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『中の下』思考

  • 2010-08-08 (日) 0:50
  • 日常

この記事を見てちょっと驚いたのだが、僕はずっと昔から、自分の事を『中の下』だと思っている。というより、実際そうだった。特に中学の頃なんか、オール3という何の特徴も無い成績で、部活も補欠、地味、口下手、趣味も特技も大したものは無く、まさしく『中の下』を地で行く人生を歩んでいた。その後、成長と共に性格にも変化が現れ、技術や社交性を身に着け、そこそこ認めてもらえるようにはなった。だが、そんな今でも僕は自分の事を『中の下』だと思っている。

自分のレベル自体は確実に上がっている。ここ1年を振り返っても、一人で出来る事が爆発的に増えたし、実際それでメシを食わせてもらっている。それでも『中の下』だと思い続けるのは、『上の上』がどんどん強力な人に入れ替わっているからだ、という事に最近気が付いた。自分が成長した瞬間に、自分の中の『上の上』もレベルアップしているのだ。リトルリーグレベルを目指していたのが、気付かない内に高校球児レベル、社会人野球レベル、プロ野球レベルと視線が移っていく。結果、自分の立ち位置は変わらない。

この『中の下』思考は、僕にとっては両刃の剣だった。『中の下』は人並み以上に頑張らないと『上』へ辿り着けない、という発想から生まれる向上心と、何時まで経っても自分は進歩をしないという漠然とした不安、自信喪失。これが20年近く渦巻いていた。前職で自身のスキルを主張せず、結果として痛い目に遭ったのもコイツのせいだろう。時々僕の事を謙虚だと言ってくれる人が居るが、実際は必要以上に自信が無かっただけなのだ。

『中の下』思考ループに至る原因が解って以来、僕は随分楽になった。今では必要以上に不安になったり、自信喪失したりする事も無くなったし、客観的に自分の力を見る事が出来る様にもなった。同時に、このループから抜け出す必要は無いと思うようになった。『中の下』は、僕の中で当たり前になったのだ。

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