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hxblog | 909

別の場所で見る演奏

以前、喫茶店で撮影があった時にお知り合いになったNさんからメールが。事務所として使っている町家で震災チャリティジャズライブをやるとの事だった。そこに出演するのが、いつもジャズバーで遊んで貰っているギタリストのT君との事。世の中、本当に狭い。

店の手伝いが終わって、すぐバイクで移動。会場となった町家には、既に大勢の若者が入っていた。何とか最後列に入れて貰うと、ギタリストのT君と、何とベーシストのS君がデュオで演奏をしていた。演奏後、二人が僕に気付いてエラい驚いている。そりゃそうだろう、僕もこの繋がりに驚いてるんだから。

いつもと違う場所で、聴きなれた二人の演奏を耳にするのは、何だか新鮮だ。演奏後にT君が、「ここにピアノあったら一緒にやれるのに」なんて怖い事を言ってくれたが、一人だけレベルが低いアマチュアが入ったら破綻するのは目に見えている。そりゃちゃんと出来るレベルならご一緒したいけども。

ふしぎなおどり


予備知識も何も必要無い。ミュートにしてコメントを消して、貴方はどれだけ耐えられるか。


ちなみに元のダンスはこちら。これもドアラがヤバい。

『2/100』

P社のTさんから入電。頭の中でカチッと音が鳴って、鳥肌が立った。

HONDAがちょっと壊れた

何処までがネタで、何処までが本気なのか。街中でこんな人見かけたら、ちょっと離れた場所から観察する。いや、実際便利だとは思うけども。前からちょっと気になってた製品だけに、このカタログは…

オオカミまみれ


可愛いのか恐ろしいのか、一瞬ごとに感情が揺さぶられる動画。同じ状況に置かれたら、多分漏らす。

事務所内異文化交流

先日に引き続き、日本語学校の留学生さんがご来店。台湾のRさん、香港のHさん、そして今回強力な新メンバーとしてスウェーデンのMさん(通称『太郎さん』)にお越し頂いた。以前から噂になっていた、関西弁を操るスウェーデンの若者だ。

聞けばスウェーデンのMさんは、9歳から英語を学び、高校でスペイン語と日本語を学び、今は京都で日本語を学び続けているそうだ。4年近く勉強しているとあって、かなりペラペラ。それどころか、『チャウチャウちゃうんちゃう?』を知っていた。若干21歳。何者だ。

Mさんは色んなスウェーデンの話をしてくれた。誰も真似が出来なかったスウェーデン語の発音や、野生動物(主に鹿とか)の話、地元料理と日本料理の差(主に香辛料)の話でエラく盛り上がる。今日は少し肌寒かったが、北欧の人らしく「真冬でもジャケットにTシャツ1枚です」と、『見ざる』『言わざる』『聞かざる』に煩悩を抑え込むもう1匹が加わった謎のTシャツを着ていた。将来は、日本で語学の教師になりたいというMさん。好物は日本酒で、熱燗が大好きだとか。

一番最初に遊びに来てくれた、台湾のRさん。台湾の屋台って美味しいらしいですねと聞いてみたら、一時帰国した時に食べ過ぎて、5kgも増量したそうだ。ごく短期間でそこまでパワーアップ出来るとは、台湾屋台恐るべし。台湾と言えば、震災の募金で100億以上もの募金をして下さった。頭を下げて感謝を伝えたら、「台湾の地震の時にお世話になりましたから」と。ホントに台湾の人は良い人ばかりだ。

香港のHさんは、何とお土産を持って来て下さった。いつも丁寧なメールで興味深い話を聞かせて貰っている。主に中国の政治や文化についてだ。香港で記者さんをやっているだけあって、かなり見識が広い。色んな文化に興味があるそうで、日本、台湾、スウェーデンの文化話にかなり興味を示されていた。そういやHさんもデジタル一眼レフを持っていた筈、カメラ話で盛り上がるのをすっかり忘れていた。

文化と言えば、Hさんはジャズにも興味がある…という事で、何故か事務所に3人とも来て貰って下手なピアノを聴いて貰った。冗談抜きで、今年一番緊張した。練習もしていなかったし、指も完治してないし、何より『日本代表』みたいな状態になってしまって嫌な汗がダラダラ出るも、何とかまとめ上げる。「ジャズバーみたい」と喜んでもらえたが、こんな演奏をジャズバーのマスターに見られたらどやされるだろうなあと思った。

