立ち直れず
先日の幕切れから未だに動揺が続いているようで、滅多にやらかさない『食パン黒コゲ』イベントを発生させ、更に凹む。振込み用紙を見るだけでも憂鬱になるので、朝一で振込みに行く事にした。何回見ても12,000円。全身から血を噴出しそうだ。
最寄の郵便局へ。この払う瞬間の職員の目が気になって仕方無い。嗚呼、聞こえるはずの無い声が。「この違反者が」等と心の中で蔑まれているのではないか。早く済ませて帰ろうと思ったら引き止められた。何か同意書みたいなものを書けと。何だこれは。去年払った時にはこんなの書かされなかったぞ。これ以上僕を晒し者にする気か。やめて。見ないで。イヤー。
一頻り鬱を堪能した所でATMに並ぶ。公共料金の支払いをしたいのだが、この郵便局にはATMが1台しかない。仕方なく行列を作る訳だが、これが非常に難しい。何が難しいって、列の両脇が自動ドアなのだ。このセンサーがかなり強力で、少し横に動くとガーッと開く。ポジショニングによっては、少しブレただけでもガーッと行く。今日みたいな雨の日や寒い日は気を使うこと請け合いだ。何かの拷問かこれは。
固定された器具の中で
按摩師Kさんの診療所へ撮影に行く。施術風景や集合写真なんかを撮影していたのだが、Kさんが
「どうせならちょっと治療体験してって下さいよ」と見たことも無い器具に乗せて貰った。どうやら胴体を固定して足も宙吊りにし、腰にかかる負担を無くす器具のようだ。この状態で足や太腿を動かして、無理なくストレッチを行ったり出来る。かなり胸をきつく締められるのだが、その割に辛くない。流石医療用、良く出来ている。
そのまま運動するのが面白かったので、しばらく放置してもらう。普段伸ばさないような筋肉が良い感じに伸びて声が出た。まさかこんな器具でケガや死ぬこともあるまいとは思うが、このままずっと忘れ去られて、後日発見されたらさぞかし間抜けだろうなあと一人でニヤニヤする。折角なので写真も撮ってもらう。出来るだけ間抜けな所を撮影して下さいとお願いしたが、後で見たら案外普通だった。自分の幅の狭さを感じる。
が、これを皮切りに、KさんやIさんまでアホな写真を撮りだした。普段真面目な彼らが、あんなにイキイキと。器具に固定されたまま、良い感じに壊れた二人を微笑ましい目で見つめていた。
久々に従兄弟の子供を
朝から税務署に顔を出し、拍子抜けするほど早く用事が終わったので、久々に従兄弟の家へ顔を出してみた。そこには春休みを満喫する子供たちが。よく見たら長女以外は全員パジャマではないか。現在11時、僕でも10時にはパジャマを脱いでるのに。渇を入れるために奇声を上げながら乱入、長男を大外刈り、次女も大外刈り。
よく見たら、次女の友人もパジャマ姿で佇んでいるではないか。まさかその格好で遊びに来たのかと尋ねたら、お泊り会をここでやったとの事。普通そう考えるか、と恥ずかしくなり、長男を電気按摩。ついでに澄ました顔をしていた長女も床に転がした。上手く誤魔化せたようで何よりだ。
一頻り投げ飛ばした後、ピアノの前に連れて行かれる。何か弾けと言われたので『リパブリック賛歌(ヨドバシカメラの歌)』を弾いてみたが、基礎練習をしていない為指が縺れてハチャメチャに。長男をベッドに投げ込んだ。「なんでー」と叫びながら宙を舞う長男。その理由は、僕にも分からない。その後次女が「何か怖い話して」と言ってきた。何でお昼前から、しかも春に納涼怪談話をせにゃならんのだ。子供の会話は脈略が無さ過ぎて最高に面白い。
30分くらい子供と戯れ、疲れたので帰ろうとしたら引き止められた。毎度の事だが、帰ろうとすると大体そこから10分くらい押し問答が繰り広げられる(大抵「明日も来る?」と聞かれる)。今度事務所に遊びに来た時に、物凄い相撲(鬼無双シリーズ)を見せてあげると約束して部屋を去った。
雪と桜で地獄を見た
作業も終わって帰ろうかと思ったら、雪が降っていた。ちょっと待て、もうすぐ4月の筈じゃないのか。慌てて外に出たら、少しずつ雪の勢いが増してきた。軽装の僕に死ねと申すか。
仕方なく雨合羽を引っ張り出して外に出たのだが、ひょっとしたら桜と雪の滅多に見られないコラボが見れるのではと思いテンションマックス。寒さも忘れて咲いている桜を探しに出た。幸い桜はすぐに見つかり、何度もシャッターを切る。出来上がった写真は、何だかよく分からないものになっていた。それでも良い物が見られたと満足し、帰路に着く僕。
異変が起こったのは、道中も終わりに近づいた頃だった。
皆さんはガソリン入れたての原チャや車を運転した際、なかなか減らないガソリンメーターを見てほくそえんだ事は無いだろうか?僕なんかは無敵モードに突入したと安い興奮に包まれたりするのだが、そのまた逆もしかりで、メーターが『E』になってもかなり走れる事に喜びを感じたりしないだろうか?それに慣れてしまい、メーターを信用しなくなったことは無いだろうか?
