Home > 時事 | 知識 > 情報を疑う世代

情報を疑う世代

「オカン達の世代は、国や政治家を信用していない。
(それに対して不正を暴くマスコミや、異論を呈するスピーカーには、一定の信頼を置いている)」
「私達の世代は、誰も信用していない。
(しいて言えば、専門家とか、「自分が信頼できる人が信頼してる人」を信頼する)」

これ、物凄く解る。喫茶店の手伝いをしている時に、解り易いデマが飛び交って、慌てて正しい情報を流した事が何度かあった。みんなソースも解らない情報を鵜呑みにしていて、ほとんど疑わずにそれを広めている。恐怖だ。

上記の記事にもあるように、僕らはインターネットを使い、受け取った情報を検証する。怪しいと思った情報は例え大手マスコミであろうと疑うし、ネット上なら他紙と読み比べたりするのも簡単だ。矛盾点がバンバン出てくることも少なくない。どんな情報でも、飲み込みかけた瞬間に、ちょっと待てよとストップがかかる。そういう癖がついてしまったのは、今まで何度も情報に、マスコミに騙されてきたからだ。

2007年の正月に一面掲載された『ネット君臨』というトンデモ記事以降、僕は一切毎日新聞を読まなくなった。内容は、自分たちマスコミに都合の良いようにミスリードしてネットを叩くというもので、そこらじゅうに矛盾があり、またネットに対する知識が幼稚園児並である事を誇るような、便所の落書きにも劣るものだった。これが全国紙の一面に載るのだから、読む価値などある筈がない。そして上記の、想像を絶する事件が起こる。4年経った今でも、毎日の記事はネットのものですら目を通す事は無い。

他のマスコミでも、大なり小なりこういった事をやらかしている。だから、インターネット世代には『マスコミの情報を鵜呑みにする事自体がバカ』と思う風潮がある。そして悲しい事に、この思考は正しい。正確な情報を知りたければ、専門家に聞くべきだ。マスコミは報道のプロであって、専門分野のプロではない。解説員よりも、専門家のほうがその分野に長けているのは当たり前なのだ。

完成。

今回の大震災を通して、僕が信じた情報は、全て専門家のものだった。医療従事者、自衛隊員、原子力の専門家、福祉の専門家、そして当事者である被災者。twitterやまとめブログ上でこれらの情報を入手し、整理して出力する。より正確な情報を、身近な人から伝えていく。そればかり行った1週間だった。

今は情報を鵜呑みにする時代ではない。情報を検証し、選択する時代なのだと思う。

Home > 時事 | 知識 > 情報を疑う世代

Search
Feeds
Meta

Return to page top