結局2時間近くノンストップで話をしてお別れ。僕は日本語しか喋れないが、外国の人と接するのが大好き(異文化を知るのも大好き)なので、ついつい食いついて長話をしてしまう。迷惑になっていなければ良いのだが。今度は僕も何かお土産を用意しようか。

お見舞いと相談と

随分回復はしていた。

昨日、帰り際の状態が割と良くなかったという事で、二日続けてA君の病室へお見舞いに行った。そこには酸素マスクが取れ、ベッドを半分起こして座っていたA君が居た。どうやら昨日よりはずっと良いようだ。

それでもまだ、肺の膨らみを制御するパイプが入っていて、呼吸が少し辛そうだった。見た事も無い装置が繋がっていて、ちょっと近未来っぽい。やはり昨日は苦しくて寝られなかったそうだ。あと、寝たら呼吸が止まるんじゃないかという恐怖もあったらしい。僕もその昔、小児喘息で何度も死ぬと思った事があったが、あれに近いのだろう。

丁度お昼が運ばれてきた。食欲は随分出て来たそうで、親御丼も8割くらいは食べられていた。少し落ち着いたようなので、色んな話をする。主に、僕の近況。『人生はタイミング』、とても生々しい話だった。A君はアメリカで、僕は東京で。二人とも経験してしまったのだから、この結論は間違ってはいないのだろう。

1ヶ月待った最終回


気分転換にちょくちょくアニメは見たりするが、今までリアルタイムで通して観たアニメは一つも無かった。そもそも通して見たのだって、『カウボーイビバップ』と『攻殻機動隊』、後は『エヴァンゲリオン』と『Gガンダム』くらいで、どれも放送終了後にビデオやDVDで観たものだ。そんな僕が、深夜26時40分をひたすら待っていた。

『CM詐欺』『OP詐欺』『3話まで観たら絶対逃げられない』とまで評されたこの作品。実際3話を見て凍り付き、6話で頭を抱えて、8話で発狂、10話でもうどうしていいか解らなくなった。夥しい量の隠し要素、伏線、そして想像を絶する衝撃的展開の連続。中だるみ一切無し。この絵柄、このタイトルで、こんな内容、誰が想像しただろうか。日本どころか海外にまで考察サイトが出現し(超絶ネタバレ注意)、深夜放送にも関わらず、2chで、ニコニコで、twitterで、ふたばで、4chanで、膨大な数の視聴者が毎週固唾を飲んで見守っていた。

今日はそんな『魔法少女まどか☆マギカ』の最終回が放送される。震災の影響で1ヶ月以上延期されたこの日を、どれだけ多くの人が待ち望んでいた事か。2話連続(関東では3話連続)の完結編、ついにスタート。

27時半過ぎ、完結。言葉が出ない。参りました、最高だ。毎回深夜まで起きていた甲斐があった。あれだけの恐ろしい状況を、良くぞ残り2話でまとめ込んだ。もう、これ以上何も言うまい。機会があれば皆様にも、是非1話から通してこの超弩級のジェットコースターを味わっていただきたい。心からお勧めする。一通り見たら、考察サイトを見ると10倍楽しめる事請け合い。

ただしこの作品、お子さんにだけには絶対見せてはいけない。

電話はそれほど得意じゃない

朝から昼から夜から、何度も鳴り続ける僕の携帯。そのどれもが想像を絶する内容で、喜び、焦り、苦悩、脱力と目まぐるしく感情が揺れ動いた。電話だけでこんなに疲れたのは初めてだ。

正直な話、僕はあまり電話が得意では無い。視覚が無い状況で話を展開していくというのは、思った以上に大変だという事に今更ながらに気が付いた。普通に話す分には何時間でも苦労しないが、同じ事を電話でやろうとすると、余程親しい友人でもないと、結構辛い。

まさかの社会見学

元気でした。

朝からA君が入院する病院へ。今日の10時から手術だそうなので、その前に顔を見に行く事にした。「社会見学に来る?」「何かグロテスクな物が撮れるといいね」等と恐ろしい事を言うA君、取り敢えずカメラは持って来た。さてさて、どうしてるかなあと病室を探して尋ねてみたら、Macbookを前に、普通にゲーム開発をしているA君の姿が。12年前の刀根山病院と全く同じ光景で、思わず噴き出す。

