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2009-06-15

長谷寺に行った

正面から見たら、普通のお寺っぽい。

続けて、同じ奈良の長谷寺へ行って来た。境内一杯に紫陽花が咲いているという情報しか持たずに訪れたのだが、ここは本当に良い所だった。夕方、入山時間ギリギリにお邪魔した為か、ほとんど人も居らず、静寂を堪能出来た。

一歩足を踏み入れたらこれ。

最初に目に飛び込んできたのは、幾何学的とも言えるほど美しく整った登廊。素晴らしいとしか言い様が無い。紫陽花を見に来たのに、廊下に圧倒されるとは予想外だった。余談だがスピーカーの配置配色が見事で、一瞬何処から解説放送が流れているのか解らなかった。

8000株あるらしい。

どんどん登っていくと、境内様々な場所にこれでもかと紫陽花が。街中で見かけるものより大きい印象があった。背丈が僕よりも高いものも。小さなカタツムリもくっついていたりして季節感満載だ。

観音様は本当に度肝を抜かれた。

山の一番高い所に本堂があり、長谷寺の公式サイトにも掲載されている『長谷寺大観音』とご対面。撮影禁止だったのでここには掲載していないのだが、思わず声が出るほど大きく立派な観音様だった(高さ10m)。紫陽花を見に来たのに、それ以外の部分でも圧倒され続けて大興奮。

聞こえてくるのは鳥と虫の音のみ。

更に、展望台から眺める景色もまた格別だった。下から見た時は想像出来なかったほど木々に囲まれている境内。聞けば境内には枝垂桜、紫陽花、紅葉、寒牡丹が育てられており、四季折々の姿を見せてくれるとの事だった。天狗杉と呼ばれる一際大きな杉の先には、何と避雷針がついていた。

秋にも来て見たいと思える。

余談だが、長谷寺は温泉街でもあるらしい。平日にお邪魔したので賑わいの程度は解らないが、良い感じにレトロで地酒や物産品店も豊富にある。残念ながら町並みの写真を取り忘れたのだが、調べて貰えれば沢山出てくるだろう。長谷寺駅から長谷寺までの道程も、また味わい深いのだ。年配の方に限らず、静かで落ち着いた所へ行きたい人には心からお勧めする。

明日香村へ行った

駅前広場。レンタサイクルは1日900円。

奈良県は明日香村に行って来た。目的は観光だが、事前にほとんど何も調べていない。何があるのかすらもあまり解っていない。駅前でレンタサイクルを借り、貰った地図を見ながら取り敢えず飛鳥寺にでも行ってみようと漕ぎ出したものの、20分と経たず遭難。いつの間にか、貰った地図からはみ出した丘に立っていた。

向こう側に見える道路から下ってきた。木で隠れているが、坂はもっと長い。

仕方なく山を越えるショートカットを実行する事に。全身から汗が噴出すが、意外とそれも心地良かった。地図より方角とカンを頼りに峠を越えると、そこには絶景が。長い下り坂も相まって、最高に気持ち良かった。これだけでも明日香村に来て良かったと思ったが、まだ何も歴史的建造物を見ていない。

群生しまくり。

程無くして石舞台古墳という遺跡のある公園に到着。良い感じの木陰が沢山あったので、ここでお昼を頂く事にした。

母に感謝。

そう言えば、昔はしょっちゅう家族でサイクリングに出かけてはお弁当を食べていたなあと思い出した。マトン焼肉の缶詰とおにぎりに釣られて、琵琶湖一周させられた事もあったか。懐かしい気分に浸りながら遠くで馬飛びをやってはしゃいでいる子供を見て、心底良いなあと思った。

京都とはまた違った趣。

更にしばらく走ると、ようやく目的地である飛鳥寺に到着。お寺自体は然程大きい訳でもなく、中学生の社会見学と鉢合わせたりもしたが、思った以上に堪能させてもらえた。お庭も綺麗で静かだ(平日昼間という事もあるかとは思うが)。

距離が近いので余計に大きく感じた。

ここでは鐘も突かせて貰えるとの事で、喜び勇んで一発突いてみたのだが、音の響きがハンパ無い。30秒以上響きが残っていたのが印象に残った。寺から少し歩くと、蘇我入鹿の首塚もある。赤米アイスは本当にお米の味がした。結構美味しい。

昔はゴロゴロあった木の電柱。

飛鳥寺から明日香駅へは、地図を見ながら正規のルートで帰ってみた。それほど酷い起伏も無く、距離も圧倒的に短い。崩れ落ちそうになったが、良い景色を見て良い汗をかけたので、結果オーライとした。写真は今や珍しい、木の電柱。

駅名は『飛鳥駅』なのに地名が『明日香村』など、不思議な点も多かったが、人並みに体力があってのどかな風景と歴史建造物を楽しみたいというのならば、ここは打って付けの場所だと思う。この他にも見所が沢山あるようなので、レンタサイクルがあれば丸一日楽しむ事も出来る、良い観光地だと思った。一般の方は勿論、社会に疲れた方には激しくお勧めだ。

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