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ウエルカム僕の正月

  • 2012-01-08 (日) 0:30
  • 日常

昨年お世話になったので、とスイスのお茶人Mさん一家から鍋のお誘いを受けた。急いで店を片付けて、バスに飛び乗ってお邪魔すると、立派な正月飾りが施された玄関でMさん夫妻が和服で出迎えてくれた。おお、これぞお正月。

中に入ると、息子さんがちゃぶ台の前で待機していた。もう完全に鍋モード。豚肉をメインにしたあっさり目のお鍋に、何と七草粥が。実は今年、オカンが入院していて食べられなかったのだ。もうこれだけで感激。折角だから写真を撮らせて貰おう、とカメラを取り出したらSDカードが刺さってなかった。崩れ落ちる僕。携帯で失礼いたします。

鍋も七草粥も最高だ。更には日本酒やブランデーの樽で寝かせた焼酎(!)、スイスのプラムのような果物など、珍しいものもガンガン頂いてしまって、もう大変贅沢な事に。SDカードを借りて撮影させて頂くも、データはまだ持ち帰れていない。ええい歯痒い。

鍋を囲みながら、楽しく色んな話をさせて貰った。最近A君が苦労しているローカライゼーションの話(Mさんは6か国語、奥さんは英語が話せる)や、息子さんの早熟さの話、輸入食品の話、勿論お茶の話や文化の話など。いつも喫茶店などでバタバタしながらしか話が聞けなかったので、こうやってゆっくり話せたのは今回が初めてかもしれない。あと、Mさんがボブ・マーリーをリスペクトしていると聞いてギャップに噴いた。スイス人で、お茶人で、ボブ・マーリー。ドイツも近いという事で、ラヴパレードの話をしたら、ドゥーンドゥーンと4つ打ちに合わせて物凄い勢いで頭を振りながら「アレはダメ」と。全員爆笑。

お鍋を頂いた後は、何と初釜。夜のお茶というのも初めてだ。相変わらず、Mさんの手は恐ろしい速さでお茶を点てている。今日のお茶菓子は、珍しい金谷正廣菓舗の『真盛豆』。これ、随分前に一度食べた事がある。パッと見は普通の御団子なのだが、実は青のりでコーティングされているという、室町時代から伝わる由緒正しい茶菓子だ。後味がビックリするくらい青のり。美味しい。もう超贅沢。やっと僕のお正月が来た、という感じだ。

そのまま終バスが無くなっても話は尽きず、午前様となった所でお開き。結局30分ほど歩いて自宅まで戻ってきた。いやいや、本当に良い一日だった。

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