結論を言おう、ガソリンが尽きた。
19の時に原チャの免許を取って以来、一度として経験したことの無かったガス欠。目的地まで持つだろうかとヒヤヒヤした事もあったが、今までただの一度としてガソリンが尽きた事は無かった。ショックよりも、新鮮さを覚える僕。あ、ホンマに止まるんや、と。
不幸中の幸いか、自宅までは押して歩いても15分程度の距離。寒いが仕方が無い、ノンビリ帰るかと思ったが、明日はどうすれば良いのだ。朝っぱらから最寄のスタンドまで押して歩くのか。一番近くのスタンドは地域一高い有人スタンドだし、かと言って安い所は徒歩20分。何より、そこまで押して行くのが恥ずかしい。兄や母のバイクからガソリンを貰おうにも、醤油チュルチュルが無い。
腹をくくって、現場から最寄のガソリンスタンドに向かって歩き出した。恐らくここからでも20分程度で空いているスタンドがある筈。深夜の為、営業を終了しているスタンドがあちこちにあるのが恨めしい。寒いわ重いわ遠いわ、さっきまでのテンションは何処へ行ってしまったのか。
面白い事に、数分押している間にタンクに残ったガソリンが少しずつ集まり、10秒程度だけ走行する事が出来た。これは大きなアドバンテージだ。地図を頭に思い浮かべ、住宅街などを使って可能な限り最短距離を走行。が、普段通りなれない道、しかも夜とあってミスを連発。行き止まりにブチ当たって半泣きになる。結局3回走行する事が出来た。一滴一滴のパワーを思うと、ちょっとガソリンが愛しくなったりする。
何だかんだ言いながらスタンドへ到着。恐らく15分程度かかったが、生きて辿り着けた事に感謝したい。雪の桜に始まって、ガス欠、空のタンクに満タン給油というレア体験までさせてもらったので、今日は良い日と言うことにしておこう。山の中とかでガス欠にならなくてホントに良かった。
しあわせの村
何となくドラクエや北斗の拳を思わせるこの名前。これらの作品だと、こういう名前が付いている場所には大概悲劇や策略が待っていた気がする。己が妄想が深いが為に、たったこれだけの標識に何らかの脅威を感じてしまう。僕はもう取り返しのつかない所まで来てしまったのかもしれない。
まだ守りに入る歳じゃないです
高校生の、恐らくカップルになる前くらいの微妙な距離感を持った男女を発見。お互い自転車に跨りながら駐車スペースで楽しそうに話していたのを見て、釣られて僕も笑っていた。多分このへんで帰り道が別れるんやろうなあ、別れたら話も出来んし、相手に着いていくのも微妙やからここで話しとるんやろうなあ、多分こいつら相当長い事ここで話してるんやろうなあ、どんな些細な話でも滅茶苦茶楽しいんやろうなあ、嗚呼チクショー青春しとるなあ等と妄想し、自分が恐ろしくオッサン的見守り思考に陥っている事を理解した。死にたい。
こんな空冷化をした覚えは無い
事務所についたら右の靴下に穴が空いていた。穴が空いている事自体は稀にある事なのだが、今日は外で打ち合わせがあり、マズい事に床に胡坐をかいて作業をする。スリッパを借りても、見える可能性が高い。仕方なく1Fからソーイングセットを借り、チクチク縫ってみた。ものの数分で穴を隠すことに成功。ジェントルメンとしては当然の嗜みだ。
左の靴下にも穴があった事に気付いたのは、事務所に戻ってからだった。
悲しき決断・厠編
かのマドンナが日本を訪れた際、暖かい便座と遭遇し、これを絶賛したというエピソードは有名だ。海外にはこういった便座はほとんど無いそうで、ことトイレの性能に関しては日本が世界一であると断言出来る。優れたトイレ環境は、我々に様々な恩恵をもたらし続けてくれるのだ。
が、世の中そんなに良い話ばかりでは無い。そう、電源の入っていない暖かい便座の存在だ。極限まで無防備になっている人をターゲットに、だまし討ち同然の冷血ぶりを発揮し、年齢性別を問わず小さな悲鳴を上げさせる、これをテロと言わずして何と言う。事前に電源が入っていない事に気付いても、ウォームアップに時間がかかるという事実が我々を絶望の淵へと追いやり、選択肢の無い決断を迫られる。
いつの世も、テロは悲しみしか生み出さない。人類の平和を祈りながら、僕はそっと腰を降ろした。
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