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野球 Archive
最初で最後の夏休み
もう今日は絶対仕事せんと決めた。按摩師のNと一緒に、甲子園へ高校野球を観に行くこととする。誰が何と言おうと、今日だけは仕事させないで下さいお願いします。2リットルのペットボトルに氷水を入れ、タオルと着替えを用意して、さらば京都。
改修工事が済んでからは初めてとなる聖地来訪。最後に甲子園へ来たのっていつだっけか。2005年悪夢の日本シリーズ、阪神vsロッテ4回戦かなあ。ありゃあ色んな意味で貴重なシリーズだった。
そう言えば外野席に入るのも初めてだった。今まではオヤジさんが職場で貰ってきたバックネット裏ばっかりだったので(今思えば凄い贅沢だった)、外野がどんな風になっているのか全く知らない。スタンドへのゲートはいつ来ても興奮する。ゲートを抜けた瞬間の、あの視界がワッと広がる感覚がたまらない。
そこには、かつてない大きさで迫るスコアボードがあった。ド迫力ではないか。天気も良く、青空に良く映える。グラウンドも何となく広く感じるのは気のせいか。あのバッターボックスからここまで球が飛んで、ようやくホームラン。普段テレビやバックネット裏では感じられなかった、気の遠くなるような距離を感じる。売店やトイレにも立ち寄ったが、どれもやったら綺麗になっていて驚いた。改修されたのはスタンドと屋根だけじゃなかったのか。
ちょうど第2試合が終わった所のようで、タイミングとしてはかなり良かったみたいだ。そういや帰る人が多かったなあと思ったが、第2試合は大阪の履正社が出場していたようだ。負けたらしい。ちなみに次の試合に出てくる新潟明訓は、我らが京都代表の京都外大西を打ち破ったチームだ。関西勢ボコボコ。
それにしても暑い。日傘的なものを用意せず、建物の陰にもならないレフト前列の席。たまたま空いていたという理由と、ひょっとしたら球が飛んでくるのではという期待があってここにしたのだが、座っているだけで汗が滝のように出てくる。周りでは上半身裸の人も多く、野球を見に来たのか身体を焼きに来たのかよく解らない。Nが発見したのだが、外野最前列の席には『私設応援団』の文字が。外野にも年間予約席があるらしい。
20分ほど前倒しで試合が始まる。西日本短大付属(福岡)vs新潟明訓(新潟)。事前の情報ではどちらのチームも結構打つという話だったので期待したのだが、それ以上に守備が上手い。特に内野は両チームともに高校生らしからぬキャッチングやスローイングを見せ、全く予想していなかった投手戦に。渋い試合だが嫌いではない。ただ、外野に打球が飛んでこないのだけが不満だ。
試合は6回にようやく動く。新潟明訓の5番・漆原が放ったサード強襲の2ベースを足掛かりに、ようやく1点先制。ただ、続けて本塁に突入して憤死したのが残念。あれは明らかな暴走だった。だがこれで、淡々としていた応援団に火が付いた。声の量がハッキリ違うのが面白い。他の回も、両校三塁までは到達するのにホームが遠い。無死一・三塁から三振、二ゴロ、三振とか何処の阪神だ。
応援団と言えば、両校とも好対照の演奏をしていたのが印象に残る。一塁側の西短大付はキーが高くてリズム隊も軽快、聞いていて小気味の良さが目立ったが、音が高い分歌えない男子が続出、無理やり音を出そうとして吼えまくっていたのが面白かった。対する三塁側の新潟明訓は正統派の演奏で、リズム隊もズドンズドンかまして勇ましい事この上無い。声も低音にはまって迫力があるが、とてもとても男くさい。実に高校野球だ。
このまんま0対1で終わるんかなあと思っていた9回裏。西短大付の4番・金子が長打を放った。ようやく外野手の頭を超える打球が生まれてスタンド大興奮。続く代打の1年生・永利が連打、無死1・3塁。甲子園のボルテージは一気に頂点へ。これは余程の事が無ければ同点まで行くか、と思った次の瞬間、6番・奥井のバットが火を噴いた。僕もNも絶叫、打球はショート正面のライナー、そのままファーストに送球でダブルプレイ。一転悲鳴に包まれるスタンド。続く7番・鹿野がファーストゴロを放ってしまいゲームセット。いやあ、熱い試合だった。
ここで僕らの体力が尽き、スタンドを後にする事になった。普段屋内作業ばかりの身に、太陽光線は予想以上に厳しかった。ダメージジーンズの穴の部分だけ日焼けするという恥ずかしいオマケまでついてしまった高校野球観戦、十分に堪能出来た。休みを作って良かったと思う。後で知ったのだが、急に汗が引いたのと寒気がしたのは熱中症の初期症状らしい。ひ弱になったなあ、僕。
