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日常 Archive

惹かれあう超人変人たち

A君とバイオリニストのYちゃんを引き合わせる事に成功。自身がリリースするゲームのローカライズと、Yちゃんのドイツ語能力が合体。それを見守る僕。僕の周りにはとんでもない超人変人が沢山居るのだが、もっと沢山引き合わせてとんでもない事をやって貰いたいと思っている。

無謀・流星群撮影

双子座流星群を撮影したいと思い立ち、夜中に事務所を飛び出した。向かうは岩倉、ほとんど灯りの無い山中だ。ズボンを二重に履き、デカいジャケットを二枚重ね着。外に出たら暑かった。しまったかなあと思いながら、原チャでどんどん北上。

宝ヶ池のトンネルを越えた辺りで異変に気付いた。寒い。さっきまで汗をかきそうだったのに、バイク+峠の寒さハンパ無い。更に北上、岩倉の住宅街まで来たら更に冷えて来た。少し躊躇いながら更に北上、山中に差し掛かる。随分昔に、Yちゃん先生に教えて貰った場所だ。正直に告白する。怖い。明かり無い、電波届かない、川の音以外聴こえない。『圏外』の文字がこんなに心細く見えたのは初めてだ。

ともかく早い所撮影して帰る事にする。脇に原チャを止めて、急ぎ三脚を立てて空を見る。そういや、流星ってどっちの方角から見えるんだっけか。現地で携帯使って調べりゃ良いやと思っていたが、電波が無ければどうにもならん。寒空と恐怖の中、一人じっと空を見つめる。

すぐに流星は見つかった。が、同時に絶望的な気分になる。月があまりにも明る過ぎるのだ。事前に調べた時にも「月が明るいから頑張れ」みたいな記事があったが、それにしたってこれじゃ撮影も何もあったもんじゃない。夜空を撮影する時は、シャッターをかなり遅くして撮影をするのだけれども、この状況では月の明るさが邪魔をしまくって、夜空も何もあったもんじゃない写真になる。おまけに流星も薄暗くなるし。

月を避け、シャッタースピードを30秒で撮影して、Photoshopで補正したのがこちらの写真。オリオン座がハッキリ見えるけど、まあそんなもんですといった写真だ。10分ほどで諦めて撤収。次からは天文情報をしっかりチェックしてから出動する事にしよう。

このままショボい結果で帰還するのが納得出来なかったので、狐坂にて風景写真を撮ってみた。

このブログはオトンに監視されています

オトンから、「最近お前のブログ更新がたるんどる」と叱られた。仕事忙しいんじゃい、というか毎日見てるんかオトン。そんな言うんやったら自分でも書いてみたらどうやね。

年末印刷ラッシュ

先月、今月と過去最高のペースで印刷物を作っている。発注、データチェック、納金、発送と印刷用のメールフォルダがあっという間に溢れかえり、ひっきりなしに携帯へメールが転送されて大変に大変だ。後で経理の事などを整理する事を考えると割と憂鬱になる。でも、出来上がった印刷物を分けてもらう回数が増えるというのは嬉しい。上手く行った印刷物を見ながらニヤニヤするのが大好きだ。

もうすぐ事故から2ヵ月

オカンの様子を保護者参観。リハビリは順調のようで、左足に体重をかける練習も始まったそうだ。まずは1/3だけ体重をかけながらの歩行訓練を行うとの事なのだが、聞けば体重計をズラッと並べて、その上を体重を計りながら歩くのだそうだ。思ったよりも原始的。確かに大量に体重計が置いてある。

ずっとリハビリの様子を眺めていても、他の患者さんにプレッシャーがかかりそうなので、今日は足湯だけ覗いて帰る事にした。バスクリンみたいな良い匂いのする湯船で10分間ジャグジー。イモ洗いみたいやなと僕が言ったら、「大根洗いやろ」とオカン。横でリハビリの先生が大笑いしていた。膝はようやく110度くらいまで曲がるようになったらしい。気が付けば事故からもうすぐ2ヵ月だが、そんなに時間が経ったとは思えんなあと話していた。

月曜日は全力作業

月曜火曜は喫茶店が定休で、丸一日仕事に打ち込める貴重な日。今日の内に済まさないといけない仕事が山程あるので頑張る。まずは美容院のリーフレット。コンテスト用などに作品の写真を撮りためてあり、様々な場所でクオリティの高い素材として使わせて貰えるのが有難い。続け様にサイトデザインの修正を行う。予定より1日くらい作業が早い。良いぞ良いぞ。

続いて別件、会社案内。ちょっとした思い付きで良い感じの日本地図を持ってこられた。全体的なバランスを考えつつコツコツ作業。良い感じになりつつある。1年前と比べても随分進歩したなあと思う。こちらも思ったより早く作業が出来ている。

日曜日もお仕事です

睡眠不足でフラフラになりながら喫茶店の一日マスター。昨日の皆既月食ではしゃぎ過ぎて、寝るタイミングを逃してしまった。店が忙しかったら勝手に目が覚めるんだけども、今日に限って暇だ。まあちょっと時雨れてるし、第一寒いし。ようやく12月を思わせる雰囲気になってきた。まだ年賀状に手を付けていない。どうしよう。

店の片付けが終わったら仕事。とにかく仕事。思ったよりも順調に進んでいるけれども、量があるだけにゴールが遠い。飛んできた球を打ち返すので精一杯だが、これが終われば…って毎回そう言ってる割には次があってバタバタしてるよなあ。

