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親分との邂逅

  • 2013-10-28 (月) 0:30
  • 日常

このところ篭りっぱなしで仕事をしていて、流石にストレスがたまってきたので事務所を飛び出した。猫が僕を呼んでいる。チャリを飛ばして例の猫だまりへ顔を出す。お、今日はちゃんと三匹そろってる。茶色の『親分』、鋭い『若頭』、ブチャ鼻の『鉄砲玉』。いずれも僕が勝手にそう呼んでいるだけだ。

若頭と鉄砲玉は非常に人懐っこい、というより人を暖房扱いしている節がある。寒い季節になると何の遠慮もなく人のひざ上へ土足で上がりこみ、そのまま人を動けなくさせるという恐るべき対人兵器だ。今日は少し暖かいのでひざ上ではなく人の背中にもたれている。あの状態では、こちらまで歩いてくる事は無いだろう。

残るは親分なのだが、こやつは孤高の存在で人に愛想を振りまかない。近づくとそっぽを向くし、撫でようとすると離れていく。警戒しているというよりは、単に面倒がっているように見える親分。ここに通って3年になるが、触れる事が出来たのはたった一度だけだ。が、今日はどういう心境の変化か、階段に座った僕のほうへ歩いてくるではないか。座った。背中を向けてだけども、これ僕にすり寄って来てる。

これは赦された、と思い夢中でシャッターを切る僕。何と大胆にも肉球をサービスして頂いたので、これでもかと撮らせて貰った。いやはや地域ネコとはいえ外ネコなのに、素晴らしい美しさだ。

それにしてもこの、ふてぶてしいまでの親分ぶり。草を食べる姿にも貫禄がある。恐らく長く、この地域を納めてきたのだろう。嫌がられない事を確認してから後をご一緒させて頂いた。ある程度歩き回った後、いつもの橋の欄干へ戻っていく親分。手の平を差し出してみたら、一瞬臭いをかいでスルーされてしまった。やはりそう簡単には親分を落とせそうにない。今日は貴重な体験、有難うございました。

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