A君は元気だった。ちょっと悟ったような表情だ。今の所は痛みも無く、「思った以上に集中して作業出来るわ」との事。なるほど、自宅だと娘さんの相手もあるから、なかなかここまで集中は出来ないのかもしれない。写真撮っとくかと質問したら、実に良い笑顔で収まってくれた。

程無く奥さんが来る。症状も理解していて取り乱した様子も無く、いつも通りだ。聞けばA君の実家(そこそこ遠方)から両親が駆けつけるとの事。電話口でA君のお父さんが「不安やろうからワシらも顔出すわ」と言われたそうだが、口振りから察するに、不安なのはご両親のほうではないかと。そりゃ実の息子だし、二回目だし。

手術開始予定まであと20分、何とかご両親が到着。A君とは15年来の仲だが、親御さんとは実はこれが初対面。写真でも見た事が無かった親御さんと、こんな場面でお会いする事になろうとは。懇切丁寧に個人情報を暴露しながら僕の紹介してくれるA君。一瞬で場が和んだけど恥ずかしいからやめて下さい。取り敢えず写真撮りますか、と集合写真を撮った。シュール極まりない。

腰がやたらほっそり。

予定よりちょっと押しの10時過ぎ、看護師さんがやってきた。ベッドに寝かされる事も無く、皆で歩いて手術室へ移動。ハッとした。手術着モードになったA君の後姿が女性っぽ過ぎる。学生時代、A君にそっくりな女性を3度見かけた事を思い出したとご両親に報告する。どんどんノリがおかしくなってくる。A君があまりにセクシーだったので、エレベーターホールにて全員で撮影大会。ノリノリでポーズを取るA君。看護師さんも噴き出していた。今から手術するって事、みんな忘れてないか。

エレベーターに乗って、降りたらすぐ手術室。別れの挨拶もそこそこに、A君はさっさと手術室に入っていってしまった。そのまま家族用待合室に通される、ご両親、奥さん、僕の4人。ここからA君の過去のエピソードがバンバン出てくる事になる。親御さんからは幼少の頃に描いた漫画の話や、壁の落書きの話、通信簿に毎回赤ペンで『もう少し皆の輪に入りましょう』と書かれていた話を、僕からは学生時代のあらゆるエピソードと洞窟物語の話を、奥さんからは家での話や娘さんの話を。偶然にも、お互いが丁度知らない部分を補完し合う形になって大盛り上がり。看護師さんに怒られた。すいません。

何より一番驚いたのが、A君のお父さんがノートPCを巧みに操って、A君のニュースを読破していた事。ゲームのタイトルも、GDCの事も、仕事仲間の話も全部ご存知。それどころか、検索で引っかかった僕のこのブログまで。「あー、あの記事書いたの君か!」…何だか本当に申し訳ありません。聞けばA君がアメリカに飛び出した頃から、毎日ノートPCを抱えて生活しているそうだ。それまでPCなんか、ほとんど触った事が無かったのに。家族愛。

程無く、娘さんが帰宅する時間となる。迎えついでに食事も済ませて来るので、ちょっとだけ待っていてもらえますかとの事だったので快諾、ノンビリ待つ事にする。そうこうしていると、家族より先にA君の手術が終わってしまって執刀医さんが挨拶に来た。「ご家族の方…じゃないですよね、どうしようかなあ」と言われたので、すぐ連絡を取りましょうかと言うと、「いや、患部を確認して貰いたくて」との事。よく見ると、容器の中に切り取った患部らしきものがある。そして、思いもよらぬ発言が先生から飛び出した。

「撮ります?そのカメラで…後でご家族に見て貰う形で」

まさか、まさか本当にグロテスク(?)なものを撮影する事になろうとは。恐らくこれが最初で最後、Nikon D7000での患部撮影。後で確認したら、ちょっとだけピントがズレていた。己の心の弱さを恥じるも、突然癒着した患部見せられて、平常心で撮影出来るかい。あと、載せられるかい。

麻酔が覚めて手術室から出てくるのと、A君の家族が帰ってきたのがほぼ同時。元気そうな娘さんが飛び出してきた。流石にさっきの写真を見せる訳にはいかないので、コソコソ家族に見せてみた。「うわー」、はい、僕も同じ反応でした。肝心のA君は、まだ麻酔から少ししか覚めていない状態で、体中に管を通していて苦しそうだ。それでも先生曰く、「早けりゃ3日で退院です」との事。本当か。ともかく、あまり長居しても悪いので、挨拶をして病院を後にした。

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