皆既月食チャレンジ

皆と別れて、急ぎバスに飛び乗った。バス停で上を見上げたら、もう部分月蝕は始まっている。マズい、あと少しで皆既月食が始まってしまう。こんなに急げ急げと念じながらバスに乗ったのは初めてだ。

時間ギリギリで事務所帰還。荷物を放り込んで三脚を引っ張り出し、近所の駐車場までダッシュ。携帯の明かりを頼りにセッティング、さあ月は何処だ、と思ったら真上にいらっしゃった。うわあ、一番撮影し辛いポジションだ。必死に場所を変えて、撮影しやすい場所を探る。どうにか良い場所を見つけて、後はひたすらシャッターを切るのみ。

僕のD7000には、18-200mmのレンズしか付いていない。上記の画像は、ズームを一杯に伸ばして撮影したものを50%に縮小したものだ。F5.6、1/4秒、ISO800。ピントが厳しかったので、Photoshopでアンシャープマスクを少しだけかけている。勿論レベル補正も。このレンズでは、これくらいが限界だろう。折角なので、色々と設定を変えながら撮影してみたが、これもなかなか厳しいものがあった。それより当たり前の話なのだが、固定したフレームからどんどん動いていく月が面白い。天体って凄いなあと、改めて感じさせられた。

皆既月食が終わった後の部分月蝕も撮影してみた。こちらは明かりも十分あるので鮮明に写っている。もっと暗い場所で観測していれば、皆既月食も綺麗に撮影出来たのかもしれない。まあそれは、次の楽しみにしておこうと思う。あと、良いレンズが欲しい。300mmくらいのを。

ハワイのNさん独壇場

店の片付けを済ませて、京阪三条へ。今日はアクセサリのOさん主催のトワ会だ。久々に色んなメンツと顔を合わせられるのと、今日はもう二つ喜ばしいニュースがある。一つは、ネイリストのMさんの創業。もう一つは、また時期が来たらお知らせしようと思う。

ともあれ、アートメイクのYさん、Yさんの妹さんでペーパークイリング作家のAさん、姿勢セラピストのOさん、ネイリストのMさん、ハワイの焼き菓子職人Nさん、元雑貨I社の営業Mさん、Oさんの旦那さん、そしてOさんと濃いメンバーが揃った。挨拶そっちのけで料理を貪り始める我々。

それにしても、ハワイのNさんとアクセサリのOさんの殴り合いはいつもガチだ。相変わらず旦那さんの目の前でも平気で剛速球を投げ続けるNさん、クロスカウンターを返すOさん。まさに男と男の殴り合いだ。Oさん女性だけど。今日の主役はネイルのMさんとOさんの筈なのに、完全にNさんが食ってる。留学志望の営業Mさんに「今アメリカに行っても仕事無いよ」と諭したり、割と真面目に過去の仕事話をしたり。とにかくNさんの話は面白い。多分、ここに居る誰よりも波乱万丈だ。そんなNさんも、ようやく来年初頭に出店の予定だそうだ。待ってましたよNさん!

それにしても、さっきから恐ろしい量の料理が運ばれてくる。胃が小さくなった僕にとっては、なかなかハードな量だ。これで終わりかな、と思った料理から3つ出てきた。ハラポンポンだ。そのままOさんの旦那さんと男談義したり何やりしたりしている内に22時過ぎ。解散と相成った。次はまた、どなたかの家でやっても良いかなと。

僕の知らない祖父の話

一日マスターも随分板についてきた。今日はやたらに寒いので、お客さんも少な目だ。合間合間に自分の仕事をしながら接客をする。そこへご来店頂いたのが、僕の父方の祖父と長らく仕事を共にした、天文のA先生。A先生は現役の小学校教諭でもある。たまたま今日は皆既月食と言う事もあり、折角なので色々と聞いてみたのだが、そこから意外な話を耳にした。祖父の話だ。

僕の祖父は、僕が5歳の頃に癌で他界した。記憶に残っているのは、微笑みながらロッキングチェアでゆらゆら揺れている姿、それくらいだった。オトンからも「酒癖が悪かった」くらいしか聞かされていない。祖父は、天文学者だった。

自宅に残されていたのは、数えきれないくらいのレンズと望遠鏡、見た事も無いような難しい数式ばかり書かれている専門書、多機能ながら結果が出るまでに数秒かかる電卓などなど。意味は解らないけど、何だか興奮するようなものばかり揃っていた。僕が初めてコンピュータの世界に触れた『NHK マイコン入門 57年度』もここで発見している。

A先生は、学生時代に苦労して貯めたお金で祖父から望遠鏡を買った話をしてくれた。祖父は学者でもあり、職人でもあった。何と、一から望遠鏡を作り上げるのだ。ものの無かった時代、それこそ血の滲むような努力や苦労を積み重ねて作り上げたであろう望遠鏡。売り物として作った望遠鏡も、息子のように大事に取り扱っていたとの事だった。

物心ついて、祖父の仕事を理解した時には既に長い年月が過ぎていた。今、こうやって僕も技術者の端くれとして生きている。あのマイコンの本があったお陰で、今こうやってコンピュータで仕事してるんよ、なんて話がしてみたかった。技術者や職人としての話を聞いてみたかった。A先生の話を聞きながら、ずっとそんな事ばかり考えていた。

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