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阿呆 Archive
枠を超えたボケ
音の編集を頼まれたので、学生時代から愛用しているデカいヘッドホン(sony MDR-CD570)片手に事務所入り。イヤーパッドが大きく、耳がすっぽり被さるタイプのものだ。それを見た母親がこう言った。
「アンタ、そんなもん付けてバイクで来たんか、危ないやろう?」
常日頃から恐るべき天然具合を発揮し、たびたび家族を恐怖のどん底に叩き落す母親。だが、最近のボケはもはや『天然』という範疇では括りきる事が出来ない。店の手伝いをしている時に、ボランティアというよりは介護の一環ですなんて軽口を叩いている僕だが、だんだん冗談じゃなくなってきたような気がしてならない。
何より一番笑えないのが、僕が母の血を色濃く受継いでいるという点だ。とても悲しい事だが、僕と母親は憎たらしいほど似ている。言動も、行動も、性格も。あらゆる場面で『血』を感じさせずにはいられない。受け入れ難い事実だ。重い十字架を背負い、今日も僕は母親のボケをいなし続けている。
阿呆な事を書くので数少ないファンの方はスルーして下さい
何だか最近マジメな事ばかりしているので、たまには阿呆な事を書こうと思う。以下は全て実際にあった出来事だ。
昼食を作ろうと冷蔵庫を開け、卵ストッカーに目をやると、縮れた毛が鎮座していた。古来より、「まさか」と目を疑うような場所で発見されては、圧倒的な存在感を誇示してきた縮れ毛だが、よもやこのような場所で対面を果たす事になろうとは。そもそも縮れ毛は夏の風物詩、厚着に厚着を重ねる厳冬の最中にこのような事象が起こる確率は限りなく低かろう。驚愕を通り越し、若干の感動すら覚えると言っても過言ではない。余り可能性を追求し過ぎると下世話なシミュレーションへと進行しそうなので止めておくが、僕はこの事実を家族へ伝えようかどうか迷った。
僕は、家族にも同じ感動を味わってもらいたいと考えて、そのまま冷蔵庫の扉を閉めた。出来る事なら、縮れ毛から春の訪れを感じとって貰いたいと思う。
大量のミルクがやって来た理由
喫茶店でミルクティーを頼んだ所、妙に大きなミルクポットがやってきた。
この店はサービス精神旺盛だな…いや、わざと多めに用意する事で、何かを計ろうとしているのか?少し残すのがこの店のマナーか?大体全部入れたら冷めてしまう気がするし…まてよ、予めミルクも温めてあるという可能性もあるな、と、ここまで考えて、男らしくミルクを全投入した。
程なくして、コーヒーを頼んだ同僚のTさんがトイレから帰ってきた。僕は全てを理解した。
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