帰り際、わざと三塁側の外周を通ったのだが、新潟明訓の選手が普通に立っていて驚いた。知らないオッチャンとハイタッチして(させられて)いたのを見て、何となく東北時代のダルビッシュを思い出したのだが、良く見たらユニフォームが汚れていない。スタンド応援の選手たちか。ビックリしたではないか。新潟交通のバスなんかも止まっていて、何時間かけて来たんやろうなあとNと話した。これ、一塁側の外周を通って帰ってたら、みんな泣いてたのかもなあ。
そのまま汗まみれで京都帰還。気力を振り絞り、ビックカメラにエアコンを見に行ったが、高くて諦めた。文字通りフラフラで帰宅、水風呂で落ち着きを取り戻して夏休みは終了。
ミスが生むドラマ
- 見た目より厄介な甲子園の芝 タジケンの甲子園リポート2010 Vol.6(スポーツナビ)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/hs/10summer/text/201008140001-spnavi.html
言われてみれば、外野手の後逸ってのはほとんど頭に無い。取って当たり前、エラーが起こるなら送球中というイメージだが、それでもほとんど考える事は無い。だが、高校野球ではそれがそこそこの頻度で起こってしまう。
高校野球の独特の緊張感は、主に攻撃より守備にあると思う。未熟だからこそ生まれるドラマがあり、面白さがある。どんなミスだって良い経験だ。それを糧に成長すれば良い。頑張れ、高校球児。
スローカーブ良いですよね
- 2010-08-13 (金)
- 野球
若いのになかなか渋いボールを放ってくれるではないか。やっと成績を残し始めた同級生・中田との対戦で、かなりのスローカーブ。唐川は結構好きなピッチャーなのだが、ケガで離脱していたとは知らなかった。次の対決ではストレート勝負が見られるか。
折角なので、ヤクルト石川の『カツオカーブ』、中日今中のスローカーブ、日ハム多田野の『イーファスピッチ』(これはカーブじゃないけど)を掲載してみる。
三連発再び
- 2010-08-13 (金)
- 野球
城島→桜井→狩野、いずれもレフトスタンド上段。日本人による三者連続は、阪神では初ではないか。城島はダイエーで4回経験しているそうで、それだけで阪神の記録を抜いている。恐るべきバッターだ。個人的には狩野が打ったのが嬉しい。
ドンマイ大分工業
- 2010-08-11 (水)
- 野球
事務所にテレビが無いので、今年はまだマトモに高校野球を見られていなかったのだが、ようやく見られた試合がこんな結末を迎えようとは。ピッチャーも、キャッチャーも、ベンチも、テレビに映し出された選手の顔は、みな凍り付いて微動だにしなかった。夏の悲劇だ。聞けば二試合目も悲劇的な展開だったそうで。こういうのも高校野球の醍醐味ではある。ドンマイ。
Ninja Baseball
- 2010-08-08 (日)
- 野球
今日のニュースで知ったのだが、広島の赤松外野手が世界中から絶賛されているらしい。何があったのかと調べてみたら、こんな動画が。あー、これは伝説の山森選手を超えたか。阪神からトレードされて、新天地の広島でこんなに輝ける場所を貰って良かったなあ。赤星の分まで頑張ってプレーを続けて欲しい。
SYBS再び
- 2010-07-31 (土)
- 野球
- 楽天、元阪神の藪獲得=6年ぶり日本復帰-プロ野球(jiji.com)
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_date2&k=2010073100167
僕らのSYBSが帰ってきた。また先発とかやってくれるんだろうか、しかしもう41歳になっていたとは。2003年の藪はカッコ良かったなあ。
見慣れぬユニフォーム
- 2010-07-21 (水)
- 野球
これ、パッと見で、どこvsどこか判る人は少ないんじゃなかろうか。少なくとも、ソフトバンクvsライオンズだとは思うまいて。今年はオリックスも赤のユニフォームを着ていたが、違和感バリバリ。個人的に、一番ユニフォームのセンスが良いのは横浜だと思っている。
横浜が劇的な勝ち方をすると何故か嬉しい
- 2010-07-18 (日)
- 野球
コメントが荒れているので気になる人は消してご覧頂きたい。横浜良かったなあ、ハーパー良かったなあ。年棒1,000万のテスト入団で、.487 (39-19) 5本 13打点。とんでもない拾い物だ。
新井、傾く
- 2010-07-17 (土)
- 野球
所謂、『打った瞬間』。広島時代によく見た、恐ろしいスイング+傾きのHR。こういうHRが好きだったので個人的には広島時代のほうが良かったと思っているのだが、今後もこういうエゲつないのを叩き込んでほしい。あとマートン、前半戦が終わってないのに125安打ってアンタ。.357って数字も異常だ。
折角なので、2006年の新井HR集を。幾つかマンガみたいなHRがある。
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